青森県と言えば、真っ先に浮かぶのがりんご。その青森県の中でもりんご生産量日本一を誇るのが弘前市です。5月頃に車で市内を走ると、何処も真っ白で可憐な花が咲き始め、一面白い絨毯のようです。そして秋には真っ赤なりんごがお出迎え。お岩木山の麓に広がる紅葉とりんご畑のコントラストは見事で、まさに必見の価値です。
弘前市内は「りんごの街ひろさき」と言われるほど、あちこちでりんごのデザインを見かけます。カーブミラーやマンホール、郵便ポスト、街灯…。散策しながら、りんごを探すのも一興です。
さてそのりんごを食せるのも弘前ならではです。各店で競い合い、47種類の甘みや酸味が味わえる「アップルパイ」。フルーティーな香りと共にきめ細やかな泡が華やかなりんごのお酒「シードル」。
そして今回お勧めするのがりんご料理が楽しめるフレンチ。実は弘前は「洋館とフランス料理の街ひろさき」とも呼ばれているほど、フランス料理のお店が数多くあるのです。その中でもりんごのフルコースが味わえる名店を紹介します!
「洋館とフランス料理の街ひろさき」を代表するのがレストラン山崎です。
地場の安全な食材を活用した弘前フレンチとして多方面から注目されています。
特に「りんごの冷製スープ」は絶品。冷製スープは甘すぎず、酸味と甘みのバランスが絶妙で、リンゴの味がしっかり味わえる素晴らしいスープです。
このりんごの生産者が、自然農法栽に取り組む木村秋則さん。
一般にりんご栽培は農薬や肥料を与えなければ実ることが出来ないところ、完全無農薬、無肥料の栽培を果たしたりんごです。「奇跡のリンゴ」とも呼ばれ、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」で放映されたり、2013年には映画化されたりもしたリンゴが味わえるお店です。
メニューには木村秋則さんの奇跡のりんごフルコースがあり、「りんごのピクルスと長谷川自然牧場産熟成豚肉のソーセージ」「リんごのスライスと魚介類のサラダ」そして「リんごの冷製スープ」「鰺ヶ沢産幻の魚イトウと帆立/りんごとシードルのソース」「青森県産牛フィレとフォアグラソテーリんご風味」。勿論デザートもりんごでハーブティーもアップル!
まさにりんごづくし。1年分食べるりんご?を1回の料理で味わってみては如何でしょう。
フランス食堂シェ・モアは、カジュアルで気軽に来店できるアットホームな雰囲気のお店です。
りんごのフルコースをメニューにしているお店は幾つかありますが、実はシェ・モアが最初に始めたものです。オーナーシェフの「日本一の食材の青森を愛し、地元の食材を愛し、それらを創作し、常においしいものをつくり続けたい」というコンセプトのもと、誕生したのがフルコースです。
りんご料理の創作で傑作なのがメイン。「近海魚のポワレシードルソース」「牛ほほ肉とりんごのカダイフ包み焼き」などは優しいリンゴの風味が口の中に広がり、白身魚ともなかなかの相性。赤ワインで煮込んだ肉は、フルーツが絡んで濃厚さを引き立てています。地産のりんごをメインに考えたこと自体素晴らしいです。しかも無理な組み合わせ感はなく、食材になじみ、しっかりとリンゴを主張しているで、満足感も十分。
またこのお店では「まるごとりんごチーズ風味パイ」も人気。りんごを皮ごと丸ごと1個、アーモンド、カスタード、クリームチーズの3種類のクリームとタルト、パイの2種類の生地を使用した一味違うアップルパイ。お店でりんごを満喫、その後ホテルや旅館に戻ってから丸ごといただくのもいいかも知れません。
りんごのお店を巡る旅、如何でしたか。
ひろさきの街を歩くと、あちこちでアップルパイのお店やりんごの料理店がひしめき合っています。また少し郊外に出るだけで、沢山のりんご畑を目にします。あの鮮やかな林檎色の風景を目にするだけでも楽しい旅行となるでしょう。
「生のりんご」めあてなら、9月〜11月末ぐらいがベスト。ただ保存が利くので、いつの季節に出掛けても、お店では一年中味わえます。またりんごそのものが果物なので、スイーツ好き、特に甘い物に目が無い女性にはたまりません!
さあ、甘ーい旅行に出掛けましょう!
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