横浜で昭和の香りのする商店街を求めて 古くて活気ある六角橋商店街

横浜で昭和の香りのする商店街を求めて 古くて活気ある六角橋商店街

更新日:2013/05/29 13:42

横浜市内には、戦前から続いている伝統のある商店街がいくつもあり、その場所ごとに独特の雰囲気を持っています。それは、ただ単に建物が昭和時代に建築されたからだけではなく、そこで生活する人々も含めてのものでしょう。そこで、横浜各地にある、古くからの商店街に行ってみたので、穴場的な観光スポットとしてお届けいたします。今回は昭和マニアの間でも人気が高い、六角橋商店街です。

歴史は日本武尊の時代から始まっていた

歴史は日本武尊の時代から始まっていた
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六角橋という地名は、古い文献によれば日本武尊の時代にまで遡るという説があります。横浜市に編入され、六角橋町となったのが1927年のこと、当時すでにいくつかの商店が建ち並ぶ通りとなっていたとのこと。本格的に商店街として成立したのは、1930年の横浜専門学校(現在の神奈川大学)移転後のこととなりますが、古くからの商店街であることに違いはありません。ちなみに、六角橋は、かつては路面電車の終点ともなっていたため、道路の幅が広いところなどに当時の名残を見ることができます。

現在の六角橋商店街は、最寄り駅が東急東横線白楽駅、ここのすぐ目の前から始まり、六角橋交差点までのおよそ500m、その間に新旧およそ160件の店舗が営業しているという場所なのです。

実はメインストリートより路地裏があまりにも面白すぎ!!

実はメインストリートより路地裏があまりにも面白すぎ!!
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メインストリートは「六角橋商店街大通り」、一方通行ながら車が通れる道ですが、夕方の時間帯は近いところにある神奈川大学の学生や、買い物客などで混雑し、歩行者天国のような状態になってしまいます。温泉ではありませんが、昭和の雰囲気を残した銭湯「千代田湯」はオススメ。昔懐かしい気分を味合わせてくれます。

六角橋商店街には「六角橋商店街仲見世」があり、道幅は大人ふたり分と狭いものの、昭和の香りを感じさせるアーケードもあり、昭和の雰囲気が大いに漂ってきます。そこに並ぶお店も、大通りのチェーン店とはひと味違った、昔ながらの商店が並んでいるのです。

この昭和の雰囲気が気に入られてか、ドラマや映画のロケ地になったことも何回かあります。

知る人ぞ知る珈琲の名店に入ってみたら…?

知る人ぞ知る珈琲の名店に入ってみたら…?
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六角橋商店街仲見世、ありますよありますよ。
赤提灯の居酒屋、アンティーク専門の時計屋、昭和レトロのセルロイド製人形を販売している玩具店、お袋の味の惣菜屋などなど、既に大人であるはずの筆者の子供心をくすぐるようなお店の数々。中には、看板だけではどんな商品が売られているのかわからない、怪しすぎて入るのに勇気が要るような場所もあるのです。

そんな路地裏に、本格的な珈琲店を発見したので入ってみました。
「珈琲文明」
というお店で、本格的な珈琲が味わえる場所。数種類のメニューがありますが、迷ったら「文明ブレンド」を。濃いめの味と上質な風味が楽しめます。ここの店主も珈琲にこだわりを持っていて、サイホンで直接出してくれ、カップには自分で注ぐというスタイルもそのひとつなのです。
店内も秘密基地然とした昭和風。スマートフォンよりも文庫本の方が似合います。

文明ブレンド:¥600

店が閉まった後にもお楽しみは満載

店が閉まった後にもお楽しみは満載
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六角橋商店街の魅力は、メインストリート、仲見世で終わると思ったら大間違い。
ここには、もうひとつの表情があり、それは、商店街のお店が閉店した後に始まります。
ストリートライブ、コンサート、大道芸、さては商店街主催によるプロレス興行まで行われているのです。その中でも目玉なのは、春から秋にかけて毎月第三土曜日に行われる「闇市」。閉店後に行われる怪しげなフリーマーケットなのですが、何が出るかは毎回異なるので、ここには書けません。

お昼に訪れてもよいのですが、お勧めは夕方から夜にかけての時間帯、昭和の時代にタイムスリップしたような感覚だけではなく、闇市を狙えば掘り出し物を手に入れられる可能性も大!先に書いた「珈琲文明」は22時まで営業しています。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/05/23 訪問

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