写真:Hiroko Oji
地図を見る南仏のコート・ダ・ジュールにあるモナコ(Monaco)とマントン(Menton)のちょうど中間あたりにあるマルタン岬(Cap Martin)、その岬を見下ろす崖の上にあるのが、ロクブリュヌ・カップ・マルタン(Roquebrune Cap Martin)という中世の面影を残した村です。
村自体は山の上にあり、海岸近くの鉄道駅からは急な坂道や階段を上ることになります。しかし、駅前から見上げる家並みに加え、途中の坂道からのモナコやエズ村方面、反対側のマントン方面の眺めが素晴らしく、上るのも苦にならないほど。この写真のような途中の絶景ポイントで一休みするのも、お薦めのコースです。
写真:Hiroko Oji
地図を見る地中海を見下ろす山にあるロクブリュヌの村に入ると、まるで迷路のような、坂になった石畳の路地が続きます。路地両側に建ち並ぶ民家も、もちろん石造り!やわらかいベージュの色合いが癒しとなります。崖をくり抜いて造られた洞窟を思わせる通りもいくつかあって、探検気分に浸れます。
狭くて薄暗い路地が多い中、この写真のように建物の途切れたところに来ると、そこからは地中海の絶景が広がっているのも、散策が楽しくなるところです。
写真:Hiroko Oji
地図を見る路地の合間に開ける広場や展望所からは、見事な地中海の眺めを楽しめます。
高いビル群が建ち並ぶ辺りがモナコ(Monaco)、その上に見える断崖絶壁が、テット・ド・シアン(Tete de Chien)。フランス語で「犬の頭」というところで、その周辺には、地中海を見下ろせる断崖絶壁上をハイキングルートが続いています。有名な鷲の巣村のエズ(Eze)から、アルプスのトロフィーというモニュメント(※)で知られるラ・チュルビー(La Turbie)まで歩くと、結構面白いコースで、コート・ダ・ジュールの絶景が楽しめます。
(※)ローマ皇帝アウグストゥスがリグリア人部族達の抵抗を退けた記念として、紀元前6年建立されたモニュメント。当初、皇帝の像をてっぺんに頂いて、49メートルの高さがあったそうですが、現在の姿は20世紀に復元されたものです。
写真:Hiroko Oji
地図を見る村の頂に聳える12世紀に建てられたお城は、半分廃墟になっています。入り口から入ると円形野外劇場の跡があり、その端からの眺めが素晴らしいです。どこまでも続く紺碧の地中海風景に、背後に続く山並みの緑&白い建物など、どれもがマッチしていてウットリするような眺めです。
眺めだけでなく、城内の展示にも注目してみましょう。迷子になりそうな石の通路や階段を上り下りしながら、室内の人型で表した昔の生活の一旦を垣間見るのも面白いものです。
写真:Hiroko Oji
地図を見る路地の合間からもよく見えていたのですが、城内でひときわ目立つ塔に上ってみると、さらに眺めがよくなります。オレンジ色の屋根が寄り添うように続く家並みに、これまたオレンジ色した教会と鐘楼、遠くにはイタリアまでも続くコバルトブルーの海岸線・・・。しばし時を忘れて魅入ってしまう眺めです。
コート・ダ・ジュールというとエズ村が有名ですが、今回は、観光地化されていない、秘宝ともいえる村ロクブリュヌをご紹介しました。徒歩で上るしかない石段を上るごとに眺めがよくなり、期待感が膨らみます。
歩く距離を少しでも減らしたい方には、バス利用という方法もあります。鉄道駅から山上の村まで上っていく途中で、海岸に並行して走る車道を横切ります。この道路上に、ニースとマントンを結ぶバスの停留所が2か所あるのでこちらの利用をお勧めします。
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(2024/4/25更新)
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