参道の入り口には仁王像。その直ぐ隣に「明星来影寺」の寺務所があり、階段を上った先に若き日の弘法大師・空海の室戸岬「青年大師像」が立っています。
50年忌以降の50年毎に行われる法要、遠忌(えんき)。1984年(昭和59年)の弘法大師入定1150年の御遠忌に日本唯一の弘法大師像として室戸岬に建立されました。
下部の基壇部分には弘法大師・空海の生涯における重要な場面がブロンズ仕上げの浮き彫りで9枚はめ込まれていてます。遣唐使として唐に船で渡った“渡海入唐”の場面のものは高さ3メートル、幅8メートルと、こちらも巨大なものです。
鉄筋コンクリート製・高さ5メートルの基壇の上に聳える「青年大師像」は“台風銀座”と呼ばれる室戸岬の厳しい気候に耐え得るように、鉄骨を主軸として塩害に強いニューセラミックで仕上げをした白亜の像。
「青年大師像」が建立されてから、台風が室戸岬を避けて通るようになったという話もまことしやかに語られています。さすが弘法大師・空海ゆかりのパワースポットです。
基壇の内部には“光と音の胎蔵界曼荼羅”となっていて、中に入って見て回ることが出来ます。胎蔵界曼荼羅の八葉院、遍知院、金剛院、持明院、観音院の諸尊がステンドグラスで現され優美な世界を体感出来ます。
境内は階段を上った先にあるので、振り返ると室戸岬の素晴らしい景観が広がります。海に向かい対峙している若き日の弘法大師・空海の「青年大師像」は、その景色と相俟って壮観。大地や海原のエネルギーも感じられるパワースポット・室戸岬「明星来影寺」からの眺望も楽しんでみて下さい。
また、こちらから約300メートル南下した場所には、弘法大師が修行をした海水の侵食によって出来た洞窟「御厨人窟(みくろど)」があります。そちらもパワースポットとして知られているので合わせて訪問するのがオススメ。最下部・関連メモに『弘法大師・空海が開眼。パワースポット室戸岬「御厨人窟」』へのリンクがあるので、宜しければ御確認下さい。
「青年大師像」の足元を注意深く御覧下さい。何らかの形にかたどられていて、点々と白い目印が置かれています。青年大師像が立っているその足元は、四国の形になっています。そして、その中に点在する白い目印は四国八十八箇所の札所を指しているのです。
ぐるりとその一周を観覧出来るようになっているので、是非、一回り巡礼してみて下さい。もしかしたら、四国八十八箇所巡礼と同じ御利益があるかもしれませんね。
煩悩の火が吹き消された悟りの境地を指す“涅槃(ねはん)”は、釈迦の逝去、入滅を表現する場合にも用いられます。
お釈迦さまが中部インドのクシナーラの沙羅双樹の下で北を枕にして西を向いて世を去った、その時の姿を形にしたものが「涅槃像」。因みに一般的に“北枕”で眠るのを避けるのはこのためです。
室戸岬「明星来影寺」にある金色の「涅槃像」は実際の方角に合わせてあります。「青年大師像」と背中合わせになっているのは、不仲だからではなく方角のためなので御安心あれ。
大自然のエネルギーが感じられる室戸岬にあるパワースポット「明星来影寺」。基壇を含めて21メートルの高さの“青年大師像”があり、弘法大師・空海を偲ぶ多くの参拝者が訪れる場所です。
近隣には、修行の地「御厨人窟」、「弘法大師・行水の池」、「第24番札所・最御崎寺(ほつみさきじ)」もあり、観光スポットが豊富です。下部の関連メモにはその他の弘法大師ゆかりの地も紹介していますのでご確認下さい。以上、巨大な“青年大師像”のあるパワースポット・室戸岬「明星来影寺」の御紹介でした。
この記事の関連MEMO
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/4/19更新)
- 広告 -