ブリュッセルから車で約1時間半の場所にある「アンヌヴォア庭園(Les Jardins d’Annevoie)」。旅行会社のアルデンヌ地方ツアーであれば、ほぼ間違いなく日程に組み込まれている場所です。
厳かな雰囲気をまとった城館と48ヘクタールという広大な面積が印象的な庭園。造園は18世紀に始まり、時の流れと共に時代の流行を取り組んだ庭園建築が繰り返されました。その結果として残されているフランス・イタリア・イギリスの3様式の庭園は必見です。また庭園建築の美しさはさることながら、随所に設置された噴水や季節ごとに変わる多様な植物も、訪れる人を楽しませてくれます。
機械を使用せずに地形の起伏を利用した庭園の流水システムは250年の歴史を誇り、またベルギーだけでなくヨーロッパでも珍しいと言われている、水棚までもが完全な状態で残されています。「アンヌヴォワ庭園」にはこのように非常に貴重な作品が多く存在しているため、ワロン地域の重要史跡に指定されています。
アンヌヴォワ庭園からさらに南下し、「ディナン」というサックスで有名な街の南西、ムーズ川沿いに建つ古城が「フレイエル城(Chateau de Freyr)」です。
ディナンはブリュッセル中央駅からの電車も頻繁にあるので、ここを「フレイエル城」観光の拠点にしても良いでしょう。旅行会社のツアーを利用しない人も、街の中心部にあるディナン駅からタクシーを利用すれば、約10分で訪れることが可能です。
「フレイエル城」は14世紀に建造された城ですが、一度破壊されてしまい、16世紀初頭に隣接する2つの庭園と共に再建されました。クラシック様式で整えられた大規模な庭園は幾何学模様の垣根が美しく、まるで迷路のような造りが特徴となっています。
城内には、時代を象徴する様々なスタイルの部屋が数多く存在します。その中でも見所なのは、ルネッサンス時代から存在する暖炉付きダイニングルームや、狩猟絵画を配置したバロック様式のエントランスホール、ロココ調のチャペルなど。
「フレイエル城」は、若かりし頃の皇太子殿下も訪れており、城館内には訪問された際の写真が展示されています。
「ラヴォーサンタンヌ城(Chateau de Lavaux-Sainte-Anne)」の起源は13世紀まで遡ります。大きな庭園をもつ城は、当時の領主たちの権力を象徴しています。
長い歴史の中で何度か領主が変わり、彼らはその度に増築を繰り返してきたので、現在のような巨大な城となりました。どっしりとした佇まいの城館とその周りを囲む堀は中世の優れた軍事建築を代表する建造物であり、要塞としての役割を担ってきたそうです。今では貴重な歴史的史料をもつ城として、ワロン地方の重要文化財に指定されています。
ブリュッセルから所要時間1時間半ほどの南東の地域にある「ラヴォーサンタンヌ城」。あたりには領地である大きな牧場が広がっているため、車で行かれる方におすすめの観光地です。
17世紀の領主の豪華な生活ぶりや農村での生活様式が分かる生活博物館や自然博物館など、城館内には内容の充実した博物館が併設されています。ぜひ見ておきたいのは、狩猟博物館に展示された銃と動物剥製コレクション。大型から小型までたくさんの種類の動物の剥製が、これでもかと展示されています。
敷地内にはミシュランの星を獲得したレストランもあります。綺麗に手入れされた庭園を見ながら食事をいただき、城や博物館・庭園をじっくりと見学するのに備えてくださいね。
「アンの洞窟(Grottes de Han)」は、上記のラヴォーサンタンヌ城から10キロほどの街、アン・シュール・レッス(Han-sur-Lesse)に存在する巨大な洞窟です。
エントランスで洞窟ガイドツアーのチケットを購入したら、ミニトレインに乗って洞窟の入口を目指します。全長約3キロほどある洞窟内部は、薄暗く滑りやすくなっているので注意して歩きましょう。
高さ約150メートルにもなる鍾乳洞は、一度見たら忘れられないほど迫力満点!地下数百メートルの場所にある地底湖では、鍾乳洞をライトアップする幻想的な光と音のショーを見学できます。
車で訪れるなら、ブリュッセルやアルデンヌ地方の大都市であるナミュールもしくはリエージュでレンタカーを借りるのがおすすめです。そのままディナンやデュルビュイなどの田舎街に立ち寄っても楽しい旅になりますよ。
旅行会社のバスツアーに参加するならMEMOの情報を参考に、ご紹介したスポットを組み込んだ旅の計画を立ててみてはいかがでしょうか。
ぜひ、アルデンヌの自然と歴史を満喫する旅を楽しんでくださいね。
この記事の関連MEMO
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/4/23更新)
- 広告 -