スペイン鉄道周遊旅行はマドリッドのアトーチャ駅から!

スペイン鉄道周遊旅行はマドリッドのアトーチャ駅から!

更新日:2015/11/09 10:05

アトーチャ駅はチャマルティン駅と並んで、マドリッドの長距離列車発着駅になっています。
マドリッドからスペイン各地への旅行をする場合には、必ず利用することになります。
目の前にはソフィア王妃芸術センター美術館があり、レティーロ公園やプラド美術館にも近いです。今回は、マドリッドの中心から少し南、若者が集まるアトーチャ地区の中央にあるアトーチャ駅の魅力をご紹介いたしましょう。

アトーチャ駅はどこにあるの?

アトーチャ駅はどこにあるの?
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アトーチャはマドリッドの中心から南の位置にあり、セントロからはバスでも電車でも15分から20分程で行けます。
マドリッドのどこからでもアトーチャ駅行きのバスがあるのではないかと思うぐらい、アトーチャ駅と各地とを結ぶバス路線は多く便利です。詳しい時刻表や番号については、メモのEMTマドリッドのホームページ、若しくはマドリッドバスの時刻表でご確認ください。

地下鉄の駅は、アトーチャ駅若しくはアトーチャレンフェ駅です。いずれも1番が通っています。長距離の列車は大抵はアトーチャレンフェ駅から発着します。計画の際に、どちらに発着かは関連MEMOの地下鉄の地図で今一度ご確認ください。

アトーチャ駅の発着電車

アトーチャ駅の発着電車
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アトーチャ駅は厳密に言うと、アトーチャセルカニアス駅(Atocha-Cercanías)とプエルタデアトーチャ駅(Estación de Puerta de Atocha)から成っています。建物は隣同士でつながっていますが、近距離列車と長距離列車のホームは離れていることが多く、乗る電車を見つけるのに時間がかかることもあるでしょう。時間に余裕をもって計画しましょう。

アトーチャ駅から出ている列車でポピュラーなものを幾つか挙げましょう。スペインの新幹線であるアバント(AVANT)は、最高時速350kmでトレドまでたったの33分、セゴヴィアまで22分です。トレドはエルグレコで有名な世界遺産に登録された町で、町中が博物館とも言われています。セゴヴィアのアルカサルは、白雪姫のお城のモデルになり、旧市街はトレド旧市街同様世界遺産に登録されているおとぎの国のような町です。

遠距離では、マラガへもバルセロナへも2時間半から3時間程で行けます。タイムテーブルや料金は、関連MEMOにありますスペイン鉄道レンフェのホームページでご確認ください。

アトーチャ駅の住人、亀!

アトーチャ駅の住人、亀!
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アトーチャ駅に入ると、ガラス張りの天井や中心にそびえ立つ熱帯植物園の木々に圧倒されます。熱帯植物園の一角に、亀の池があります。約200匹いると言われています。

何故ここに亀なのか?それに対して、確固たる答えはありませんが、もう世話できないという飼い主から引き取られた亀がほとんどで、ここに住んでいるうちに自然と家族が大きくなっていったと理解するのが正しいようです。

亀たちは、旅行者にあわただしい旅行の始まり前の一瞬の癒しの時を提供してくれています。

アトーチャ駅付近の必見美術館1− ソフィア王妃芸術センター

アトーチャ駅付近の必見美術館1− ソフィア王妃芸術センター
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アトーチャ駅は、マドリッドで最も訪問客の多い二つの美術館がある駅として知られています。ソフィア王妃芸術センターとプラド美術館です。

1992年に開館したソフィア王妃芸術センターは、ピカソ、ダリ、ミロ等のスペイン芸術家の作品が豊富なことで知られています。中でも、3階(スペインでは2階に当たります)にある大きなスペースに堂々と展示されているゲルニカは、1937年にパブロピカソによって描かれ、彼の作品で最も有名なものの一つです。ピカソは、スペイン内戦においてドイツ軍機などの無差別爆撃で全滅した北部バスク地方のゲルニカの町への空爆を嘆き、絵画によって反戦を表現しました。

その他有名な展示の例として、ミロの椰子の木のある家、ダリの窓辺の女や透明人間などが挙げられます。

入館情報は以下の通りです。
休館日  火曜日
開館時間 10時から21時 日曜は10時から19時
入館料  8ユーロ

アトーチャ駅付近の必見美術館2− プラド美術館

アトーチャ駅付近の必見美術館2− プラド美術館
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マドリッドの必見美術館にあたるプラド美術館では、スペイン歴代王家のコレクションが展示されています。

アトーチャ駅とバンコデエスパーニャ駅のどちらからでも行ける1819年に開館したプラド美術館の所蔵物は以下の通りです。(2015年秋のホームページ情報より)絵画7600点、彫刻1000点、版画4800点、描画8200点です。

有名な展示の例として、ベラスケスの女官たち、ゴヤの裸のマハ、ルーベンスの3美神などが挙げられます。
また、プラド美術館は美術史関係の書類の保存が多いことでも知られています。オンライン図書館はプラド美術館のホームページでもご覧いただけます。関連MEMOの、プラド美術館ホームページをご参照ください。スペイン語バージョンの方が英語バージョンよりも情報が多いです。

入館情報は以下の通りです。
休館日  無し
開館時間 10時から21時 日曜は10時から19時
入館料  14ユーロ

いかがでしたか。

日本の1.5倍ほどあるスペインですが、長距離列車の発達によってどこにでも行き易くなりました。マドリッドのアトーチャ駅を始発で、北のバスク地方でゲルニカの町を見学、東のバルセロナでガウディーの芸術を体験、南のアンダルシア地方で本場のジプシーによるフラメンコ見学等、自分だけのオリジナルなスペイン鉄道横断旅行はいかがですか。忘れられない思い出になることでしょう。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/09/22−2015/09/23 訪問

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