写真:東郷 カオル
地図を見る大阪人が認める大阪のパワースポット、堀越神社。国道から一歩境内に足を踏み入れると、不思議なことに清涼な空気が広がり、外の世界とは完全に遮断されたような神社です。「堀越さんは一生に一度のお願いを聞いてくださる神さん」として古くから大阪人に親しまれています。
堀越神社があるのは大坂夏の陣で激戦が繰り広げられた茶臼山の東側。実はこの境内に家康を救ったお稲荷さんがひっそりと祀られています。
写真:東郷 カオル
地図を見る堀越神社には御神木や熊野第一王子之宮などが人々の目に留まり、奥にひっそりとあるお稲荷さんに目を向ける人はあまりいません。この茶臼山稲荷社は大坂夏の陣の茶臼山の戦い(天王寺口の戦い)で家康を救ったお稲荷さん。昔は茶臼山の山頂に祀られていたものです。家康の信仰が厚く、今は堀越神社の境内に祀られています。
そもそも大阪人は幸村贔屓ですので、あまり目立たずひっそりとしているのが得策ですね^^
写真:東郷 カオル
地図を見る先ほどから度々登場する“茶臼山の戦い”。茶臼山というのは、現在は天王寺公園内にある標高26mの小高い丘。真田勢の本陣があった場所です。家康本陣に攻め込みあと一歩のところまで追い詰め「家康が恐れた、戦国ただ一人の武将」とまで言われた幸村を、大阪人は大いに讃え、こよなく愛しています。
茶臼山には大坂夏の陣の布陣を紹介する看板があります。圧倒的な数の不利を顧みず、果敢に攻めた幸村の気概は大阪人魂に響くものがあるのでしょう。
そんな幸村贔屓の大阪、特に天王寺近辺では、先ほどご紹介した家康を救ったお稲荷さんがひっそりとしているというのも納得です。
写真:東郷 カオル
地図を見る茶臼山の戦いで満身創痍の幸村は、安居神社近くの松の木の下で動けなくなっているところを敵方に討ち取られます。皮肉なことに家康を救ったお稲荷さんがある堀越神社とは茶臼山を挟んで北と東。歩いても5分程度の距離にあります。
境内には石碑と“さなだ松”と名付けられた松が植えられています。当時の松は枯れてしまいましたので今の松は2代目。石碑の前には幸村ファンから六文銭の酒樽などが常にお供えされおり、根強い人気をうかがい知ることができます。
大阪・和歌山には幸村ゆかりの地が数多く残っています。その中にあって家康を救ったお稲荷さんがひっそりと祀られているのはおもしろいところ。
2016年は真田丸聖地巡礼で大阪の歴史散策が注目されますが、時間が許せば是非家康を救ったお稲荷さんにも立ち寄ってみてください。
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(2024/3/29更新)
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