高松市仏生山(ぶっしょうざん)「法然寺」に隠れる3つの不思議!

高松市仏生山(ぶっしょうざん)「法然寺」に隠れる3つの不思議!

更新日:2019/02/28 17:01

浄土真宗の開祖、親鸞(親鸞)の師匠として知られる法然(ほうねん)。平安から鎌倉にかけて活躍した法然は、「南無阿弥陀仏」と唱えれば誰でも極楽浄土にいけると説いた人物で、後鳥羽上皇の命により香川県に流罪となりました。のちに高松市では、彼を偲ぶ「法然寺」が建立され、門前町として栄えました。今回はその「法然寺」と、それにまつわる3つの不思議をご紹介します。

【不思議その1】法然寺に横たわる「さぬきの寝釈迦さま」

【不思議その1】法然寺に横たわる「さぬきの寝釈迦さま」
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自ら寺を構えることはなかったといわれる法然ですが、高松市仏生山には「法然寺」と呼ばれるお寺があります。実はこれ、初代讃岐藩主である松平頼重(まつだいらよりしげ)によって建てられたお寺で、松平家の菩提寺としても有名です。頼重は「水戸黄門」こと徳川光圀(とくがわみつくに)の兄であり、日本で初めて本格的な上下水道設備をつくった人物としても知られています。

あるとき、頼重は戦乱で荒れ果てた「生福寺」を見て残念に思い、その移転を試みます。生福寺とは、流罪にあった法然が過ごした場所で、移転後「法然寺」と改称されました。現在の本堂には、法然自作といわれる阿弥陀如来像が本尊として祀られています。

この法然寺で有名なのが、「さぬきの寝釈迦」。お釈迦様というと、やんわりと片手を上げて座っている様子を思い浮かべますが、法然寺では「寝釈迦」という通り、ゴロリと横たわっているのです。このようにのんびりとくつろいでいるかのような、リラックスした表情を見せるお釈迦様は大変貴重で、善光寺や阿弥陀寺など限られたところでしか見ることができません。残念ながら写真撮影は禁止ですが、ぜひ現地に足を運んで、世にも珍しい「さぬきの寝釈迦」を実際に見て楽しんでくださいね。

【不思議その2】類まれなる”来迎堂”とは…?

【不思議その2】類まれなる”来迎堂”とは…?
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「十王堂」や「三仏堂」、「五重塔」など、見所に溢れる法然寺。

解放時期は限られていますが、どの堂も覗き込めるよう窓が設置されているので、そっと中を見ることができます。例えば、十王堂の窓からは恐ろしい形相の閻魔様を、三仏堂では先述した「さぬきの寝釈迦さま」を見ることができ、いく先々で色々な風景に出会えます。

しかし中には、他のお寺ではあまり見ることのできないものも…。

それが、苔むした石段を登った先にある、「来迎堂」。この”来迎”とは、仏様が天国へ行く人を迎えにきた様子を描いたものを指します。

これのどこが珍しいのか、不思議に思われるかもしれませんが、来迎とは”絵画”でよく見られる構図。来迎堂のように「彫刻」で表されることは滅多にないため、非常に貴重なのだとか。金色に染められた堂内には、雲に乗って訪れる阿弥陀如来と、華やかに舞い踊る二十五菩薩が祀られています。

【不思議その3】境内にはうどん屋さんが…!

【不思議その3】境内にはうどん屋さんが…!
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お寺の境内にあるという、”うどん県”でも珍しいうどん屋「竜雲」。

うどん屋なのに、人気メニューは”つけ麺”というなんとも不思議なお店ですが、一番面白いのはその食べ方!

ここでは、うどんはラーメンのように”つけ麺”で、中華そばは醤油うどんのように”醤油をかけて”食べるのです。

ちょっと変わったうどん屋さんですが、ネギのシャキシャキという歯ごたえとゴマのまろやかさ、そして唐辛子の辛さが絶妙にマッチして、何度もお代わりしたくなってしまいます。食べ終わった後は、つけ汁をご飯にかければ、さらに美味しくいただけます。

もちろん、他にも美味しいメニューが盛りだくさんなので、仏生山に訪れた際には、ぜひ足を運んでみてくださいね。

仏生山・法然寺周辺には、他にも魅力的なスポットが沢山!

高松市の中でも比較的のどかな仏生山には、他にも見所が満載!

「いわざらこざら」と呼ばれる伝承の残る勝(ちぎり)神社や、仏生山温泉、古民家風カフェなど、不思議で魅力的なスポットが沢山ありますので、ぜひ足を運んでみてくださいね。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/09/05 訪問

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