寺の町尾道をもっと楽しむ「お坊さんと巡る尾道七佛めぐり」!

寺の町尾道をもっと楽しむ「お坊さんと巡る尾道七佛めぐり」!

更新日:2016/02/12 11:08

村井 マヤのプロフィール写真 村井 マヤ 中国・九州文化的街並探検家
広島県尾道市は、坂の町、寺の町、映画の町、そして日本遺産に選ばれた町でもあります。そんな尾道を代表する形容詞「寺の町」を象徴する素敵な町の歩き方があるのをご存知ですか?それは、「お坊さんと巡る尾道七佛めぐり」!実は「七佛めぐり」は昔からあり、尾道旅行をされた方はご存知の方も。でも、今回はお坊さんと一緒に巡る珍しい「七佛めぐり」なんですよ。尾道の由緒ある7つのお寺を巡りながら朱印を集める癒し旅です。

尾道駅南駅から出発する「尾道七佛めぐり」

尾道駅南駅から出発する「尾道七佛めぐり」

写真:村井 マヤ

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「お坊さんと巡る尾道七佛めぐり」は2015年10月3日に第1回目が開催されたウォーキングツアーです。10月のツアー開催を機に、2016年3月からは定期的に「おのなび旅行社(一般社団法人尾道観光協会)」によって催されます。
春の開催日は、2016年3月13日(日)に決定しています。この時期の尾道は、春爛漫。優しい陽射しの中、お寺巡りを楽しめるでしょう。ただし、このツアーものすごい人気で、3月13日(日)はすでに満員に!次のツアーは2016年9月25日(日)です。グレードアップしているツアーを楽しんで下さいね。

第一回目のツアーは、約40名のツアー参加者もあり、テレビの取材も入って大盛況!2016年3月からのツアーが楽しみですよね。
お坊さんたちと一緒に、尾道の町をのんびりと、時に駆け足で(?)巡ってみましょう。今まで気が付かなかった素敵な自分や、もちろん尾道の魅力にもはっとするかも・・。
ツアーといっても、ずっとバスに乗っていくわけではありません。尾道駅南口に集合し、最初の目的地浄土寺までバスを利用します。そして浄土寺では「必勝祈願」を!

ところでそもそも「尾道七佛めぐり」ってどんなものか簡単にご説明しますね。いにしえより栄えてきた尾道には、江戸時代には80を超える寺院仏閣があったと伝わります。その先人の信仰は尾道の日々の暮らしに溶け込み、尾道の街を優しいベールで包み込んでいます。そんな街で、宗派を超えた7つの寺院が繋がり、このご縁のあった7つの寺院をめぐりながら、尾道の風土や歴史、何気ない風景を垣間見てもらいたいという願いも込めて「尾道七佛めぐり」となったのです。
7つの寺院は、七佛めぐりの順番通りにご紹介すると以下の通りです。
1.浄土寺(真言宗泉涌寺派大本山):必勝祈願
2.海龍寺(真言宗泉涌寺派):技能上達祈願
3.西國寺(真言宗醍醐派大本山):健脚祈願
4.大山寺(真言宗醍醐派):合格祈願
5.千光寺(真言宗単立):開運厄除祈願
6.天寧寺(曹洞宗):病気平癒祈願
7.持光寺(浄土宗西山禅林寺派):延命祈願

美しい多宝塔や金堂のある浄土寺からスタート!

美しい多宝塔や金堂のある浄土寺からスタート!

写真:村井 マヤ

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浄土寺は、尾道の東に位置し、「国宝のお寺」と言われるほど、多くの寺宝を持つお寺。ここでは、お坊さんたちによって最初に「尾道七佛めぐり」のツアーの説明を受け、朱印台紙、『尾道グルメマップ』などの資料も頂きます。
このツアーでは、お昼は各自でとるようになっていますので、尾道ランチを楽しむことも出来ます。その際『尾道グルメマップ』が重宝しますよ。もちろんツアーに参加される方の中には、尾道の方もおられますので、仲良くなって美味しいお店を教えてもらうのも良いでしょう。

各お寺では、写真のように焼香をし、皆さんで「仏説摩訶般若波羅蜜多心経」を唱えます。これはいわゆる「般若心経」のことですが、各宗派で用いる場合は、「仏説(ぶっせつ)」や「摩訶(まか)」を頭部につけます。意味は、「仏説」が「仏(釈迦)が説いた教え」で、「摩訶」は「偉大な」という意味。
焼香の意味やお寺でのお参りの作法なども学べますよ。

お参りをしたり境内の散策をしてご朱印を頂く♪

お参りをしたり境内の散策をしてご朱印を頂く♪

写真:村井 マヤ

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写真は、3番目の西國寺で、御朱印を頂くための列。お参りをすませると、各寺でこのようにご朱印を頂くのが楽しみ。ツアーに参加すれば、バス代やこのようなご朱印料金は、ツアー代金に含まれていますので、お参りや散策の合間にいただきます。西國寺では、「健脚祈願」を♪西國寺に至るまで、尾道らしい小路を抜けながら、お坊さんによる解説も同時に行われます。
「昔は、西國寺の敷地がどこまであり、ここも敷地内だったのですよ。」など、へえ〜?!って言うお話も聞けます。西國寺には、尾道を代表する洋画家・小林和作のお墓もあったり、興味深い古刹なのです。

「尾道七佛めぐり」で頂けるご朱印とは本来、参拝者が納経(お経/写経・読経をお寺におさめる事)した際にいただく証でした。現在は、納経をしなくても気楽にいただけますが、「記念スタンプ」とは別物です。またご朱印は御本尊様の分身ですので、粗末に扱わないでくださいね。

尾道ならではの風景を見ながらの移動

尾道ならではの風景を見ながらの移動

写真:村井 マヤ

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写真は、尾道を代表する美しい天寧寺の三重塔(海雲塔/国重文)を見ながら移動中の様子。尾道の魅力は、「こっちに行ったら何かあるかな・・」って思える小路や坂道が沢山あり、まるで探検気分を味わえること。何度か尾道を訪れた方は、「あれ?この前と違う」なんてこともあったのでは。新しいお店が増えたこともありますが、尾道の魅力は何度訪れても、新しい発見がある点でしょう。

「尾道七佛めぐり」の楽しみ方は、こうした尾道の風景散策もできる点です。目的のある風景散策は達成感もありますよね。

ここで、お寺巡りのポイントをもう一つ。皆さんは、お寺の山門の出入りのマナーをご存知ですか?お寺の山門をくぐる前にまず一礼、お寺でのお参りを済ませて山門を出るときも一礼して下さいね。こんなマナーについても、もちろん教えていただけますので心配ご無用です。

「七佛めぐり」を終えて満願成就の「紙掛け軸」を頂く!

「七佛めぐり」を終えて満願成就の「紙掛け軸」を頂く!

写真:村井 マヤ

七佛めぐりを終えるとなんだか、気持ちの良い汗をかけるはず。ご自分で気楽に巡るのも良いでしょうが、お坊さんとお話しながら、時に質問したりしながら巡れるのは、このツアーならでは。

そんなツアーの最後にはお楽しみも待っています。写真の「紙掛け軸」は全員の方が頂けるものです。とってもありがたい気持ちになれますよ。
また、ご希望の方のみ、最初に申し込んで「お守りブレス念珠」を購入することもできます。七ヶ寺でそれぞれ石を購入され、すべて集まるとブレス念珠が出来上がるというものです。最初のお寺で申し込まないとブレス念珠が完成しませんので、お忘れなく!

「お坊さんと巡る尾道七佛めぐり」ツアーで得られるもの

「お坊さんと巡る尾道七佛めぐり」ツアーは、朝から夕方にかけてただお寺を巡るだけのツアーではありません。お寺巡りをしながら、自分自身を見つめなおす旅であり、尾道の魅力も堪能できる旅なのです。バスに乗って観光地を巡る旅行も楽しいでしょうが、ご自分の脚で巡る旅は、疲れた分だけ感動も多いですよ。

また、少々敷居の高いお寺にも親しみが持てるようになりますから、是非一度このツアーに参加してみませんか?心も身体もリフレッシュして、願いも叶う?!って素敵ではありませんか♪

ツアーの詳細は下記MEMOを参照にして下さいね。
※この記事は2015年7月に開催されたモニターツアーに参加した際のものです。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/07/12 訪問

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