日本人に生まれたからには、日本民族の総氏神とされる天照大御神を祀る伊勢神宮を一度は訪れてみたいと考えている方も多いのではないでしょうか?しかし、三重にある伊勢神宮にはなかなか行けないもの。伊勢山皇大神宮は、JR桜木町駅から歩いて約10分。駅から西方の紅葉坂を上った伊勢山と呼ばれる丘の上にあり、境内からは横浜ランドマークタワーを見わたすことができる横浜に密着した神社。伊勢神宮と同じく天照大御神を祭神として祀り、横浜の総鎮守とされ、関東のお伊勢さんと呼ばれているのです。
パワースポットといえば、神秘的な山の中ににあると思われがちですが、桜木町・みなとみらい地区のすぐそばにありながら、伊勢山皇大神宮はパワースポットとして評判の神社。商売繁昌、交通安全、家内安全、厄除、安産などご利益があるといわれています。祭神が天照大御神であるということ自体が、強力なパワースポットであることを期待させます。しかし、実際にこの場所を訪れるとそれ以上に伊勢山皇大神宮の空間が、パワースポットであることを感じさせてくれるのです。
参道から一の鳥居、二の鳥居をくぐると最後に境内の入口に2本の柱の間にしめ縄を張ったようなものがあります。これは注連柱(しめばしら)といい、鳥居の原形だそうです。
注連柱から先は、神聖な領域という雰囲気が十分漂っています。普段の伊勢山皇大神宮は人もまばら。ひっそりとした境内で動くものは、吹き抜ける風が膨らます神殿に垂らされた布だけ。静寂な空間がパワースポットであることを物語っているのです。
こんなお伊勢参り気分を盛り上げてくれる伊勢山皇大神宮ですが、更なるビックニュースがあるのです。伊勢山皇大神宮は2020年に鎮座150周年を迎えますが、伊勢神宮の旧社殿をリサイクルし、新たな本殿として再建することになったのです。横浜にお伊勢さんがやって来てしまう訳です。
伊勢神宮は、20年に一度、神宮の建物を新しく建て直すとともに場所を遷し、さらに殿内の宝物もすべて新調する式年遷宮が行われます。式年遷宮はいつも変わらない姿で、みずみずしいままに「永遠」をめざす常若(とこわか)思想に基づいた行事。天照大御神は人間界にいらっしゃったら、アンチエイジングサプリを飲んじゃうような神様かもしれませんね。
譲り受ける旧社殿はかやぶき屋根で総ひのき造り。そのままでは都市部の防火基準に適合しないため、建物全体をガスが封入された特殊なガラスで覆い、防火を図るそうです。またガラスは電気を通すと青色に変わり、光や熱を遮るため、建物が傷まないよう保護もできるそうです。防火対策も、UV対策もバッチリ。ハイテク仕様になるのです。
2020年に新社殿が完成予定の伊勢山皇大神宮ですが、現在の社殿は、震災の被害を受けた宮城県石巻市にある鹿島御児神社で再建されることが決まっているそうです。現在の社殿も神明檜造で非常に立派な建物。解体される前に、目に焼き付けておく価値が十分あるのです。
毎年11月23日には、今秋に収穫された初穂や地場産品を神殿に供え、実りの秋に感謝する新嘗祭も斎行されます。紅葉色づいてくるこれからの季節、神聖な気分を味わってみるのもいかがでしょうか?
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