山形新幹線としておなじみの「つばさ」の1編成が、リゾート新幹線になっています。英語で列車を意味する「トレイン」とフランス語で太陽を意味する「ソレイユ」を組み合わせて「とれいゆ」と命名され、土日祝を中心に1日1往復運転されています。
「とれいゆつばさ」の特徴は、パッと目を引くグリーンの車体。これは山形のシンボルである月山と最上川をモチーフにしたデザインなのだそうです。車体の外観だけでなく、車内の随所に山形名産のフルーツをモチーフにしたレリーフが装飾されていますので、乗車後は車内を探検しながら凝った内装をチェックしてみてくださいね。
写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見る「とれいゆつばさ」の最大の目玉は、足湯がついていること。お座敷列車は少なからずありますが、お風呂付きというのはなんとも斬新です。但し、足湯の予約ができるのは旅行会社「びゅう」でツアーを予約した人だけ。ツアーの利用客以外は、足湯の予約に空きがある場合のみ当日券を購入できます(※)。
当日券があっても早い時間に空きがない可能性もありますので、以下の3つがポイントです。
1.できるだけ始発駅(新庄か福島)から乗る!
2.できるだけ長い区間に乗る!
3.乗車後すぐに足湯券を購入する!
※2015年8月に新庄から乗車した際は、乗車から1時間後の当日券を購入できました。値段はタオル付で1人380円。膝上での利用でなければ幼児でも同一料金です。
写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見る「とれいゆつばさ」は座席がとても豪華なのも大きな魅力です。3両あるお座敷指定席の椅子に使われているのはなんと畳!背もたれは足湯の浴槽と同じ高級感のある紅花色なのですが、紅花は山形県の特産品であり県花。細部に至るまで山形の魅力を詰め込んであるのが「とれいゆつばさ」なのです。4人席だけでなく2人席もありますので、夫婦やカップルでも楽しめるのが嬉しいですね。
なお、お座敷席ではない普通指定席も1両あります。こちらはシックな内装で、照明も控えめなので静かに寛ぎたい方におすすめ。普通指定席とは言え2列×2列のグリーン仕様なので座り心地は抜群です。
写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見るそしてお座敷列車と言えば、やはり外せないのがお酒とグルメ。足湯車両に隣接する湯上りラウンジ車両には、山形や福島の地酒やワインがずらり! お酒が飲めない方やお子さんは、「山形育ち」シリーズのジュースをどうぞ。絶品です。スパークリング日本酒に「山形育ち」を混ぜてカクテルを作ってもおいしいですよ。
購入したドリンクやおつまみはバーコーナーに併設されている共用のお座敷でいただくこともできますので、普通指定席の乗客の方もお座敷列車を存分に楽しめます。また、この車両ではこけしなど山形の民芸品や工芸品も展示されているのでお見逃しなく。湯上りラウンジという名前ですが、足湯の予約時間によっては入浴前に利用するほうがゆっくりできるかもしれません。車内での時間の使い方は、足湯の時間に合わせて臨機応変に!
写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見る足湯の予約時間が来たら、時間厳守で16号車の受付に向かいます。風情ある草色の制服を着た乗務員の方からタオルを受けとり、入浴準備。ちなみにこのタオルはオリジナルのロゴ入りなので、嬉しい旅の記念になります。また、ストッキング等を履いている方のための更衣室もあるので安心です。
そしていよいよ足湯タイム!こちらが準備をしている間に乗務員の方がすばやく清掃してくださるので、二番目以降の入浴でも不潔感や不快感を覚えることはありません。日本のサービスレベルの高さを実感します。揺れのせいでお湯があふれてきたりすることもなく、車窓を流れる景色を眺めながらゆったりと贅沢に足湯を楽しめますよ。晴れている日はお湯がきらきらと輝いてさらに格別!やはり、「とれいゆつばさ」に乗るなら足湯は外せませんね。15分はあっという間ですが、雰囲気作りが上手いのか忙しい感じは全くありません。
足湯に話題が集まりがちな「とれいゆつばさ」ですが、内装からグルメまで山形の魅力がたっぷり詰まっていて、機会があれば何度もリピートしたくなる素敵な新幹線です。
普通車指定券で乗れますので、山形方面へ出張に行く方も利用を検討してみてください。そして西日本の方も、山形から福島をめぐる南東北の旅をぜひ計画してくださいね!
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(2024/3/29更新)
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