クロアチア・プリトヴィツェ湖群国立公園の素晴らしい紅葉を撮影しよう!

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クロアチア・プリトヴィツェ湖群国立公園の素晴らしい紅葉を撮影しよう!

クロアチア・プリトヴィツェ湖群国立公園の素晴らしい紅葉を撮影しよう!

更新日:2015/09/05 16:06

菊池 模糊のプロフィール写真 トラベルjpナビゲーター 菊池 模糊 旅ライター、旅ブロガー、写真家

クロアチアのプリトヴィツェ湖群国立公園は世界自然遺産に指定された人気の観光地ですが、季節的に日本人におすすめなのは10月下旬頃の晩秋のシーズンです。
錦織なす紅葉と、豪快かつ繊細な滝とエメラルドグリーンの湖の絶景が見られます。
春夏に比べれば、案外観光客も少ないので、快適にハイキングを楽しめます。今回は、この世界有数の素晴らしい紅葉を綺麗に写真に撮る方法や、おすすめの撮影スポットをご紹介します。

プリトヴィツェは世界最高水準の滝と紅葉の撮影スポットだった!

写真:菊池 模糊

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プリトヴィツェ湖群国立公園は、クロアチア随一の景勝地で、92の滝と16の湖があり、世界遺産にも登録されています。
春〜夏には観光客でごったがえし撮影もままなりませんが、バカンスシーズンが終わる秋になると、とても静かになります。実は、この秋こそがプリトヴィツェ湖群国立公園を訪れる最高のシーズンなのです。
以下、プリトヴィツェ湖群国立公園の秋の撮影技法をお伝えします。

まずは、豪快かつ繊細な滝の撮影です。
黄葉を主とした中に赤い葉も混じり、錦織りなす紅葉景観に、滝が幾筋も流れ落ちる様は見事という他ありません。
特に主滝であるヴェリキスラップの滝を俯瞰遠望するハイキング路からのポイントが最高です。そこからの写真を御覧ください。まさに風景写真の見本のような景観といえます。

また、滝は長いものや幾筋に分かれたものなど、大小さまざまありますので、近づいたりアングルを変えたり工夫して思う存分、撮影を楽しんでください。レンズは広角から中望遠域までカヴァーする標準ズームが良いでしょう。

プリトヴィツェのエメラルドグリーンの湖を撮る!

写真:菊池 模糊

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プリトヴィツェ湖群国立公園は、ディナル・アルプス山脈のカルスト地形の1つで、石灰質が水を澄ませ、石灰質堆積物(石灰華)が自然のダムを形成し、大小の綺麗な湖沼を生んでいます。
その結果、階段テラス状のエメラルドグリーンの湖が連なる特異な風景が展開します。

これはトルコのバムッカレや中国の九寨溝でも見られる石灰華段丘の景観ですが、鬱蒼とした森林に覆われた自然の豊かな雰囲気に紅葉と滝を含めた絶景という意味では、プリトヴィツェが随一です。

したがって、この特徴的な段丘湖群を俯瞰できる場所からの撮影を忘れてはなりません。写真にありますように、なるべく高いハイキング路から撮影することがおすすめです。
この地形を強調して取り入れるとユニークな写真になります。また、ワイドな風景ですので、レンズは広角系のものを使用すれば良いでしょう。

幻想的な霧の湖の紅葉も素晴らしい!

写真:菊池 模糊

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プリトヴィツェでは、天気の良い日は存分に撮影できますが、天気の悪い日もそれなりに楽しめます。また、山岳地帯のため、一日のうちに天候が変わることも多く、霧もよく発生します。
この霧が出た場合は、紅葉に霧がかかってとても幻想的な雰囲気になりますので、そこが写真の狙い目となります。

プリトヴィツェでは要所に渡しを兼ねた遊覧船があり、移動手段として利用できますが、この遊覧船からの景色も素敵です。
特に霧が出た場合は、湖に小さな島が浮かんだような景観が見られ、遊覧船はその湖の真ん中を行きますので、湖上遊覧を楽しみながら、とても興味深い写真が撮れます。
写真を御覧ください。これは遊覧船からの撮影で、手前の島から奥の林にかけて霧がかかり、ふわっとした夢幻的な景色を捉えることができます。
霧の写真は、コントラストやシャープネスを弱めて、なるべく柔らかい雰囲気に仕上げるのがコツです。

湖に映る水鏡もまた風景写真の醍醐味だ!

写真:菊池 模糊

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プリトヴィツェの植生は、日本の紅葉のように人工的な園芸もみじ品種を植えているわけではなく、すべて自然の木々ですので、黄葉が主体となりますが、随所に赤い紅葉も見られます。
その数少ない赤っぽい紅葉を強調するのに最適なのが、湖の水鏡写真です。

プリトヴィツェは石灰質が不純物を沈殿させて極めて透明度の高い水質です。そこで、湖の向こうに紅葉が見られる場所で、風がない瞬間を待ってください。そうすれば、透明な湖に紅葉が反射して、上下逆さまの紅葉風景が映り込み、綺麗な水鏡写真が撮影できます。
写真を御覧ください。ここはプリトヴィツェ中央の遊覧船乗り場と休憩場所近くにある撮影スポットです。風が止まった瞬間、湖に空の青と紅葉の赤が映り込み水鏡の独特な景色が見られます。こうしたチャンスを逃さず、撮影にトライしてください。

プリトヴィツェの秋の生き物も撮影しよう!

写真:菊池 模糊

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プリトヴィツェは国立公園で世界自然遺産に指定されていることから、植物だけでなく動物たちも保護されています。
珍しいところでは、ヒグマ、オオカミ、ワイルドキャット、オオライチョウも生息していますが、これらは数が減っており一般的なハイキング路には出てきません。
よく見かけるのは野生のリスで、木の実のなる秋は特に多くの姿を見せてくれます。すばしこいですが、とても可愛い被写体です。
透明な水の湖には魚も見られます。主に鱒の仲間のブラウントラウトとコイ科のヨーロピアンチャブですが、これはなかなか撮影が難しいです。円偏光フィルターを使用して水面の角度に注意してトライしてみてください。

プリトヴィツェの秋の動物撮影では、特におすすめは野鳥類です。
ヨーロッパ亜種のシジュウカラなどの小鳥や、マガモなどの水鳥の仲間が多く見られます。
なかでも、紅葉の秋らしい野鳥は、ヨーロッパコマドリです。いわゆるロビンといわれる野鳥で、森林の低層域に生息し、ハイキング路にもよく出てきます。
写真を御覧ください。オレンジ色の喉元が印象的で、紅葉の時期にふさわしいフォトジェニックな野鳥ですので、忘れずに撮影してください。
ロビンは、日本のコマドリに比べると人を怖がらない人気の野鳥ですが、やはり望遠が有利ですので、体力と相談してなるべく小型軽量の望遠レンズを持参してください。

まとめ

プリトヴィツェの秋の紅葉はとても見事です。段丘状になった湖沼群に滝と紅葉が織りなす姿は、日本人向きの非常に風光明媚な景観です。
日本なら紅葉狩りの観光客が殺到するような場所ですが、ヨーロッパではそういう習慣がないので人が少なく余裕を持って撮影に取り組めます。ここで秋の一日、納得するまで風景写真を撮りまくりましょう。

注意すべきは紅葉の時期です。年によって少し変化しますが、高緯度と山に囲まれた場所なので、木々が色づくのは早く、おおよそ10月下旬が紅葉の最盛期となります。
そこで、その時期に合わせて綿密に旅程を組むか、プリトヴィツェ観光が10月下旬になるクロアチアツアーを選択してください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/10/28 訪問

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