世界遺産からお化け屋敷まで!イギリス・カンタベリーの街歩き

世界遺産からお化け屋敷まで!イギリス・カンタベリーの街歩き

更新日:2015/09/27 19:45

藤谷 愛のプロフィール写真 藤谷 愛 地方移住ブロガー
イギリスで最古の大聖堂を筆頭に、3つの世界遺産を擁するイギリス南東部の街カンタベリー。多くの日本人は、世界史に出てくる、チョーサー作『カンタベリー物語』で初めてこの街の名を耳にすることと思います。中世から巡礼地として栄えていたカンタベリーは市街壁に囲まれ、その小さなエリアには魅力的な建築物やお店がたくさん。今回は「中世を満喫できる」カンタベリーを、自分の足とボート(!)で探検してみましょう。

青空にそびえ立つ荘厳建築!「カンタベリー大聖堂」

青空にそびえ立つ荘厳建築!「カンタベリー大聖堂」

写真:藤谷 愛

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カンタベリーでまず最初に訪れたいのは、街のどこからでもその荘厳さと巨大さに息をのんでしまう「カンタベリー大聖堂」。イギリス国教会の総本山として、地域の信者や巡礼者の礼拝に利用されている大聖堂ですが、もちろん一般の観光客にも開放されており、見学が可能です。

起源は最初の大司教、聖アウグスティヌスが布教の為にイギリスに来た、AD597年に始まります。長く続く歴史上には、国王と大司教の対立で大司教が暗殺されるなど血なまぐさい出来事もありましたが、現在ではカンタベリーで一番の観光名所となっています。なお、カンタベリー大聖堂は、この地にある、「聖オーガスティン修道院」と「聖マーティン教会」と共にユネスコの世界遺産に登録されています。

内部の建築技術もじっくり見て回ろう

内部の建築技術もじっくり見て回ろう

提供元:Visit Canterbury

http://www.canterbury.co.uk/地図を見る

見学者の多くは、建物の中心にある「身廊」やその先にある「礼拝堂」、そしてそこに飾られているステンドグラスを見て終わり、というパターンが多いと思うのですが、ぜひ写真の「回廊」も見学していただきたい場所です。

この美しいアーチ形状を、何百年も前に石で作ったかと思うと感嘆するばかり。アーチに沿うように張られた木製の細工に、紋章が記された盾がたくさん配置されており、これが回廊の天井全てに施されています。その昔、この場所を行き交った修道士たちもこの美しい建築に心癒されたはずです。

美しき廃墟「カンタベリー城」

美しき廃墟「カンタベリー城」

写真:藤谷 愛

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大聖堂の裏側(北)から南にかけて続く市街壁を辿ると、最後にかつては大きな建物だったことが推測できる、屋根のない石造りの廃墟が見えてきます。これはフランスから11世紀にやってきたウィリアム征服王が「ヘイスティングスの戦い」の後に建てた、ドーバーからロンドンまでの途上にある拠点となるお城の一つでした。13世紀には拠点の役割がドーバー城に移された為、このお城は牢獄となり、17世紀には廃墟となってしまうことに。

現在は内部も見学できますが、遺跡から美しく咲いているお花も含め、「廃墟の美」を堪能できるスポットと言えます。

徒歩では見られない風景はボートで堪能!

徒歩では見られない風景はボートで堪能!

提供元:Visit Canterbury

http://www.canterbury.co.uk/地図を見る

カンタベリーにはボートツアーを行っている会社がいくつかあります。30分程度のものから1時間程度のものまで、ルートによって料金や時間が変わります。

街の中を流れるストウ川の支流は穏やかで、写真のように中世から現存する遺跡の一部「ウエストゲート」を眺めることもできれば、市街壁の中を走る支流を辿る、徒歩では見ることのできないルートもあります。中世の遺跡やチューダー朝の建物を眺めながらのツアーは雰囲気たっぷり。午前は徒歩で、午後はボートで、といった観光プランがお薦めです。

*記事下の「MEMO」にはツアー会社のリストのページ(カンタベリー観光局・英語)へのリンクがありますので、参考にどうぞ。

ホラーとスイーツのコラボ!?「タイニー・ティムズ・ティーハウス」

ホラーとスイーツのコラボ!?「タイニー・ティムズ・ティーハウス」

写真:藤谷 愛

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イギリス人の「お化け好き」は世界でも有名で、「お化けが出る古い物件は高値」という現実もあるほど。そんなお国柄なので、大都市には必ずといっていいほど「ゴーストツアー」なるウォーキングツアーがあります。カンタベリーも同様で、ココで紹介する「タイニー・ティムズ・ティールーム(Tiny Tim’s Tearoom)」もゴーストツアーのルートの一つなのです!

このティーハウスは1600年代に建てられた古い建物で、世代を超えた人々の魂がさまよっているのか、お店のスタッフが子供の幽霊を見たことも・・・。実際にこの建物内にある部屋では、建物の修復作業の際に186枚のリネンに包まれた子供の歯や巻き毛が出てきたことがあるそうです。それらが何だったのかは未だもって謎とのこと。

ちなみに、こちらのティーハウスではスコーンとお茶のつくお手軽なクリームティーから、本格的なアフタヌーンティーまで、イギリスの伝統的なスイーツ文化も体験できますので、観光の途中でぜひお試しあれ。

現実から離れられるひととき

カンタベリーは中世からチューダー朝のスタイルまで、「これぞイギリス!」という街並みの続く美しい場所です。
現代から少しタイムスリップして、日頃は味わうことのできない雰囲気を満喫してくださいね。

掲載内容は執筆時点のものです。

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