頂上を目指せ！韓国・済州島の「城山日出峰」は絶景かな～

更新日：2018/08/03 16:56

「城山日出峰（ソンサンイルチュルポン）」は済州（チェジュ）島の東の海に突き出た火山で、１０万年前の海底噴火によって誕生しました。断崖絶壁で囲まれるその火山は、遠くから眺めると、まるで海に浮かぶ王冠のようなユニークな形をしています。
韓国で初めてユネスコの世界自然遺産に登録されたこともあり、連日、たくさんの観光客が訪れている「城山日出峰」、あなたも絶景求めて頂上へレッツゴー！

海底火山の噴火で誕生した「城山日出峰」

写真：やまかづ

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「城山日出峰」は済州島の最東端に位置し、１０万年前に、水深の浅い海中火山が爆発することによって生まれました。その高さは１８２メートル、周囲は１．５キロメートル、絶壁に囲まれた火山は遠くから眺めると王冠のような形をしています。また、城山日出峰の噴火口は９９個からなる岩峰が取り囲んでおり、その内側には広大な草原が広がっています。

２００７年には、島の中央部にそびえる漢拏山(ハルラサン)天然保護地域などとともに「済州火山島と溶岩洞窟」として、韓国で初めてユネスコの世界自然遺産に登録されました。
そんな城山日出峰の人気はウナギ上り、今では年間３００万人を超す観光客が訪れるようになりました。

遠くて近い？近くて遠い？頂上目指してまっしぐら！

写真：やまかづ

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「城山日出峰」の周囲は断崖絶壁に囲まれていますが、唯一、西側だけは緩やかな斜面で済州本島とつながっています。
そんな山頂までは、ゆっくりと歩いて３０分少々で到達できます。山のすそ野は緑が生い茂り、石畳の広いトレッキングコースが整備されていますが、その後、急な階段に変わり、「登山道」が始まります。
登っている途中には、降雨のために浸食されてできた奇妙な形の岩を鑑賞することができます。また、雄大な景色を楽しめるビューポイントもありますので、休憩を挟みながらマイペースで登っていきましょう。

山頂からは３６０度の展望！ああ、絶景かな～

写真：やまかづ

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急な階段を登りつめると、そこには３６０度の展望を誇る木製の展望デッキスペースが待っています。
東側を見れば、眼下に直径約６００メートルの冠型の火口が横たわり、そして、その先には日本海が続いています。さらに、反対の西側を見渡せば、先ほど歩いてきた緩やかな山のすそ野と済州の街並みが広がっています。天気がよければ標高約２０００メートルの漢拏山だって確認できますよ。
ああ、絶景かな～！苦労してここまで登ってきたかいがあるというものです。

景色を楽しみながらの下山は一方通行

写真：やまかづ

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山肌に張りついたような登山道は大半が狭い階段のため、上りと下りでは違うルートになっており、それぞれが一方通行です。
上りの階段では景色を楽しむ余裕がなかった方も、下りの階段では、それぞれが記念撮影を楽しみながら下山している姿を見かけます。
目の前に広がる雄大な景色、心地よい潮風、さらに足どりが軽くなりますね。

必見！海女（あま）さんのパフォーマンスショー

写真：やまかづ

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登山道を岩場に向かっておりていくと、そこでは１日２回、現役海女さんによるパフォーマンスショーが行われています。
まずは、複数人の妙齢？の海女さんが「海女の唄」にあわせて踊り、その後、獲物を狙って沖へ出ていきます。
あらかじめ、岩場に貝を忍ばせておいて、軽く潜って捕獲してみせるというようなお決まりのデモンストレーションではなく、ここでは真剣勝負。一度、沖に出たからには、手ぶらでは戻れない！海女さんのプロ根性に火がつきます。

早々にタコをとって意気揚々と戻ってきた海女さんは、岩場で早速、観光客と値段交渉し、商談成立。なるほど、真剣勝負になるのもうなずけます。
ちなみに、パフォーマンスショーは、海女さんが最初に獲物をしとめて岸へ戻った時点で何となく終了します。観光客もばらばらと引けていきますが、実は、収穫に恵まれず、沖から一向に帰ってこない海女さんもいます。
そんな海女さんのパフォーマンスとは言えない真剣勝負、なかなかの見ものです。

海女さんパフォーマンスショー：13:30／15:00

日の出を拝むベストポイント！城山日出峰

「日出峰」という名前のとおり、「城山日出峰」からの日の出は荘厳で美しく「済州十景」に数えられています。
また、登山以外のアクティビティーとしては、広大なすそ野での乗馬、海から島を眺めるボートの遊覧などがあります。

早起きして日の出を拝みに行くもよし、乗馬や海女さんのパフォーマンスを楽しむのもよし、「城山日出峰」の登山にはいろいろなお楽しみがありますよ。

入場時間：年中無休　日の出１時間前～20:00ごろまで