出雲大社参拝の折に!絶品の出雲そばも頂ける出雲文化伝承館

出雲大社参拝の折に!絶品の出雲そばも頂ける出雲文化伝承館

更新日:2015/09/20 15:19

乾口 達司のプロフィール写真 乾口 達司 著述業/日本近代文学会・昭和文学会・日本文学協会会員
出雲を代表する観光スポットといえば、やはり、出雲大社。事実、出雲大社は、連日、多くの参拝者で賑わっていますが、その参拝の途中にぜひ立ち寄っていただきたい施設があります。出雲文化伝承館です。敷地内には出雲地方を代表する大地主のお屋敷が移築・保存されているほか、地元民からも絶大な支持を集めている絶品の出雲そばまで堪能できます。今回は出雲文化伝承館の魅力をお伝えしましょう。

天井を見上げよう!豪壮な梁の木組みを持つ出雲屋敷

天井を見上げよう!豪壮な梁の木組みを持つ出雲屋敷

写真:乾口 達司

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出雲文化伝承館は、その名のとおり、出雲の文化を伝えるために設けられた総合施設。出雲といえば、出雲大社や数々の古代遺跡を思い浮かべる方が多いでしょうが、出雲文化伝承館の特色は、そういった一般的なイメージに寄りかからず、むしろ、あまり知られていない出雲地方の文化や民俗をテーマとしていること。その代表的な建物こそ当施設の中心に位置する「出雲屋敷」です。

出雲屋敷は、明治29年に建てられた江角家の母屋を移築したもの。江角家は出雲地方を代表する大地主でしたが、それは天井の豪壮な梁(木組み)にも象徴的に表されています。出雲屋敷を訪れたら、ぜひ、天井を見上げてみてください。圧倒されますよ。

豪壮一本槍ではない!文化的な高さもしのばれる華麗な襖の金具

豪壮一本槍ではない!文化的な高さもしのばれる華麗な襖の金具

写真:乾口 達司

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しかし、すべての意匠が「豪壮」という言葉だけでは片付けられません。たとえば、写真の金具は襖に取り付けられている引き手。花鳥の刻まれた優美さは「豪壮」の対極にあるものであり、江角家ひいては出雲地方の文化レベルの高さを指し示しているといえるでしょう。

出雲市指定文化財の出雲流庭園

出雲市指定文化財の出雲流庭園

写真:乾口 達司

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出雲屋敷では、その前に広がる庭園も鑑賞しましょう。広大な敷地を持つ庭園は回遊式の枯山水で、北西側にめぐらされた築地松(ついじまつ)や各所に配された大きな飛び石、出雲短冊石と呼ばれる短冊型の踏み石などに「出雲流庭園」と呼ばれる当園ならではの特色が表れています。出雲流庭園の特徴をよく表しているということで、現在、当園は出雲市指定文化財に登録されているほど。縁側に腰をおろし、その広大さと見事な意匠を存分にご堪能ください。

出雲文化の「いま」を伝える!出雲文化工房

出雲文化の「いま」を伝える!出雲文化工房

写真:乾口 達司

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写真は同じ敷地内にある出雲文化工房。館内では、出雲にゆかりの偉人たちの業績がパネルで展示されたり、当地の伝統工芸が紹介されたりしています。電気陶芸窯が設置されているので、陶芸体験も可能。旅先で陶芸体験というのもよい思い出となることでしょう。

出雲そばも堪能しよう!「献上そば」の名前で愛されている羽根屋

出雲そばも堪能しよう!「献上そば」の名前で愛されている羽根屋

写真:乾口 達司

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出雲名物といえば、出雲そば!そんな出雲そばを食すことができるのも当施設の特色。出雲屋敷に隣接して店舗を構えるのは、地元民から「献上そば」の名で愛されている羽根屋。「献上そば」の名は、かつて大正天皇にそばを献上したことに由来します。写真はその羽根屋のそば。三段重ねのお椀が出雲そばの特色をよく表しています。当施設にはほかにも「そば縁」というそばどころも設けられており、出雲そばを十二分に堪能することができます。当施設を訪れたら、ぜひ、出雲そばを食してみてください。

おわりに

出雲文化伝承館の魅力、ご理解いただけたでしょうか。当施設にはほかにも千利休や松江第7代藩主・松平治郷(不昧公)ゆかりの茶室「独楽庵」なども移築されており、さまざまな楽しみ方が可能。出雲大社から車で10分足らずのところにあるため、出雲大社参拝の折に足を運び、出雲屋敷や出雲そばをご堪能ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/08/13 訪問

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