希少な高純度の鍾乳石!北海道天然記念物「当麻鍾乳洞」

希少な高純度の鍾乳石!北海道天然記念物「当麻鍾乳洞」

更新日:2015/10/01 17:12

当麻町は、北海道の上川地方にあり、旭川市の東に隣接する町です。
北海道を代表する、米の産地でもあるこの当麻町に、恐竜の時代から長い時間をかけて形成されてきた「当麻鍾乳洞」があります。
この鍾乳洞、規模は小さいながらも鍾乳石の質の良さで北海道の天然記念物に指定されています。
今回は、この希少価値の高い「当麻鍾乳洞」をご紹介しましょう。

大自然と共に、1億5000万年前から形成された地層

大自然と共に、1億5000万年前から形成された地層
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昭和32年に発見された当麻鍾乳洞。発見当時、中の様子が龍が寝そべっているように見えたことから「えぞ蟠龍洞」と名付けられました。
その場所は緑が広がる、とても静かな場所にあります。
足もとを見ると、可愛いヤモリやカエルの姿もちらちらと見える自然豊かな地。
悪さはしないので、生き物はそっとしておきましょう。

龍にまつわる伝説が残る地

龍にまつわる伝説が残る地
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龍神の休む場所と言われている当麻鍾乳洞の辺りは、その昔トウ・オマと呼ばれていました。
先人達は、雲の中から突然2頭の夫婦龍が現れ大空を飛び、大地を駆け回っているところを目にしたそうです。その龍を守り神として崇め、以来この地の発展を願ってきました。
当麻鍾乳洞の入り口(写真)は、石垣が龍の鱗のように連なっています。

希少価値も質も高い鍾乳石

希少価値も質も高い鍾乳石
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入り口を進んで行くと、ひんやりとした空気が肌を包みます。
中は薄暗く、湿っているので、滑らないよう足もとに充分注意して進みましょう。
ところどころに、照らされている光が鍾乳石を演出してくれます。なんとも神秘的な雰囲気。
当麻鍾乳洞の鍾乳石は、とても質が高いと言われています。というのも、不純物が少なく結晶度や透明度が極めて高い鍾乳石だからです。
また、結晶の集合状況に規則性があることが、とても珍しいので高く評価されています。
このことからも、規模は小規模でも北海道の天然記念物に指定されているのです。

種類豊かな鍾乳石

種類豊かな鍾乳石
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鍾乳洞の中は、入り組んでいて様々な鍾乳石が見られます。
当麻鍾乳洞の鍾乳石の種類は、中が空洞になっているパイプ状になったマカロニ鍾乳石や、霜柱のようにぎっしりと柱状になったながれ石、氷のつららのようになったつらら石、菊の花の形になったアンソダイト等、数多くの種類の鍾乳石が見られます。
どの鍾乳石も、莫大な時間をかけて形成されたものですから、破損に十分注意して下さい。

当麻鍾乳洞の伝説が甦る

当麻鍾乳洞の伝説が甦る
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休憩所でもある「りゅうたくんの家」には、当麻町の中学校の教員が制作した蟠龍伝説の絵本が飾られています。
こちらは、映像でも見られるようになっているので、当麻鍾乳洞の伝説に興味があればぜひ覗いてみて下さい。

おわりに、

当麻町へのアクセスは、JR旭川駅から約30分。バスですと約45分です。駅から鍾乳洞へは車やタクシーで約15分ほどかかります。
詳しい時間や行き方については、関連メモをご覧下さい。
恐竜達の時代から誕生した、北海道の希少価値の高い当麻鍾乳洞へどうぞお越し下さい。

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