提供元:ろぼたんの父
地図を見る5月〜11月頃までの過ごしやすい観光シーズン、モンサンミッシェルはビックリするほどの観光客(特に日本人)であふれています。次々と訪れる観光バスから降りる人、人、人…。小さな修道院への小路は、巡礼者ではなく観光客でいっぱいに。人ゴミを避けるのであれば日帰り観光客がいない、早朝や夕暮れ、そして夜がオススメです。この時間帯は修道院のシルエットが浮かび上がる最も美しい時間。世界遺産の美しさを満喫できることでしょう。ライトアップされた修道院の頭上には降るような星空も。
数世紀に渡って増改築を繰り返されてきたため、多様な建築様式が混じりあって現在の形となったモンサンミッシェル。「海に浮かぶ要塞、城」などと言われ、他では類を見ない独特の形をしています。幻想的なシルエットと神聖な雰囲気は一生の思い出になること違いありません。
写真:ろぼたん
地図を見る中世の時代にタイムスリップしたかのような可愛らしい小路。修道院へと続く、島内のグランド・リュというメイン通りは春〜秋には人でいっぱいに。日帰りでもこのような人の少なさを味わえるのは、冬。昼間でもゆとりをもった散策ができます。この石畳の通りは修道院までかなりの上り坂や階段が続きますので歩きやすい靴で行くことをお忘れなく。
観光時間に余裕があれば、通りの両端にある可愛らしい看板や脇道に注目しましょう。
見ているだけでウキウキするような可愛らしい看板で有名なものは、島の入口付近にある「ラ・メール・プラール」本店。名物のオムレツのいただけるお店です。この写真左側のマーメイドの看板2階(1階は土産物店)「ラ・シレーヌ」は、島で一番美味しいクレープ屋と評判ですよ。
メイン通りでもあるこの通り自体がさほど大きな通りではないのですが、カニ歩きをしないと通れないような幅50センチ程度の細い路地がいくつか隠れています。行き止まりでしょ?こんなところで迷子になったら大変!と思われるかもしれませんが、上れば修道院へと続く道、下れば最後には島の外へ出る出口へと、それぞれ行き着く先は1つしかないため、迷子になることはありません。城壁を散策して広く続く干潟を眺めたり、脇道からベストショットを探してみたりするのも面白いですよ。
写真:ろぼたん
地図を見る修道院の最上階にある中庭にある大回廊。修道僧たちの瞑想の場でもあった回廊で注目したいのは二重に立つ円柱です。円柱がわずかにズレて立っているのがわかりますか?柱の間から顔を覗かせて柱の続く先を見てください。距離以上の奥域を感じるはずです。このズレが柱が延々と続いていくような錯覚を生み出す効果をもたらしているのだそう。
この間から顔を覗かせたら是非、写真を1枚!面白いアングルのステキな写真が撮れますよ。
写真:ろぼたん
地図を見る修道院の西側テラスに出てきたら最初に目に入るのは、一望できる湾の様子。それだけで満足してはもったいない。ここでは床にご注目!石材に番号が彫られています。これは給料計算のためのもの。修道院を建てるにあたって、当時の作業員は石を何個運んだがで給料が決まったため、自分のものと分かるように目印として彫ったというこの数字。その上に立つと、何百年も前の数字を刻んだ人たちの顔が見えてくるようなロマンを感じるかもしれませんよ。
次に足元から一気に視線を上げて、尖塔に立つミカエル像を眺めてみましょう。倍率の高いカメラがあれば、金色に輝くミカエル像がかなりはっきりと写真に撮ることができます。このテラスからの角度では横向きとなってしまいますが、大丈夫。修道院出口脇には、レプリカのミカエル像が飾られてます。オベール司教に「この岩山に聖堂を建てよ」とお告げをしたミカエルは要チェックです!
写真:ろぼたん
地図を見る狭い岩山の上という厳しい制限のある中に積み上げられて層状の建物になっている修道院は、ロマネスク様式とゴシック様式が入り混じった建築で、見応えもたっぷり。通常、教会というと、聖書の中の様子などを描いた一場面やキリストやマリアを用いた宗教画などのステンドグラスが多いのですが、モンサンミッシェルで見られるステンドグラスはその多くがとってもモダン!幾何学模様であったり、柔らかな色合いのもの、ビビッドな色をアクセントとしたものとよく見ると様々な形が。一瞬地味なように感じるかもしれませんが、中にはこんな可愛らしい貝殻モチーフも!
聖マルタン礼拝堂の中のホタテ貝をモチーフとしたステンドグラスにご注目!
フランス語で巡礼路のことを「le chemin de Saint Jacques(サン・ジャックの道)」といいますが、「サン・ジャック」とは「ホタテ」という意味。ホタテ貝は巡礼の象徴でもあり、可愛らしいだけじゃない意味も隠されていたりします。
湾内に砂が堆積してしまったことからかつての姿をとり戻そうと大規模な工事が進められたモンサンミッシェル。2012年からは2.5km手前の本土側にある駐車場からナヴェット(シャトルバス)、徒歩、馬車で島にアクセスするのが一般的。この工事によって満潮時、島が陸地から離れるように。
かつて巡礼者が眺めた姿をまた取り戻したモンサンミッシェル。美しいシルエットだけでなく、さりげない看板、脇道、文字や印もしっかり抑えて海に浮かぶ世界遺産の島を堪能してくださいね!
この記事の関連MEMO
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/4/20更新)
- 広告 -