大作曲家ショパンの生家へ!ポーランド「ジェラゾヴァ・ヴォラ」でピアノコンサート

大作曲家ショパンの生家へ!ポーランド「ジェラゾヴァ・ヴォラ」でピアノコンサート

更新日:2015/10/29 17:39

Hiroko Ojiのプロフィール写真 Hiroko Oji ヨーロッパ一人旅愛好家
「子犬のワルツ」「別れの曲」など、心に沁み込むような美しい曲に聞き惚れた方は多いはず。これらの名曲は、ピアノの詩人と呼ばれ、マズルカやポロネーズなど、ポーランド民俗音楽の新しい世界を切り開いたフレデリック・ショパンの曲です。

ワルシャワ郊外にある彼の生家は、現在、ショパン博物館として一般公開されています。生家を取り囲む緑の広い庭園で、ピアノ演奏を聴きながら、ショパンの世界に浸ってみませんか?

長閑な田園風景の真っただ中へ

長閑な田園風景の真っただ中へ

写真:Hiroko Oji

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ポーランド生まれの大作曲家ショパンの生家がある村ジェラゾヴァ・ヴォラ( Żelazowa Wola)は、首都ワルシャワの55キロメートルほど西に離れた町ソハチェフ(Sochaczew)から、さらにバスに乗ること20分のところにあります。

バス停周辺は長閑な田園風景の広がる一帯。彼のあの優しい、心に響くようなメロディーが生まれる元となったのが、この風景なのでしょう。そう思うと、目指す生家への道のりは、なぜか愛おしくなる風景に見えてきます。背の高いポプラの並木道に沿ってバス停からさらに歩くこと200メートルほどで、ショパンの生家の入り口に到着します。

広大な庭園に囲まれた生家

広大な庭園に囲まれた生家

写真:Hiroko Oji

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ショパンは、ポーランドの前期ロマン派音楽を代表する作曲家です。当時のヨーロッパではピアニストとしても有名であり、作曲のほとんどをピアノ独奏曲が占めているため、「ピアノの詩人」ともいわれています。

彼の生家は、広大な緑溢れる庭園の中にひっそりと建っています。残念ながら、19世紀初頭の当時の建物は消失してしまっていますが、家具や内装は、彼が生まれ育った当時のまま忠実に復元され、一般公開されています。生家の周りは、ポプラ並木の続く長閑で美しい公園として整備されていて、訪れた人々を癒してくれる空間になっています。

生家内は、ゆかりのピアノや資料が並ぶショパン博物館

生家内は、ゆかりのピアノや資料が並ぶショパン博物館

写真:Hiroko Oji

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生家内はショパン博物館として、ショパンが生まれた部屋や彼が使っていたピアノ、幼少時に始めて書いた楽譜のコピーなど、また、出生証明書といっためったに見られないような貴重な品が展示され、一般公開されています。黒いオーソドックスなグランドピアノをはじめ、木目調の温かみを感じるグランドピアノ、写真のような素敵なデザインの縦型のピアノなども展示されており、見ているととついつい弾いて見たくなりますが、観光客は見るだけで我慢我慢!弾くことができるのは、コンサートを開く現役のピアニストさんだけです。

ピアノのミニコンサートは野外の観客席で

ピアノのミニコンサートは野外の観客席で

写真:Hiroko Oji

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夏季限定なのがちょっぴり残念なのですが、毎週日曜日、生家の中ではショパン作品の生演奏が行われます。生家内の座席で聴く場合はチケットが必要ですが、庭園内や、この写真のように野外に用意された観客席に座って聞くことは無料でOKです。演奏後は、プレゼントされた花束を手に、ピアニストが観客席まで出てきてくれ、握手したり一緒に記念撮影することにも応じてくれます。是非お声掛けを!

広大な庭園の緑に囲まれて

広大な庭園の緑に囲まれて

写真:Hiroko Oji

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生家を取り囲む庭園は、世界各国から贈られた1万本を越える植物が植えられ、緑溢れる空間です。ショパンが子どものころに触れたであろう小川の流れる音、枝葉が垂れ落ちるしだれ柳の様子、咲き乱れる花々などを見ながら、その美しいメロディーが生まれてきた様子を想像するのも、ショパンファンにとっては至福のひととき。

緑の中に、彼の胸像や銅像、石碑なども数か所に置かれ、見つけて歩き回るのも探検気分で楽しくなります。

最後に

ポーランドの前期ロマン派音楽を代表する作曲家ショパンの生家についてご紹介しました。ショパンに興味のない方でも、この長閑なワルシャワ郊外でゆっくりのんびり過ごすのも、素敵なリラックスタイムとなることでしょう。

ジェラゾヴァ・ヴォラへは、列車とバスを乗り継いでいく方法の他に、便数はとても少ないのですがワルシャワからソハチェフ行きの直通バス(所要約1時間半)も出ています。これに乗れば、途中で下車するとよいわけですので、時間が合えば是非ご利用ください。

生家入り口とバス停は離れていますが、運転手さんに博物館に行きたいことを告げておくと、博物館前で降ろしてくれることもあります。先ずは運転手さんにお声掛けをなさってみてくださいね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2005/07/28−2005/07/31 訪問

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