日本海沿岸を走る「きらきらうえつ」、乗って楽しい&降りて楽しい!

日本海沿岸を走る「きらきらうえつ」、乗って楽しい&降りて楽しい!

更新日:2016/08/04 15:41

一番ヶ瀬 絵梨子のプロフィール写真 一番ヶ瀬 絵梨子 コムラード・オブ・チーズ
「きらきらうえつ」は、新潟駅と酒田駅(山形県)を結ぶ観光列車。日本海や沿線の田園風景を眺めながら、車内で地酒やお弁当を楽しめます。観光列車にしては珍しく在来線なので特急料金は不要、夏休み期間であれば青春18きっぷも使えるのでお財布にも優しいですよ。秋が深まるシーズンには美しい夕日も眺められる、素敵なかわいい列車をご紹介します。

まさに、名は体を表す!キラキラした車体がかわいすぎる!

まさに、名は体を表す!キラキラした車体がかわいすぎる!

写真:一番ヶ瀬 絵梨子

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きらきらうえつは休日を中心運行している4両編成のジョイフルトレイン。ジョイフルトレインとは、主にJRグループが団体専用列車やイベント・観光目的の臨時列車として保有している鉄道車両の総称です。きらきらうえつはその名の通り、羽越本線を走る列車で、カラフルな四角形のモザイク模様にキラキラが浮かび上がっているかわいらしいデザインが特徴。いかにも楽しげな外観です。

運行時刻は、新潟駅発が10時13分、酒田駅発が16時11分(※)。始発から終点までの所要時間は約2時間半ですので、旅程を立てやすいのは午前中に発車する新潟駅からの下り列車でしょう。東京方面からは上越新幹線、大阪や名古屋からは8時台に到着する飛行機もありますので、少し慌ただしいですが早朝移動して乗ることもできますよ。

※桑川駅で約20分停車するマリンダイヤや夕日ダイヤの日は運行時刻が変わります。

2号車はラウンジ車両。和テイストのラウンジボックス席でくつろごう。

2号車はラウンジ車両。和テイストのラウンジボックス席でくつろごう。

写真:一番ヶ瀬 絵梨子

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きらきらうえつには、食事やお酒を楽しめるラウンジ車両があります。きらきらラウンジと呼ばれるボックス席の利用は、車内の売店で飲食物を買った人のみ。予約不可で40分という時間制限があるので、利用したい場合は早めに行動しましょう。

ラウンジ車両内の売店は、駅弁からお酒、お菓子までバラエティ豊かな品ぞろえとなっています。新潟や山形の地酒はもちろん、エチゴビールや雪国ドーナツなどご当地色の濃いラインナップ。ちなみに、コーヒーはおいしいと評判の越後雪室屋の雪室コーヒーで、ラージサイズもあります。新潟発は午前中ですので、お酒だけでなくきちんとしたコーヒーが飲めるのは嬉しいですね。また、お弁当を買いたい方にはオリジナルの「きらきら弁当」がおすすめです。

せっかく乗るならぜひラウンジ席も利用していただきたいのですが、一般車両の座席にもリクライニングやテーブルがあり、回転させてボックス席にすることもできます。新幹線の車両のような感覚で使えますので、自席での飲食でも不便はありません。

飲みすぎ注意!車窓を眺めながら新潟と山形の地酒を。

飲みすぎ注意!車窓を眺めながら新潟と山形の地酒を。

写真:一番ヶ瀬 絵梨子

新潟と山形を結ぶ列車と聞けば、お酒好きなら地酒への期待が高まることでしょう。きらきらうえつには、おつまみ付きの3種類飲み比べセットもあります。しかも固定の3種類ではなく、7種類ほどの中から好みの銘柄を自由に選べる仕組み。新潟産、山形産、純米酒、吟醸酒とバラエティ豊かなラインナップなのでお楽しみに。

但し、ひとつ注意点があります。「地酒3種類がおつまみ付きで1,250円」と聞けば試飲くらいの量を想像しがちですが、写真をご覧いただくとわかるように一合升が3つ並んだ大サービスのセット。この量を無理に飲むのは危険なので、持ち帰るための水筒などを用意しておくと安心です。

なんと、車内でプロジェクションマッピングが見られるコーナーも。

なんと、車内でプロジェクションマッピングが見られるコーナーも。

写真:一番ヶ瀬 絵梨子

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2号車の後方には、「きらきら情報コーナー」があります。ここには「きらきらプロジェクション」があり、きらきらうえつの歴史や魅力、沿線の各駅の観光ポイントや特産品の情報を映像で楽しむことができるようになっています。しかも単純なビデオ上映ではなく、流行のプロジェクションマッピング。映像の下部で、きらきらうえつの車体が3Dで浮かび上がります。至近距離でプロジェクションマッピングを見られる機会は滅多にないのでぜひご覧ください。

また、このコーナーには沿線の観光パンフレットもたくさん並んでいます。下車後の観光や食事の情報収集に役立つので、予定を決めていない方は要チェックです。

秋は桑川の夕日。夕方の上り列車に乗れば、絶景の夕日が見られる。

秋は桑川の夕日。夕方の上り列車に乗れば、絶景の夕日が見られる。

提供元:撮り乗り鉄・山も登る親父

http://blogs.yahoo.co.jp/gxwqk876/25156269.html地図を見る

通常ダイヤの場合、上りのきらきらうえつが酒田を出て新潟に到着するのは18時32分。夏場であれば新潟に着いてもまだ明るいのですが、秋が深まるころには日本海沿岸を走る時間帯と日没のタイミングが合うようになりますので、素晴らしい夕日が見られます。10月には桑川駅で夕日を眺めるために40分ほど停車する「夕日ダイヤ」の運転も予定されていますので、カメラ好きの方やカップルはそちらを狙ってみるのもいいですね。静かに日本海に沈んでいく夕日を、心ゆくまで眺めてください。

なお、夕日ダイヤの日は酒田を出発する時間が繰り上げになりますので注意しましょう。また、日にちは限られますが、酒田より北の象潟駅までの往復となる夕日ダイヤもあります。

指定席予約は1ヶ月前から!早めに海側を確保しよう。

きらきらうえつは在来線ですが全席指定なので、乗車券のほかに指定席券が必要です。
満席になる週末もありますので、旅程が決まったら早めの予約を。乗車区間にかかわらず指定席料金は一律ですが、乗車券は乗車区間によって変わります。青春18きっぷが使える期間なら、どちらがお得か比較してみてください。

そして、座席を予約する場合には必ず「海側」とお願いするようにしましょう。座席に座ったまま日本海を眺められる海側のほうが断然おすすめです。新潟も山形も、沿線には見どころやグルメが満載。きらきらうえつに乗る鉄道の旅、ぜひ楽しんでくださいね!

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/08/01 訪問

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