27年連続ミシュラン3つ星!バスク地方の名店「アルサック」

27年連続ミシュラン3つ星!バスク地方の名店「アルサック」

更新日:2015/08/26 12:13

Hiroko Mのプロフィール写真 Hiroko M トラベル・グルメブロガー、アマチュア写真家
ヨーロッパ随一の美食の街として知られる、スペインのサン・セバスティアン。スペイン北部バスク地方で最も人気の観光地であり、美食家にとって一生に一度は訪れたい場所です。旧市街には、斬新なピンチョス(おつまみ)を振る舞うバルが密集しており、新市街にはミシュラン星付きレストランがゴロゴロ。そんなサンセバにある、スペイン一はもちろん、世界一との呼び声も高いレストランArzak(アルサック)をご紹介します。

家族経営ならではの温かいレストラン

家族経営ならではの温かいレストラン

提供元:Arzak

https://www.arzak.info/index.php地図を見る

アルサックが店を構えるのは、ヨーロッパ一のグルメ天国として知られるリゾート地、サン・セバスティアンの観光の拠点となるラ・コンチャ海岸やバルがひしめき合う旧市街エリアから車で10分程の場所。あまり気取らない店外観ですが、実はここ、100年以上に及ぶ歴史がある上、1989年から27年連続でミシュラン3つ星を獲得している、超一流店なのです。

そんな栄光に驕ることなく、控え目で落ち着いた佇まいなのは、家族経営だからこそ、と言えるでしょう。現在のオーナー兼シェフは御年73歳のJuan Mari Arzak氏。Juan Mari氏の祖父母が作ったワインセラー兼バルを元に、両親がレストラン事業を開始し、現在では、娘のElena Arzakさんと二人(写真)でArzakを担っています。今でも二人で毎日のように厨房に立ち、食事を楽しむお客さん達へのフレンドリーな挨拶周りも欠かしません。四世代に及ぶアルサックの歴史と伝統を守りつつ、新しい料理を創造するチャレンジ精神が、このレストランのモダンだけど温かく落ち着く雰囲気に表れています。

新バスク料理って?

新バスク料理って?

写真:Hiroko M

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アルサックで出される、肝心のお料理は、「新バスク料理」と言われるもの。そもそもバスク料理とは、スペインとフランスの国境に跨るバスク地方特有の、海鮮、肉、野菜を使った炭火焼料理や煮込み料理のこと。塩漬け鱈の煮込みや、豪快なリブアイステーキの鉄板焼き等が有名です。また、1センチ厚程のフランスパンに様々な具材を乗せて食べる、軽食の「ピンチョス」もバスク料理の代名詞。とにかく、新鮮な海の幸、山の幸を、ふんだんのオリーブオイルと共に味わうのが特徴です。

そんなバスク料理が、1960年代フランス発祥の、ヌーヴェル・キュイジーヌ=「伝統的な料理よりも軽く、繊細で垢抜けた料理」の波に影響を受けて生まれたのが「新バスク料理」。Juan Mari氏はそんな新バスク料理の第一人者であり、最も有名なシェフなのです。アルサックの料理は、味はもちろんのこと、プレゼンテーションも実に斬新かつ芸術的。写真の一皿は前菜の一つ。衝撃的な魅せ方ですよね!

オススメは断然、テイスティングメニュー

オススメは断然、テイスティングメニュー

写真:Hiroko M

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アルサックでのおすすめメニューは、献立が予め決まっているテイスティングメニュー。美しく盛られたお料理はどれも、見ても食べても美味しく、出てくる一皿一皿に思わず感激してしまいます。新鮮な魚介と、味わい深いお肉が両方バランスよく味わえて、ソースも、フランス料理のようにバター尽くしというワケではないので、日本人の舌にも合う絶妙な美味しさです。料理好きな方にとっては、おもてなし料理のインスピレーションの宝庫!デザートの後の茶菓子に至るまで、「新バスク料理」ならではのこだわりが感じられます。

まとめ

そもそもミシュラン3つ星レストランの定義は、「そのために旅行する価値がある卓越した料理」を出すレストランのこと。アルサックの新バスク料理は、正にバスクの地でしか味わえない、繊細かつダイナミックな料理です。ただの「食事」というよりは「食事体験」と言う方が正確でしょう。次の旅先は「アルサック」でいかがでしょうか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/10/31 訪問

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