写真:沢木 慎太郎
地図を見る「ワット・チェン・マン」があるのは、堀に囲まれたチェンマイ旧市街の北側。チャン・プアク門の近くにあります。
チェンマイに都を置いたラーンナー朝。その初代王・メーンライ王が13世紀後半に、チェンマイに建てた寺院です。伝統的なタイ様式で建てられ、たいへん味わい深いお寺。かつて宮殿として使われていたともいわれています。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「ワット・チェン・マン」の見どころは、まず拝殿。赤を基調とした色鮮やかな太い柱が並び、堂内は荘厳そのもの。中央に黄金の仏像が輝き、存在感をきわ立たせています。
また、黄金で描かれた壁画や、赤い木で組み合わせた天井の装飾も美しい。時代の重みを感じさせる空間がなんとも心地よく感じられます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る続いての見どころは、本堂の裏側に建つチェディ(仏塔)。きらびやかな黄金の塔が空高くそびえています。そして、この塔を支えているのは、15頭のゾウ。たいへんダイナミックで、迫力があり、これは必見です。
黄金の尖塔のまわりには金色の飾りが輝き、風が吹くと心地よい音色を奏でます。不思議なパワーをもらえる仏塔は、かなりのおススメ。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るこちらは、さきほどの黄金の塔を支えるゾウをアップした写真。かなり黒ずんで汚れています。実はワット・チェン・マンは15世紀以降に再建されたのですが、その中で一番古い建物がこの黄金の塔。雨風にさらされ、時代の重みを感じさせます。
ところで、ゾウはタイでは幸運のシンボル。戦争の時は王を乗せて最前線で戦います。このため、ゾウは勇気と誇りの象徴でもあるのです。また、仏教の世界観では、ゾウはすべてを支える存在。だから、こうして大切な仏塔をいつまでも支え続けているのです。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る最後のご紹介は、礼拝堂の隣にある本堂。こちらには、小さいながらも大切な2体の秘仏が納められています。中央の仏像の背後に、柵が見えますが、この中に秘仏が安置。
ひとつは、雨を降らせると信じられている「水晶の仏像」(プラ・セータン・カマニイー)。もうひとつは、毎年4月のソンクラーン祭にお目見えする「大理石の仏像」(プラ・シーラー・カオ)です。
高さ10センチほどの小さな仏像ですが、前者は1800年前にタイ中央地域のロッブリーで、後者は2500年前にスリランカかインドで作られたとされ、霊験あらかたな仏さま。強い霊気が感じられます。
以上、いかがだったでしょうか?
ラーンナー朝の初代王が、かつて暮らしていた「ワット・チェン・マン」。宮殿の跡地に建てられたお寺は、王家の気品が感じられます。また、水晶と大理石の仏像には王家のパワーが秘められているよう。本堂には今も、メーンライ王が生き続け、チェンマイの繁栄を見守り続けています。
チェンマイでも高貴な香りが漂う「ワット・チェン・マン」。チェンマイに行かれた時にはぜひパワーをもらってください。
なお、チェンマイのお寺の見どころや楽しみ方については別途、記事にまとめていますので、ご興味のある方はリンクからのぞいてみてください。
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(2024/4/18更新)
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