伝承店で味わおう!「津軽料理遺産」認定の郷土料理4選

伝承店で味わおう!「津軽料理遺産」認定の郷土料理4選

更新日:2015/09/06 15:11

しののプロフィール写真 しの 旅する調理師
本州最北端・青森県。冬は極寒の地となりますが、寒い地方ならではの心も体も温まる郷土料理が数多くあります。
青森県・津軽地方では、古くから伝わる家庭料理の中でも気候や風土に適した食材や調理方法を伝承すべく「津軽料理遺産」として認定・登録しています。
今回は料理遺産の中から特におすすめな4品をご紹介致します。ぜひ「伝承店」として認定されたお店で味わってみましょう。

弘前を代表する料理「いがめんち」

弘前を代表する料理「いがめんち」

写真:しの

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津軽弁で「いか」を「いが」と呼びます。「いがめんち」とはすなわちイカのメンチ(細かく刻んだ=ミンチ)を使った料理です。

イカはゲソのみのお店、ゲソ以外の身も入ったお店がありますが、イカは粗みじんのお店が多くなめらかすぎず、適度な食感も楽しめます。
イカイカ以外にも玉ねぎ、人参などが主な具材です。

お店によっては、調理の手法を「揚げ」と「焼き」から選択できるのも魅力。味はしっかりめに付いているのでそのまま食べられます。
お好みでレモンを絞るのもオツです。おかずにもお酒のあてにもピッタリです。

日本酒のアテにおすすめ「帆立の貝焼き味噌」

日本酒のアテにおすすめ「帆立の貝焼き味噌」

写真:しの

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青森県、とりわけ下北・津軽地方の郷土料理「貝焼き味噌」。

名の通り、大きなホタテの貝殻を鍋に見立てて、具材を味噌などで焼いています。
ホタテ、ネギ中心の具が味噌にからまり、といた卵と相まってふんわりしています。

寒い時期に日本酒ととても合う料理なので、ちびちびとアテにしながら食べるのがおすすめです。

太宰治も好物だった?!「若生おにぎり」

太宰治も好物だった?!「若生おにぎり」

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「若生(わかおい)」とは1年物の若い昆布で薄く、柔らかな昆布です。
昆布独特のうまみと風味があり、実際食べてみると「おぼろ昆布」に味はちかく、食感は柔らかく煮たひじきに近いです。

微妙な塩加減と風味・食感がご飯によく合います。
一説には文豪太宰治も好物だったとか。

食事のシメにいかがでしょうか?

栄養満点!旅行中にもおすすめ「けの汁」

栄養満点!旅行中にもおすすめ「けの汁」

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弘前を中心とする津軽地方全般〜秋田県にかけて愛されてきた汁物料理が「けの汁」。

美味しいのはもちろん、栄養満点、非常にバランスのいい料理なので、「旅行中で暴飲暴食が続いた」「栄養のバランスが気になる」と言うような方にもおすすめです。

まだお米が貴重だった時代に、野菜等をお米に見立てて細かくして煮込んだことから「粥の汁」が言葉の由来と言われています。

具は牛蒡、大根、人参などの根菜、油揚げ、大豆、高野豆腐などの豆製品、こんにゃく、山菜です。
聞いただけでも体によさそうだと思いませんか?

元々は小正月に食されていたこともあり、冬の寒い時期には体がしっかり温まるので尚よし、反対に夏の食欲の落ちた時のバランス食としてもよしです。

最後に・・・

青森県の郷土料理は寒い地方らしく、体の温まるもの、山菜などを利用したものも多いです。
今回は代表的な4つをご紹介致しました。これ以外にも様々な郷土料理がありますので、心と体を温めに青森県・津軽地方へ行ってみませんか?

尚、今回ご紹介した料理は伝承店「菊富士」のものです。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2015/08/10 訪問

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