改築前に絶対行きたい!道後温泉本館&周辺で楽しむ湯上りグルメ

改築前に絶対行きたい!道後温泉本館&周辺で楽しむ湯上りグルメ

更新日:2015/11/05 17:39

四宮 うららのプロフィール写真 四宮 うらら 旅とグルメの案内人
松山市は、日本三古湯の一つ「道後温泉」がある愛媛県を代表する観光地。多くの人が一生に一度は行きたいという、道後温泉本館も2017年には改修工事にかかるという。だから、訪ねるなら今のうち。
今回は「湯上がりグルメ」をテーマに、道後温泉本館と、その周辺で味わえる地酒に地ビール、サクッと食べられる地元ファーストフード、さらには絶品!瀬戸内海の鮮魚が味わえるグルメスポットをご紹介します。

道後温泉本館は2階「霊の湯」に入るコースがおすすめ

道後温泉本館は2階「霊の湯」に入るコースがおすすめ

写真:四宮 うらら

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道後温泉本館の建築は明治27年。温泉入浴施設としては唯一の国の重要文化財に指定されている共同浴場で、1994年に国の重要文化財、2009年にミシュランガイド(観光地)日本編において2つ星に選定されています。
その道後温泉本館も、2017年には耐震改修工事に着手し、24年の完成まで入浴することができなくなってしまいます。
改修前に、ぜひ一度出かけることをおすすめします。

道後温泉本館では、1階の「神の湯(かみのゆ)」に入るコースと、2階の「霊の湯(たまのゆ)」に入るコースがあり、それぞれに浴衣やタオル、茶菓子が付いて、専用の広間で休憩できるプランがあります。
2階の「霊の湯」は、湯舟は小さいながらも、1階の「神の湯」に比べてゆったり入れ、湯も肌にやわらかく感じられます。
浴衣に着替え、湯上りに漆塗りの天目台にのせたお茶と、お茶請けの煎餅をいただく気分はなかなかのもの。

帰り際には、かつて皇族専用に用意されたお風呂を見学することも。ベテランの案内係りの方が、解説してくださいます。
この独特の雰囲気、一度味わってみてください。

小腹が空いたら坊っちゃん広場で、じゃこカツ&地ビール

小腹が空いたら坊っちゃん広場で、じゃこカツ&地ビール

写真:四宮 うらら

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道後温泉で小腹が空いたら、本館すぐ前の坊っちゃん広場にある「谷本蒲鉾店 道後店」でじゃこカツ(300円)を買うのがおすすめ。じゃこ天はよく聞くけど、じゃこカツって珍しい。これはまさに地元のファーストフード。
注文してから揚げるので、やや待ちます。

その間に、すぐ向かいにある「みかんの木&ドルチェ 道後坊ちゃん広場店」で、地生ビールをゲット。ここは愛媛のみかんジュースとジェラードの店なのですが、ちゃんと生ビールもあるんです。
熱々のじゃこカツには、やっぱり生ビールがぴったり! お店の前は広場になっていて、テーブルや椅子があるので、そこに座って落ち着いて味わうことができます。

「道後麦酒館」で地ビール&宇和島風鯛めしを味わう

「道後麦酒館」で地ビール&宇和島風鯛めしを味わう

写真:四宮 うらら

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さて、本格的にお腹が空いたら、これまた道後温泉本館のすぐ目の前にある「道後麦酒館」へ。
湯上りにはやっぱりビール。道後の地ビールは、黒ビールタイプが「漱石ビール」、ほのかな甘みが感じられるのが「マドンナビール」、フルーティーなタイプが「坊ちゃんビール」。地元ならではの名前が付けられています。

ここはビール中心のお店かと思いきや、ご飯や酒肴がなかなかいけます。鯛の刺身やじゃこ天など、愛媛ならではの酒肴がメニューに。
なかでもおすすめは「宇和島風鯛めし」。
ほんのり温かいご飯の上に、鯛の刺身が隙間なく並び、真ん中に卵黄がのっています。ちょっと甘めの醤油ダレをまわしかけ、卵黄をくずしながらいただきます。
プリッと歯ごたえのある新鮮な鯛の刺身に、ねっとりからむ卵黄が、この鯛めしの味のキモ。
観光地のど真ん中にありながら、味も価格(980円)も大満足できる一品。潮汁や小鉢もついて、ランチにぴったりです。

愛媛のおいしい日本酒を手軽に味わえる「蔵元屋」

愛媛のおいしい日本酒を手軽に味わえる「蔵元屋」

写真:四宮 うらら

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夕暮れ時には路面電車に揺られて、松山市の繁華街、大街道へ。
まず目指すのは、愛媛の酒の魅力を発信する「蔵元屋」。路面電車の駅の大街道と勝山町のちょうど中間くらいにあります。
愛媛の地酒のアンテナショップとして、県内28の蔵元がすすめる約150銘柄の揃い、60ccを100〜500円で試飲できます。

どぶろくから大吟醸酒まで、たくさんの種類がありすぎて、何を飲むべきか迷いますが、それもまた楽しいひととき。旬のメニューもありますので、じっくり見極めましょう。
手元のメニューを見て決断したら、カウンターへ行って注文。
目の前で、グラスにとくとくと注いでもらい、その場でお勘定します。じゃこ天、ヒメ貝の干物、しらす干しなど、日本酒にあうおつまみも多種類あります。

日本酒の個々の味をしっかり感じるには、口の中をクリアにすることも大切。蔵元屋では、蔵元が仕込み水に使っている水を「やわらぎ水」としてカウンターに置き、無料サービスしています。このお水がまたおいしいのです。

地元の料理を地元の酒で。これは旅のグルメの鉄則です。
本格的な夕食に出かける前に、ここで軽く、地酒の予習をしてみてはいかがでしょう。

瀬戸内のおいしい魚介を食べるなら「鯛や」がおすすめ

瀬戸内のおいしい魚介を食べるなら「鯛や」がおすすめ

写真:四宮 うらら

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松山に来たなら、やっぱり瀬戸内海のおいしい魚が食べたい!
そんなリクエストにバッチリ応えてくれるのが「鯛や」。
広い厨房を取り囲むようなカウンター席は、てきぱきと料理を仕上げていく料理人の手元がみえ、ライブ感にあふれています。
そして厨房の上に掲げられた黒板には、氏素性を明確にした魚のメニューと価格もしっかり書かれているので安心。
地元の伊勢海老、高級魚のオコゼなどもあるようです。

写真は「宇和海の天然鯛の刺身」1300円と「うに」1800円。ワイングラスに入っているのは、今治の蔵元・八木酒造部「山丹政宗」の吟醸酒。
砥部焼の器に美しく盛り付けられた真鯛の刺身は、さすが鯛の本場と思わせる最高の味わい。小粒のうには上品な甘みと口溶けで、幸せな気分にさせてくれます。

瀬戸内の天然ものの魚介を求める方に、ぜひおすすめしたいお店です。地酒が良心的な価格でいただけるのもポイントが高いです。

温泉・地酒・おいしい料理を味わう松山の旅

昼間は道後温泉界隈を楽しんで、夜は松山の繁華街で地のおいしいものを食べる。そんなコンセプトの旅の提案です。道後温泉と松山の繁華街は、レトロな雰囲気の路面電車に乗って10〜15分ほどで行き来できます。
道後温泉はアーケードのある商店街を散策するのも楽しく、ちょっと脇道にそれれば、昔懐かしい射的場などもあります。
道後温泉本館の湯が楽しめるうちに、ぜひお出かけください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/10/18−2015/10/19 訪問

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