イタリア半島のかかとに当たる、南部プーリア州に属するトレミティは、アドリア海に浮かぶ小さな島々。
写真のヴィエステ(Vieste)か、またはテルモリ(Termoli)という町から船が出ています。走行時間は約1時間。ヴィエステもテルモリも海辺の観光地なので、そこに滞在してトレミティへ日帰りもできます。
しかし、海の美しさは到底トレミティにかないません!!
少々お高いですが、フォッジャ(Foggia)とヴィエステからは、ヘリコプターも飛んでいます。直行便なら約20分で到着!
写真:平川 郁世
地図を見るトレミティの主な島は、「サン・ドミノ」、「サン・ニコラ」、「カプライヤ」の3つ。
このうち、面積・人口ともに最大なのがサン・ドミノ(208ha)で、船の着く港もここ。ホテルやレストランも密集しており、観光の中心でもあります。
一方、サン・ニコラ(42ha)は行政の中心地。歴史的建築もあり、特に1045年に建てられた「サンタマリア・ア・マーレ教会」は、小さな島の頂上に堂々と建つ様子が青い海とあいまって、実に絵になります。
そして、カプライヤは小さな無人島です。
これらの大部分が岩場となっています。歩いても回れますが、海から島々の周囲を行けば、効率よく好きな場所が見つかります。
ゴンモーネ(Gommone)と呼ばれるゴムボートは、免許も要らずに操縦も簡単なので、島巡りにおすすめ。サン・ドミノ港に着くと、周辺にレンタル・ゴンモーネのお店が軒を連ねています(8月は、あらかじめネットで予約していったほうが確実)。
自分たちで操縦するのが不安なら、運転手付きの「アックア・タクシー(Acqua Taxi)」を利用するとよいでしょう。
写真:平川 郁世
地図を見る島の周囲をクルージングしていくと、美しい海はもちろん、さまざまな色彩かつ形状の岩々が、私たちの目を楽しませてくれます。ガイドやタクシーの運転手がいれば、「こちらに見えますのが象の岩!」などと説明してくれますよ。
さらに、周辺に何ヶ所かある、この青の洞窟……いや、むしろエメラルドグリーンに近い、あざやかに輝く洞窟に連れていってもらえます。
パンなどがもしあれば、くずを投げると、写真のように魚たちが寄ってきます。透明度が抜群なので、ボートの上からでも、海の生き物ウォッチングが可能!
写真:平川 郁世
地図を見る周囲は比較的浅瀬が多く、深くても3m程度なので、気軽にシュノーケルが楽しめます。
場所によっては、仕事中の漁師たちとも行き交うことも。ここの透明な海に入ると、足元まではっきり見えるので、魚介類たちが、潜らなくても見えてしまいます。
中でも、私たち日本人にはお馴染みの珍味、ウニ。大きく、色も濃いのですぐに見つかります。トゲに気をつけてそうっと手に取ったなら、その場で殻を割って、新鮮なうちにパクリといっちゃってください! 市販されているウニと違って、生きているウニはまったく別物、本当にトロトロ。くずれるような柔らかさ、かつ滑らかさなのです。防腐剤なしの、ウニ本来の甘みを、お醤油をかけずに堪能しましょう‼
!!注意!! トレミティ諸島は国立公園なので、自然保護区に指定されています。サン・ニコラ島(全域)およびサン・ドミノ島の一部は常識の範囲内で魚介類を捕ることが許可されていますが、その他の海域については商業的にも個人的にも漁が禁止されていますので、ご注意下さい。
写真:平川 郁世
地図を見るテレミティでは、シュノーケルの他にも、クルージング、ダイビング、カヌーなど、様々なマリンスポーツが体験できます。
さらに、「サン・ドミノ」島の港から徒歩2分のところには、ビーチもあります。家族で船で着いて、すぐにビーチに到着。
付近には、シーフードがおいしいレストランも目白押しです!
海水浴シーズンは、だいたい4月中旬〜10月中旬まで。特に8月は観光客(イタリア人率かなり高し!)で、大変な賑わいを見せます。
それほど混雑しておらず、海水浴には申し分ない5,6月か 9,10月が狙い目。ただし、レストラン等が閉まっていることも多いので、事前に確認することをお勧めします。
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(2024/3/19更新)
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