グラストンベリーでまず訪れたいのが、町中からでも見える小高い丘「グラストンベリー・トー」。丘の頂上には「聖ミカエルの塔」があり神秘的な雰囲気を漂わせています。
古代遺跡を繋ぐ神秘的な力が通っていると言われる直線レイライン。ヨーロッパに数あるレイラインの中でも、ストーンヘンジなどの強力なパワースポットの数々が結ばる最も強力な力を持つとされるセント・マイケルズ・レイライン上にこの「グラストンベリー・トー」はあります。
かつてこの辺り一帯は湿地帯で、「グラストンベリー・トー」は島のように湿地の中に浮かんでいたそうです。アーサー王伝説に登場する伝説の島アヴァロンであるとも言い伝えられています。
丘の上からは美しい田園風景を一望することができ、塔の周りでヒーリングや瞑想をする人に混ざって景色を眺めていると異世界にいるような気持ちになります。
町の中心部には英国諸島最古の宗教遺跡とされる修道院があります。1539年にヘンリー八世によって解体を命じられ略奪を受け、現在は廃墟となりゴシック様式のアーチなどが残っているだけですが、その一部だけを見てもこの修道院の壮大さと威厳を感じることができます。
アーサー王とグイネヴィア妃の墓があったとされることでも有名ですが、略奪を受けた際にアーサー王の遺骨とされたものや墓を発掘した際に発見されたという品々も廃棄されてしまったそうです。敷地の中にはアーサー王の墓の跡もあります。
修道院跡には自然が多く美しい緑地が広がっています。敷地内のベンチにゆっくりと腰かけて、長い歴史と多くの伝説、土地のパワーを存分に堪能されることをおすすめします。
グラストンベリーは人口1万人にも満たない小さな町。しかし、小さいながらも町中を散歩していると気になるスポットがたくさんあります。
グラストンベリー・トーやグラストンベリー修道院に並び有名なスポットが「聖杯の井戸」です。グラストンベリー・トーの丘の麓にあるこの井戸は、イギリスで最も古い聖なる井戸のひとつとされ、最後の晩餐で使われた聖杯が埋められたとの伝説があります。井戸のある庭には、あのジョン・レノンがイマジンの構想を練ったという「天使のベンチ」もあります。
グラストンベリーの魅力は観光スポットばかりではありません。町の中心部には奇抜なスピリチュアル系の店が並んでおり、それらを巡るのも楽しみのひとつです。占い関連のグッズや、スピリチュアル系のアクセサリーが多く見られました。
町中を巡るのであれば明るい内に巡ることをおすすめします。夜になると町の中心はスピリチュアル系のお店が独特の雰囲気を醸し出し、少し中心を離れると真っ暗でとても静かになります。さらに霧に包まれるとそれはそれはスピリチュアルな雰囲気に包まれます。そういう雰囲気が好きであれば夜巡るのもおすすめですけどね。
グラストンベリーにはB&Bがいくつかあります。B&Bは宿泊に加え朝食が料金に含まれている宿泊施設で、比較的低価格で利用できるのでおすすめです。また、小規模でアットホームなところが多いので、オーナーが気さくだったりと旅の気分を盛り上げてくれること間違い無しです。
イギリスに旅するからにはイギリス式の朝食をいただきたいところ。その点、B&Bの魅力は何と言っても朝食です。イギリスの伝統的な朝食である「フル・ブレックファースト」を他の宿泊客とダイニング・ルームでいただくのは醍醐味でしょう。
グラストンベリーには電車が通っておらず、訪れるにはヒースロー空港から電車で2時間、そこからバスで1時間以上かけなくてはいけません。ロンドンからの日帰りは難しく、向かうまでの行程は難易度が高いです。
しかしながら、グラストンベリーはご紹介した通り、苦労してでも訪れる価値のある、むしろ辺境の地だからこその神秘的な雰囲気を感じられる町です。訪れるだけでも清々しいエネルギーを吸収できるに違いありません。
多くの伝説が語り継がれるこの町でスピリチュアルな時間を過ごしてはいかがでしょうか。
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(2024/4/26更新)
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