安楽寺は、4月の桜、5月のつつじ、11、12月の紅葉の時期の土日・祝日のみ一般公開されます。
普段は石段の奥にひっそりとある山門ですが、紅葉の時期は写真のように石段が散紅葉で真っ赤に!安楽寺は、この散紅葉が一番の見どころのため紅葉の見ごろを過ぎた12月初旬に訪れると、まるで深紅のじゅうたんを敷いたかのような山門を見ることができます。
もちろん、紅葉見ごろの真っ赤に色づいた木々の先に見える茅葺屋根の山門も見事!
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る山門までの石段は拝観料なしで見ることができますが、拝観時間の9時半を過ぎると多くの人が行きかうのでふかふかの散紅葉を撮影するなら拝観前に訪れることをおススメします。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る安楽寺は、鎌倉時代、法然上人の弟子の住蓮上人と安楽上人がここに「鹿ヶ谷草庵」を結んだことが始まりです。また、後鳥羽上皇の寵姫、松虫姫と鈴虫姫の悲劇となった舞台。両上人が、二人の姫を出家させたとのことで、上皇の怒りをかい、処刑され、さらに法然上人も流罪。弟子の処刑後、法然上人が安楽寺として再興しました。
境内東側には両上人、両姫の供養塔があり、紅葉が供養塔を覆っています。境内は紅葉一色という雰囲気ではないですが、点在する紅葉と厳かな寺の雰囲気が主張しすぎずうまく融合されており、しっとりとした紅葉を楽しむことができます。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見るこじんまりとした境内には、如意ヶ岳を借景にした書院があり、庭園から紅葉を見ることができます。
また、住職の説法や寺の歴史、仏像などについての貴重なお話も聞くことができます。ゆっくりと丁寧にお話をしていただけるので、ぜひ、耳を傾けてみてください。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る境内の渡り廊下を歩いていると離れのような建物が見えてきます。安楽寺境内にある「椛momiji」は2010年に完成した比較的新しい客殿。日本の伝統的な建築方法で立てられた「椛momiji」は、お寺の中のフリースペースとして通常はアート作品の展示などを行っています。
しかし、このスペースが一般公開をしている時期のみカフェに様変わりするんです!
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る店内は、大きい囲炉裏のテーブルを囲んだ席や庭を望むソファ席、木造りのカウンターなど、境内とは思えないおしゃれな雰囲気。
ついつい長居してしまいそうな空間が広がっています。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見るメニューはお抹茶のほか、コーヒー、紅茶、ゆず茶などの通常のカフェメニューも取り揃えられ、全ての飲み物にお菓子が付きます。
また、安楽寺では毎年7月25日に京都の伝統野菜の一つ、「鹿ヶ谷かぼちゃ」を煮炊きしたものを振る舞い、中風にならないようにと願う行事がありますが、その「鹿ヶ谷かぼちゃ」を使ったおぜんざいもおススメメニュー。
11月下旬ころの京都は冷え込むので、カフェでほっこりとして冷えた体を温めてくださいね。
魅力的なカフェが多い京都ですが、境内にあるカフェでこれほどおしゃれなカフェは他にありません。山門の散紅葉が有名なため、境内に入らない人が多いですが、住職の説法やおしゃれカフェがある境内は魅力満載。
京都紅葉めぐりの休憩地として利用してみてはいかがですか。
住所:京都府京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町21
電話: 075-771-5360
拝観可能時期:桜の4月上旬、つつじ・さつきの5月上旬〜6月下旬、「鹿ヶ谷かぼちゃ」がふるまわれる7月25日、紅葉の11月〜12月初旬のそれぞれ土日・祝日
紅葉が見ごろになる11月中旬〜12月上旬にかけては平日も一般公開されるので、公開日時はHPでご確認ください。
拝観料:500円
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(2024/4/20更新)
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