チェンマイ随一のパワースポット!「ワット・チェン・マン」

チェンマイ随一のパワースポット!「ワット・チェン・マン」

更新日:2018/07/19 18:04

沢木 慎太郎のプロフィール写真 沢木 慎太郎 放送局ディレクター、紀行小説家
タイ・チェンマイで最もパワーが感じられる寺院が「ワット・チェン・マン」。ラーンナー朝の初代王が建てた寺院で、チェンマイ最古の寺院です。色鮮やで荘厳な拝殿や、15頭のゾウが支える金色の塔など、見どころがたくさん!また、霊験あらかたな2体の秘仏が納められ、強いパワーを放っています。というのも、この寺院は、かつて王宮として使われていた場所。そんな威厳と気品を感じさせる寺院をご紹介します。

繊細な装飾をほどこされた拝殿

繊細な装飾をほどこされた拝殿

写真:沢木 慎太郎

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「ワット・チェン・マン」があるのは、堀に囲まれたチェンマイ旧市街の北側。チャン・プアク門の近くにあります。

チェンマイに都を置いたラーンナー朝。その初代王・メーンライ王が13世紀後半に、チェンマイに建てた寺院です。伝統的なタイ様式で建てられ、たいへん味わい深いお寺。かつて宮殿として使われていたともいわれています。

荘厳な拝殿。壁画や装飾が美しい

荘厳な拝殿。壁画や装飾が美しい

写真:沢木 慎太郎

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「ワット・チェン・マン」の見どころは、まず拝殿。赤を基調とした色鮮やかな太い柱が並び、堂内は荘厳そのもの。中央に黄金の仏像が輝き、存在感をきわ立たせています。

また、黄金で描かれた壁画や、赤い木で組み合わせた天井の装飾も美しい。時代の重みを感じさせる空間がなんとも心地よく感じられます。

ダイナミックな黄金の仏塔。15頭のゾウがよいしょ!

ダイナミックな黄金の仏塔。15頭のゾウがよいしょ!

写真:沢木 慎太郎

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続いての見どころは、本堂の裏側に建つチェディ(仏塔)。きらびやかな黄金の塔が空高くそびえています。そして、この塔を支えているのは、15頭のゾウ。たいへんダイナミックで、迫力があり、これは必見です。

黄金の尖塔のまわりには金色の飾りが輝き、風が吹くと心地よい音色を奏でます。不思議なパワーをもらえる仏塔は、かなりのおススメ。

ゾウは幸福のシンボル、勇気と誇りの象徴

ゾウは幸福のシンボル、勇気と誇りの象徴

写真:沢木 慎太郎

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こちらは、さきほどの黄金の塔を支えるゾウをアップした写真。かなり黒ずんで汚れています。実はワット・チェン・マンは15世紀以降に再建されたのですが、その中で一番古い建物がこの黄金の塔。雨風にさらされ、時代の重みを感じさせます。

ところで、ゾウはタイでは幸運のシンボル。戦争の時は王を乗せて最前線で戦います。このため、ゾウは勇気と誇りの象徴でもあるのです。また、仏教の世界観では、ゾウはすべてを支える存在。だから、こうして大切な仏塔をいつまでも支え続けているのです。

王家のパワーが宿る!?本堂の2体の秘仏

王家のパワーが宿る!?本堂の2体の秘仏

写真:沢木 慎太郎

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最後のご紹介は、礼拝堂の隣にある本堂。こちらには、小さいながらも大切な2体の秘仏が納められています。中央の仏像の背後に、柵が見えますが、この中に秘仏が安置。

ひとつは、雨を降らせると信じられている「水晶の仏像」(プラ・セータン・カマニイー)。もうひとつは、毎年4月のソンクラーン祭にお目見えする「大理石の仏像」(プラ・シーラー・カオ)です。

高さ10センチほどの小さな仏像ですが、前者は1800年前にタイ中央地域のロッブリーで、後者は2500年前にスリランカかインドで作られたとされ、霊験あらかたな仏さま。強い霊気が感じられます。

おわりに

以上、いかがだったでしょうか?
ラーンナー朝の初代王が、かつて暮らしていた「ワット・チェン・マン」。宮殿の跡地に建てられたお寺は、王家の気品が感じられます。また、水晶と大理石の仏像には王家のパワーが秘められているよう。本堂には今も、メーンライ王が生き続け、チェンマイの繁栄を見守り続けています。

チェンマイでも高貴な香りが漂う「ワット・チェン・マン」。チェンマイに行かれた時にはぜひパワーをもらってください。

なお、チェンマイのお寺の見どころや楽しみ方については別途、記事にまとめていますので、ご興味のある方はリンクからのぞいてみてください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/09/21 訪問

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