写真:藤谷 愛
地図を見る「カレル橋(Charles Bridge)」はプラハ観光の際には誰もが訪れる、旧市街とプラハ城を結ぶ橋です。その歴史は古く、洪水で破壊された橋を復旧し、45年の歳月をかけて1402年に完成。600年以上も壊れることなくヴルタヴァ川にかかり続けている古の建築技術には脱帽です。
現在、橋上には30体の歴史上の人物や聖人の彫像が並び、その中には摩訶不思議な伝説を持つ彫像もあるのです。
写真:藤谷 愛
地図を見る橋上にある30体の彫刻の中でも一番有名な像が、最も古い銅像「聖ヤン・ネポムツキー像」です。旧市街から行くと右側の8番目の像で、頭の上に5つの星が舞い、写真のように台座のプレートを撫でる人の列ができているのですぐにそれと分かります。
左側のプレートは、聖ヤンに懺悔をする王妃の姿を描いたもの。右のプレートは、王妃の懺悔の内容を知りたがった王の命令に従わず、その内容を決して言わなかったヤンを拷問にかけ殺害し、遺体をこの橋から落とした場面を描いたものです。実際に遺体が落とされた場所には大理石の上に真鍮で十字架と5つの星をあしらったプレートがあるのですが、指先に5つの星が触るように十字架に手を載せて祈ると願いが叶う、という言い伝えがあります。
でも、その願いは決して誰にも言ってはいけませんよ。聖ヤン・ネポムツキーが王妃の懺悔をもらさなかったように・・
写真:藤谷 愛
地図を見るカレル橋を抜け坂道を登り切るとプラハ城に到着します。プラハ城はその内部に宮殿、美術館、大聖堂、教会、庭園などを擁する、世界でも最大級の複合建築物の一つです。その中でも必見は、1344年に建築が始められ、600年以上の歳月を経て1929年に完成した「聖ヴィート大聖堂(Cathedral of St Vitus)」。もともとはドーム型の屋根を持つ小さな教会がその起源でしたが、現在では塔の高さが100メートル近くもあり、見上げるばかりの巨大さです。
さて、荘厳な外観に感動したら、次は内部を覗いてみましょう。
写真:藤谷 愛
地図を見る大聖堂内部の見どころは、アール・ヌーボー画家として名を馳せた、アルフォンス・ミュシャが製作したステンドグラスや、カレル橋でも注目した、聖ヤン・ネポムツキー像などが挙げられます。聖ヤン・ネポムツキー像は、総重量2トンの銀で作られ、観光客も必ず足を止める場所。ここでも最後にお願い事の念押しをしておきましょう。
上記の見所をきちんと見学するには入場料を払う必要がありますが、無料で観られるエリアはごくごく限られた場所ですので、ここではぜひ有料コースを選ばれることをお薦めします。
写真:藤谷 愛
地図を見る聖ヴィート大聖堂の「塔のてっぺん」は、プラハ城のハイライトスポットとも言えます。特に青空の広がる日であれば、街に広がる茶色の屋根と青空のコントラストはとても美しいですし、何よりも、自分が歩いてきたカレル橋(写真右の橋)や美しい旧市街を一望することができるのです!
ちなみに、聖ヴィート大聖堂の見学と塔の上からの眺望、その他プラハ城内部にある博物館や展示の見学で2〜3時間はみておきたいところですが、夜景の時間まで塔にいることはできません。開館時間やツアーの料金等は、記事下の「関連MEMO」を参考にどうぞ。
帰りはプラハ城の中を突っ切って、旧登城道から最後の写真の左の橋「マーネス橋」へ出てくることが可能です。カレル橋の美姿を側面から見ることができますし、往路とは違った景色や建物を眺めながら、旧市街への道のりを楽しんでください。
*記事下「関連MEMO」にある「プラハ旧市街「王の道」で堪能するブサカワ人形に至宝の眺め!」でプラハ旧市街の観光スポットをご紹介しています。併せてご活用ください。
この記事の関連MEMO
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(2024/3/29更新)
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