写真:スズキ イチロウ
地図を見る鬼押出し園に訪れて目に飛び込んでくるのが、園内一面を覆う無数の奇岩、奇岩、奇岩・・・思わずその石の海に圧倒されます。
これらの奇岩は1783年(天明3年)の浅間山の噴火の際に流れ出た溶岩が、冷えて固まったもので、真っ黒く、ゴツゴツしており、噴火の規模の大きさを物語っています。「鬼押出し」の由来は明らかではありませんが、元来鬼が棲むと呼ばれた浅間山から流れ出る溶岩流の姿から、鬼が押し出しているようだと名付けられた説が有力のようです。
鬼押出し園は、無数にある奇岩の間を縫って散策路が設置されており、最大でも60分のいろいろなコースが用意されています。お堂や見晴台、旬の草花など、散策コースにはそれぞれ見どころが隠されているので、自分の好みや体力に合わせて選んでみてください。
写真:スズキ イチロウ
地図を見る鬼押出し園の入り口である惣門を抜けると、園内中央にある真っ赤なお堂が目を引きます。
この写真のお堂は東叡山寛永寺別院「浅間山観音堂」で、鬼押出し園発祥の由来となった浅間山の噴火で犠牲になった方の供養のために、昭和33年に建てられました。
この他にも水盤舎や炎をまとった彫刻がなされた炎観音のお堂などがあり、いずれも真っ赤に塗られています。空の青、奇岩の黒、自然の緑と相まって、噴火による火災の赤を連想しつつも、非常に美しい風景となっています。
写真:スズキ イチロウ
地図を見る一見ゴツゴツした岩ばかりに見えますが、岩と岩の間にちょっとずつ高山植物を見ることができます。
繊細な花びらが美しいイワカガミや、高山植物の女王と呼ばれるコマクサなど、平地では見られない美しい花は殺風景になりがちな公園を明るく彩っています。
とくに一度見ていただきたいのが、岩と岩の間のちょっと奥まったところで、キラキラと発光しているヒカリゴケ!! 滅多に見ることが出来ない貴重な植物ですし、なんだか幻想的な雰囲気を感じます。ヒカリゴケの旬は5月中旬〜10月下旬のようです。
写真:スズキ イチロウ
地図を見る園内を散策していて、ふっと空を見上げると浅間山の雄姿が目に飛び込んできます。
鬼押出し園は高山植物が育つほど高地にあるため、とにかく空が近く、浅間山が間近に迫って見えます。これほど大きな火山が噴火したのなら、これだけの規模の溶岩が流れ出るに違いないと実感!
あいにく撮影時は風が強くて雲に隠れがちでしたが、真っ青な空に映える浅間山は相当素晴らしいんだろうなあと想像しきりでした。
鬼押出し園は鬼押ハイウェーの途中にあり、車がないとなかなか行きにくい場所にありますが、近くには万座温泉、草津温泉など良質な温泉があるので、その道中で行くのにはとってもオススメです。軽井沢も近いので、セットで出かけるのもよいですね。
鬼押出し園でぜひ雄大な自然の力を感じてください♪
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/4/25更新)
- 広告 -