写真:山崎 ナオ
地図を見る多摩川の支流である秋川渓谷の上流に位置する檜原村(ひのはらむら)。都心部から車で約90分とアクセスしやすく、休日ともなればハイキングやキャンパーで賑わうスポットです。ここには東京都指定の天然記念物「神戸岩(かのといわ)」があります。
「神戸岩」は全長約60m最頂部の高さが約100m。もともと1つの岩だったものが太古からの地殻変動(地震という説もあるが)により2つに割れ、そのあいだに川が流れこんで、このような壮大な渓谷地形が成されたとされています。ジュラ紀に形成された硬質なチャート層の岩質ゆえ切り立った岩壁が、今もなお残っているのです。
写真:山崎 ナオ
地図を見るロッヂ神戸岩という宿泊施設を抜け10分ほど歩くと、左手に「神戸岩」の石碑がみえてきます。その先の苔むした橋を渡ると、車一台がギリギリ通れる程度のトンネルがあります。岩肌むきだしの無灯トンネル(ほとんど洞窟)なので、徒歩で通る際には懐中電灯などの装備をおすすめします。湾曲しているため出口が見えず、けっこう怖いですよ!
トンネルを抜けるとやや広くなっている空間があるので、車やバイクで訪れた際はここに停めましょう。林業の軽トラなどが時々通るので邪魔にならないように。
左方向へ川沿いに進むと、切り立った岩壁の間を川が流れる都内とは思えない渓谷風景が見えてきます。足場も狭く傾斜もあるため鎖をつたって移動する鎖場(くさりば)になっていて、かなりスリリングです。ときどき落ちる人もいるそうなので、滑りにくい履物を着用し、両手を空けておいたほうが良いですね。
そのまま岩の間を抜けて行くと、元の石碑の後手に戻れるという所要時間約20分程度のアドベンチャーです。(逆回りも可能)
ロッヂ神戸岩のバンガローやキャンプサイトを利用して宿泊すれば、朝の散歩がてら訪れることができるのでとっても便利です。
写真:山崎 ナオ
地図を見る「神戸岩」がパワースポットとされる理由は2つ。古事記や日本書紀に登場する天岩屋(あまのいわや)、天岩屋戸(あまのいわやと)が開きかけた様子を想起させる風景。そして、その延長線にある大嶽神社の入口として神々が出入りする戸岩であることから... など諸説があります。
おすすめの時間帯はだんぜん朝! とくに午前6-7時頃はまだ観光客もおらず空気が澄んでいて、ただ川の音だけが鳴りひびく岩間には、何やら神聖な雰囲気に満ちております。
鎖場の中央にある小さな祠(ほこら)では、きっと無意識のうちに手を合わせてしまうことでしょう。何かを祈るわけでもなく自然が生み出した偉大な存在に敬意をはらって...。
いかがでしたでしょうか? 豊かな自然と壮大な渓谷風景、パワースポットとしての神聖なる雰囲気、ほとんど洞窟ともいえるトンネルやスリリングな鎖場の様子などがお伝えできれば幸いです。都心部から90分程度でこの体験は絶対おすすめです! 登山やハイキングのルートにぜひ組み込んでみてください。
ロッヂ神戸岩のバンガローやキャンプサイトを利用して宿泊すれば、最も神聖な時間帯を朝の散歩がてら満喫することができるのでおススメです!
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(2024/4/20更新)
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