写真:井伊 たびを
地図を見る「地界」は、「まんだら遊苑」の出発点だ。閻魔堂、餓鬼の針山、精霊橋などさまざまな仕掛けが、恐ろしい「立山曼茶羅」の地獄を体験させてくれる。
閻魔堂・地獄百景では、地表から1万4千kmの地底にあるとされる「八熱地獄の世界」が再現されている。真っ赤な光が、燃えさかる炎と熱を疑似体験させ、地獄の世界へ誘う。
閻魔堂・音界閻魔で、気軽に鐘をついた者は、轟音と共に赤い稲光につつまれた閻魔の裁きを受ける。梵鐘の音は、閻魔の憤怒の声だ。
地獄の閃光が飛び交う!狭き通路を進むと、炎熱の轟音と地獄の鬼達の叫びがあふれ、音で全てを焼き尽くす「音触鬼」が、待ち受けている。
写真:井伊 たびを
地図を見る「地界」の「餓鬼の針山」は、餓鬼たちの住処。そこには、自分の発した声が、鬼の声となって反響しながら返ってくる「地唸鬼」や、地獄の寒さを伝える5種の匂いと音が聞こえる「水窟鬼」や「水泡鬼」の憤怒が、あなたを待ち受けている。
「地界」で最もオススメスポットは、常願寺川へ突き出した「精霊橋」だ。この橋は、八寒地獄で最も恐ろしい地獄を演出している。橋脚がない!スケルトンの腰板!足下はスケスケの網目状になっている。高所恐怖症のお方は、パスされた方がいいかも?
しかし、精霊橋の先端には現世復帰の鐘がある!進むか?立ち去るか?あなた次第だ!
写真:井伊 たびを
地図を見る恐ろしい「地界」をぬけると、立山の自然に迎えられた「天界」への道「陽の道」が広がる。この「陽の道」は、色とりどりの花が咲く、自然の音と香りを楽しむためのゆったりとした空間だ。
立山開山伝説、禅定案内に登場する地名が刻まれた石や展示物を巡り、立山登拝をミニ体験できる「立山登山の道」ルートと、自然の豊かさを感じとれる「水辺の道」ルートに分かれる。
「立山登山の道」ルートでは、「材木坂」を通り「美女杉」に触れ、「桑谷」を進み、称名滝を見上げ、「姥石」でひと休み。こちらでは、特に水音に耳をすましてみよう!
また「水辺の道」ルートでは、「慈音草」に耳をあて、鳥の囀りや風の囁き、水の音の移り変わる自然の音を楽しんでみよう!
写真:井伊 たびを
地図を見る「天界」は、立山曼茶羅の浄土をイメージした空間だ。天の廻廊から「天界窟」、「天界奏楽洞」を経て、「天至界」、「天界」に至る。
「天界」にそびえる「須弥山」が、手前の「鏡石」に逆さの像となって映し出されているのを中腰になって楽しんでみよう!ところが、これがまたなかなかの至難の業だ!お子様の方が上手かったりする。そんな遊び心がある演出がまたニクイ!画像はその様子だ。ところで「鏡石」は、単なる磨き上げた石ではない!そのタネアカシ!?は、訪れてみてのお楽しみにとっておくことにしよう。
「天界窟」では、7人のアーティストにより、「天界」をイメージした空間が、競作、競演されている。こちらでは、小人数ずつ小部屋に入り、扉を閉めて鑑賞しよう!各アーティストが醸し出す「天界」のイメージを味わうことができる。
また、「天界奏楽洞」では、8種の天の楽器が用意されている。仏の音声でもある「八音」を心を澄ませて聞き入ってみよう!
「天界」で特にオススメスポットは、「天界・天卵宮」である。こちらは、心静かに観想することを目的としてつくられた卵状のまん丸いドームだ。その中にある漆黒のお盆に横たわると、中から伝わる音の振動が母なる胎内の記憶、生命の根源を呼び起こしてくれる。さらに、天井に映し出される幻想的な光にも心が洗われるようだ!
写真:井伊 たびを
地図を見る「闇の道」は、立山曼茶羅の「布橋灌頂会(ぬのばしかんじょうえ)」をイメージした空間だ。こちらは、「天界」から現実の世界へ回帰する道。うねるような漆黒のトンネルの中は、五感を最大限に働かせる必要がある。
この「闇の道」を抜け出すと、太陽に照らされた日の広場がある。砂、石、芝生の感触を裸足になって、楽しんでみてはいかがだろう?
こちらの施設は、霊峰「立山」に伝わる「立山曼荼羅の世界」を五感で体験できるように工夫されている。曼茶羅絵図を眺めているだけでは、なかなか理解しにくい点を、立体の世界で、子供さんにでも理解できるようになっているので、家族連れや恋人同士にオススメの施設だ。
親子連れや恋人同士で仲良く、「闇の道」から運よく現世へ抜け出すことに挑戦してみよう!
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(2024/3/29更新)
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