高貴な香りに包まれる!花々が集う三島市・楽寿園「菊まつり」

高貴な香りに包まれる!花々が集う三島市・楽寿園「菊まつり」

更新日:2015/09/11 13:45

静岡県三島市にある楽寿園では、菊の見頃の毎年10月下旬から11月下旬にかけて「菊まつり」が開催されます。開催期間中は、6000鉢を超える菊を使った巨大盆栽や、東海菊花大会が同時開催され、群を抜いた選りすぐりの菊を鑑賞することができます。その他、小松宮彰仁親王の別荘として使われていた園内には、紅葉スポットが点在しています。
今回は、楽寿園で開催される「菊まつり」と、紅葉の見所を併せてご紹介します。

期間限定!旬でしか見られないメルヘンテックな世界

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ご紹介する楽寿園は、JR「三島駅」南口から徒歩で約3分。東海道新幹線が発着する駅のすぐ目の前にあります。
楽寿園は、1890年小松宮彰仁親王の別荘として造られ、1952年に現在の市立公園になりました。今でも手つかずの自然が残り、約7万2千平方メートルもの広大な敷地があります。国指定天然記念物の名勝区域になっている「小浜池」、文化財に指定されている「楽寿館」など、園内は幾つかの見所やゾーンに別れていて、今回ご紹介する菊まつりは「ふれあい広場」で行われます。

菊が見頃になる秋に毎年開かれ、今では秋のイベントとして定着している恒例行事。
2015年で第63回を迎え、ふれあい広場は、駅前入園口から右手に進むとあります。
まるで、花畑を走るような列車は、おとぎ話に出てくるような可愛らしさ。手前の黄色や紫色の色とりどりの花が菊。列車の後ろには、色づいた紅葉が見られ、とても綺麗です。
この時期ならではのロケーションで、その年によって展示物が変わるようですが、会場では子供が喜びそうな、こんな展示物があります。

可憐!優雅!極まるメインスポット!

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まつりの中で、一際目を引くのがこちらの巨大盆栽!
この圧巻の社は、京都の「八坂の塔」をモチーフにして造られ、実物の3分の1のスケールで造られています。高さは、約18mもあって、およそ6千鉢以上の菊を使って造られています。これだけ菊があると、盆栽ではなく、園全体が菊で埋め尽くされているかのような錯覚に陥ってしまいます。辺り一面、菊特有の香りが溢れ、写真を見ただけでも、香りが伝わってくるような感じがしませんか?

とても精巧に出来ているので、職人が施すのかと思いきや、実はこれは市の職員が手作りで製作しているのだそう。巨大盆栽の作品テーマは、その年によって変わるので、今年は何がテーマになるかは、お楽しみに。因みに過去の作品としては、不落の名勝として知られる会津若松の「鶴ヶ城」や、徳川家康が眠るとされる「久能山東照宮」などがあります。

菊は、皇室の紋章として使われ「高貴」と言う印象。そんな花と、日本の建築物が見事に調和した眺めは、日本独特で海外に誇れる美しさかもしれませんね。
思わずうっとりとしてしまう光景で、いつまで見ていても飽きません。また菊まつりの期間中は、ライトアップされるので、一味違った夜菊の観賞もできます。
「菊まつり」についての詳細は、下記のMEMO【国指定 天然記念物 名勝 楽寿園】よりご覧下さい。

厳選!格上げされた盆栽

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こちらは、菊の愛好家が育てた「東海菊花大会」の展示コーナーです。約400鉢の菊が出展され、愛好家が手塩にかけて育てた立派な菊を見ることができます。

先程と違って、ゴージャス感はありませんが、一花一花磨き込まれた美しい花々を鑑賞できます。一言で菊と言っても、背が高く大輪の花を咲かせるものや、高さが低くても、散りばめたように無数の花を咲かせるものなど、様々な種類の菊を見られます。
一見、同じように見えますが、どれ一つとして同じものはなく、同じ色でも発色の良い色や、微妙に薄い色などがあって、見比べるのも楽しいですよ。

こちらも見逃せない!紅葉スポット

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冒頭で言ったように、ここ楽寿園は小松宮彰仁親王の別荘でした。ここは、国指定天然記念物・名勝区域になっている小浜池の一帯で、今でも自然がそのまま残されています。

中央にある建物は、別荘として使われていた「楽寿館」で、周囲にモミジなどが植えらています。宮家も愛でたであろう美しい紅葉は格別!
ちょうど菊まつりの期間中、紅葉が見頃を迎えるので、是非お勧めしたいスポットです。

おわりに

菊まつりの期間中、菊の苗を販売する即売所や、栽培技術相談所も行われています。
園内には、カビバラなどの動物がいる「どうぶつふれあい広場」や、小さなお子様用の乗り物がある「のりもの広場」などがあり、お子様連れでも楽しむことができますよ。

秋は、暑くもなく散策にぴったりの季節。
可憐な菊と上品な香りに包まれる旅は、如何でしょうか?

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/11/19 訪問

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