写真:カノオミツヒサ
地図を見る「東京港野鳥公園」に向かうには、大森からのアクセスが便利。東京駅からはJRを利用し、約20分の大森駅で下車。羽田空港からは、京急を利用して20分ほどの大森海岸駅で下車しましょう。駅からは京急バスに乗り換えます。大型トラックが行き交う工業地帯を20分ほど走り、「東京港野鳥公園」バス停で下車。そこから徒歩5分で、公園の入り口に着きます。
公園の広さは24.9ヘクタール。東西に分かれており、西側には雨水をためた「淡水池」のほか、田んぼや畑に生き物たちが集まる「自然生態園」があります。
一方、東側は「淡水池」と、東京湾とつながる「潮入りの池」が広がります。「潮入りの池」は運河からの海水が混ざり合う汽水池で、潮が引くと干潟が出現。トビハゼやチゴガニなどが暮らす場所には、様々な鳥が羽を休めにやってきて、豊かな生態系を営んでいます。自然があふれる光景を目にしていると、ここが工業地帯のど真ん中であることを忘れてしまいそうです。
続いては、観察小屋へ行ってみましょう。
写真:カノオミツヒサ
地図を見る公園内には、観察小屋が4箇所設置されています。望遠鏡(無料)が備えてありますので、鳥たちが水辺に佇む様子や、美しい羽模様をじっくりと見ることができます。バードウォッチング初心者でも、望遠鏡を覗き込むだけで、鳥たちの世界に引き込まれますよ。
1年を通して見られるのは、カワセミ、メジロ、オナガ、コサギなどです。夏にはコアジサシ、イワツバメが飛来するほか、冬にはジョウビタキやオオタカなどがやってきます。これまでに確認された鳥類の数はなんと200種以上!鳥たちにとって、ここは重要なオアシスとなっているようです。
また、空を舞うのは鳥だけではありません。羽田空港が近いので、目線の高さに次々と飛行機がやってきます。珍しい鳥と飛行機が一緒に見られる、とてもユニークなスポットです。翼を広げて華麗に宙を舞う、鳥と飛行機の競演を楽しみましょう。
次は再びバスに乗り、「城南島海浜公園」へ向かいます。
写真:カノオミツヒサ
地図を見る「東京港野鳥公園」を出て、徒歩5分の場所にある「野鳥公園」バス停へ向かいます。先述の「東京港野鳥公園」とは別のバス停になりますのでご注意を。バスに乗り、15分ほどで「城南島四丁目」バス停に到着。ここから「城南島海浜公園」へは徒歩5分です。
公園を目指して歩いていると突然、辺りに「ゴォー!」という音が響いてきます。何が起こったのか分からず、ふと見上げると、頭上には大きな飛行機が。それもそのはず、ここから羽田空港まではたったの3kmです。通り過ぎたかと思っていると、また別の飛行機が轟音とともに空を横断していきます。真下から見る大きな機体は迫力満点で、映画のワンシーンを見ているようですね。
めったに見られない“飛行機のおなか”を眺めながら、公園へと足を進めていきましょう。
写真:カノオミツヒサ
地図を見る城南島は、東京湾の工業地帯に造られた人工島。「城南島海浜公園」は島の東側沿岸部に位置します。公園内には、オートキャンプ場やドックランなどの施設が整っていて、なかでも人気なのは「つばさ浜」。約450mに渡る人工の砂浜で、波音を聞きながら歩くと気分は最高です! 心地良い潮風に癒されます。
「つばさ浜」の対岸に見えるのは、羽田空港。先ほどのように、頭上には着陸態勢に入った飛行機が飛んできます。特に離発着の多い時間帯は、日本航空や全日空をはじめ、スカイマーク、エアドゥなどの機体が5分と待たずに出現。カラフルに彩られた機体が続々と登場する様子は、まるでファッションショーのようです。次にどんな飛行機がやってくるのかワクワクしながら、“飛行機コレクション”を楽しんでみましょう。
いかがでしたか?大空を舞台に、曲線を描くように自由に飛びまわる鳥と、轟音を響かせて直線的に飛ぶ飛行機。近い距離から見ることで、迫力や存在感が増し、より細かい部分まで観察できます。翼を広げて雄々しく飛ぶ姿に、思わず心を奪われますよ。
みなさまも2つの公園で、鳥と飛行機を眺めながら、羽を伸ばしてみませんか?
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/4/25更新)
- 広告 -