北海道浜中町で日本のルパンタウン観光!ルパン列車やルパンバスも

北海道浜中町で日本のルパンタウン観光!ルパン列車やルパンバスも

更新日:2018/03/15 18:05

風祭 哲哉のプロフィール写真 風祭 哲哉 B級スポットライター、物語ツーリズムライター、青春18きっぷ伝道師
北海道の浜中町は釧路と根室のほぼ中間に位置する、根釧台地の小さな町。太平洋の荒波に突き出た霧多布岬や花の湿原と呼ばれる霧多布湿原がある場所として知られていますが、実はこの浜中町、アニメ「ルパン三世」の作者、モンキー・パンチ氏の出身地であることから、日本の隠れたルパンタウンなのです。
今回はルパン列車でルパン駅に到着し、ルパンバスでルパンタウンに向かう、浜中町のルパン尽くしの観光コースを紹介します。

まずはルパン三世ラッピングトレインで浜中駅へ!

まずはルパン三世ラッピングトレインで浜中駅へ!

提供元:風祭哲哉 ©モンキー・パンチ/TMS・NTV

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日本のルパンタウン、浜中町が沿線にあるJR北海道の花咲線(根室本線/釧路〜根室駅間)では2012年より車体にルパン三世の世界を描いたラッピングトレインが走っています。
ラッピングトレインは1両で、毎日、花咲線を走る定期列車として運行されていますが、どの列車として運行されるかは日によって違いますので、JR北海道釧路支社のHPで確認が必要です。車両検査のため、運行しない日もありますが、朝から晩まで5本、6本の列車として走り続ける日もありますので、出会うチャンスは少なくありません。

写真は釧路駅を5時55分発の快速はなさき号として運行されている時のもの。ルパンや次元、五ェ門や不二子が描かれている車体が朝日を受けて光り輝く様子はまさにクールで、快速ルパン号と名付けたいくらいの出来上がりです。

浜中駅までの車窓風景にも注目!

浜中駅までの車窓風景にも注目!

写真:風祭 哲哉

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浜中町の中心、浜中駅まではJR花咲線で釧路から約70キロ、所要時間は70〜90分と、けっして近い距離ではありませんが、途中の車窓が素晴らしいため、時間を忘れてしまいます。

釧路を出てしばらくすると、人や家はもちろんのこと、人工物が何もない根釧台地の原野が現れます。そんな中に敷かれた1本の線路の上を、ルパン号はどこまでもただひたすら走り続けます。その壮大な景観は、まるで日本ではないかのようで、ルパン号と一緒にどこか別の世界へと向かっているかのような錯覚に陥ってしまうほど。特に厚岸駅の手前で厚岸湾が見えてくるシーンや厚岸を出発したあと、一面の茫洋とした湿原の中に厚岸湖が現れてくるさまは、筆舌に尽くしがたい絶景といえるでしょう。

浜中町内の3つの駅がルパン駅に変身中。

浜中町内の3つの駅がルパン駅に変身中。

提供元:風祭哲哉  ©モンキー・パンチ/TMS・NTV

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JR花咲線では、浜中町内に茶内駅、浜中駅、姉別駅の3つの駅がありますが、現在、これらの駅がルパン駅に変身中。キャラクターたちのほぼ等身大のパネルや、巨大ポスターなどが飾られています。

たとえば、茶内駅の駅舎入口横にはルパンが、ホームの駅名標の横では銭形が皆さんを待ち構えています。浜中駅に行ってみるとルパンはホームの駅名標の横に、駅舎の正面入口の脇に次元と五ェ門がいます。

浜中町内の3つの駅がルパン駅に変身中。

提供元:風祭哲哉  ©モンキー・パンチ/TMS・NTV

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浜中駅で特に注目すべきは、駅舎内の切符売り場の窓口にいる峰不二子。浜中駅は無人駅となっているため、不二子が唯一の駅員代わりなのでしょうか、はち切れんばかりの胸元を窓口からのぞかせて、挑戦的なポーズでこちらを眺めている様は、ファンでなくとも必見です。

ルパンバス&ルパンハイヤーでルパンタウン浜中町観光を

ルパンバス&ルパンハイヤーでルパンタウン浜中町観光を

提供元:風祭哲哉 ©モンキー・パンチ/TMS・NTV

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浜中町の中心市街地である霧多布(きりたっぷ)に向かう路線バスでは、くしろバスのルパンラッピングバスが運行中。「霧多布線(釧路駅〜霧多布温泉)」と「浜中線(浜中駅〜霧多布温泉)」で各1台が走っています。運行時刻の詳細はくしろバスに問い合わせとなりますが、浜中駅でラッピングトレインとバスの乗り継ぎをするのも楽しいですね。

またこのほか町内の「霧多布中央ハイヤー」ではハイヤー車両にルパンのキャラクターをラッピング。ルパンハイヤーに乗ると次元に扮した乗務員が案内してくれることもあるかもしれません(要問合せ)ので、ラッピングハイヤーで、浜中町のルパンタウンや周辺の観光めぐりをするのも面白いですね。

ルパンバス&ルパンハイヤーでルパンタウン浜中町観光を

提供元:風祭哲哉 ©モンキー・パンチ/TMS・NTV

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さて、ルパンタウンの中心は、浜中駅からバスで約20分の霧多布の町。ここにはルパン三世通りがあり、「霧多布座」「PUB FUJKO」「JIGEN’S BAR」といったルパンのキャラクターたちが経営する仮想店舗が作られています(実際の営業はしていません)。

そしてメインは浜中町役場近くの浜中町総合文化センター内にある「モンキー・パンチ・コレクション」。ここはモンキー・パンチ氏の作品世界を紹介する無料の展示コーナーで、ルパン三世に登場するキャラクターのミニチュアフィギュアやパネル、ルパンと次元の等身大フィギュアなどの常設展示のほか、年に数回の企画展が開催されています。
また、浜中町では毎年夏に「ルパン三世フェスティバル」を開催、モンキー・パンチ氏も自ら参加し、ルパン三世にちなんだ様々な企画が行われていますが、そのメイン会場もここになります。

ルパン作品のモデルとなった霧多布岬、霧多布湿原へ

ルパン作品のモデルとなった霧多布岬、霧多布湿原へ

写真:風祭 哲哉

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浜中町には霧多布岬と霧多布湿原という2つの有名な観光地がありますが、2007年にTVスペシャルシリーズとして制作された「ルパン三世 霧のエリューシヴ」はこの浜中町を舞台とした作品で、この2つをはじめとする町内の様々な名所が登場しています。

浜中町を代表する観光スポット、霧多布岬は太平洋の荒波に突き出た景勝地。断崖絶壁の岬を背景に、のんびりと草をはむ馬の姿もみられます。

ルパン作品のモデルとなった霧多布岬、霧多布湿原へ

写真:風祭 哲哉

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特におすすめなのはタイムスリップしたルパンが、ワルサーを落とした霧多布湿原。
湿原を見下ろす高台にある琵琶瀬展望台からは、360度の視界が開け、広大な霧多布湿原の中を琵琶瀬川が蛇行する姿を大パノラマで見ることができる絶景スポット。春から初夏にかけての新緑、夏に咲く湿原の花々、秋は荒涼として、しかし美しい枯れ姿、どの季節に来てもおススメの場所です。

「ルパン三世 はまなか宝島プラン」で浜中町ルパンタウン化、絶賛実施中!

浜中町では2012年から「ルパン三世 はまなか宝島プラン」と銘打って、ルパンを通じた地域活性化のプロジェクトを進めています。
浜中町は北海道の東の果ての小さな町ですが、ここのルパンタウンは本気です。ぜひ一度訪れてみてください!

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/10/04 訪問

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