霧が生み出す幻想に出会える!北海道・弟子屈町の「摩周湖」

霧が生み出す幻想に出会える!北海道・弟子屈町の「摩周湖」

更新日:2015/08/23 02:01

よく霧が発生することから『霧の…』と冠を付けて呼ばれることで有名な北海道川上郡弟子屈町にある「摩周湖」。阿寒国立公園にあるこのカルデラ湖は、天候が安定する日が少なく霧が多く発生します。

日本に数々の湖があれど幻想的な姿から、晴れた日より霧がかった光景を見たいと思われている湖は珍しいのではないでしょうか? そこで今回は、霧がかった日こそ行ってもらいたい摩周湖が見られる絶景スポットをご紹介します。

霧の湖を見るのなら、オススメは「裏摩周展望台」

霧の湖を見るのなら、オススメは「裏摩周展望台」
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まずご紹介するのは、摩周湖の北側に設置されている「裏摩周湖展望台」。

摩周湖には「第一展望台」と「第三展望台」、そして「裏摩周展望台」の、計3つの展望台が存在しています。第一展望台の標高は683メートルで、第三展望台が701メートルなのに対し、裏摩周展望台のは585メートルです。

裏摩周展望台は他2つの展望台より標高が低く、比較的に霧の発生が少ないため、湖面の観賞に適しています。霧の中から姿を現す湖が、もっとも見やすい場所と言えるでしょう。

※かつては「第二展望台」も存在していたのですが、今では閉鎖されています。

霧と摩周湖が作り出す幻想的な光景

霧と摩周湖が作り出す幻想的な光景
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摩周湖はカルデラ内に霧が流れ込み、その結果、湖面の上に霧がたまります。濃霧の場合、展望台からは真っ白な光景しか見られません。しかし霧が薄いと、湖の姿が浮かび上がります。

風に沿って流れていく霧や、姿を現したり隠したりを繰り返す湖。刻一刻と移り変わっていく景色に全く同じ光景はなく、霧と湖におる演出はまさに幻想的。自然の神秘に感嘆し、思わず目が釘付けになってしまいます。

霧の流れには濃淡があり、しばらく湖面が隠され続けることもあります、しかし、そんな時でもすぐには帰らず、じっと待ってみてください。摩周湖がこちらの期待に応えるかのように、その姿を見せてくれることでしょう。

霧が漂う摩周湖の撮影は連写で!

霧が漂う摩周湖の撮影は連写で!
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霧の摩周湖が見せる幻想的な光景は、ぜひ写真に残しておきたいところ。この風景を撮影する場合、カメラの使い方で気をつけておいた方がいいことがあります。

まず、上の方でも記載している通り、湖の光景は常に変わり続けています。なので、1回で狙い撃ちするように撮っても、その次の瞬間に訪れた光景を撮り逃してしまうといったことが起こりえます。ですから連写機能を使ってたくさんの写真を撮っておいてください。「これだ!」と思った瞬間を、より多く残せるでしょう。それら1つ1つが、唯一無二の1枚です。

そして、今回のような霧が出ている光景では、カメラの露出設定をプラスに補正します。霧は白みがかっているため、カメラは写真を暗く写そうとします。そのため、露出を全てカメラまかせにすると、どんよりとした写真になりがち。
霧が濃い灰色になって写っていたらとても残念です。なので、露出のプラス補正は行っておきましょう。

事前に天気をよく知らべる必要あり

今回のような湖の光景を見るためには、天気予報のチェックは欠かせません。あまりに晴れた日だと霧がないですし、天候が悪すぎると霧が濃くて湖が全く見えなくなります。

両方の間の、絶妙な具合の天候を狙う必要があります。摩周湖が小雨で、それ以外の場所は雨が降って無く、美幌町や清里町辺りで曇り空からやや青空が覗けるくらいが目安となるでしょう。

とは言え、天候に関しては事前にチェックしても外れることが珍しくありません。数カ月前に旅行を計画する場合は、天候を狙うのはさらに困難です。
こればっかりは運の要素が強いので、何度も摩周湖を訪れてみることをオススメします。

事前に天気をよく知らべる必要あり
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おわりに

霧の摩周湖はいかがでしたでしょうか?天候に左右される光景のため、見ようと思っても見れないことは多いですが、一見の価値は充分あります。ぜひ、自然が作り出す幻想的な風景を味わってみてください。

裏摩周展望台へのアクセスは、中標津町側からだと道々150号線へ入り、そのまま終着点まで進みます。清里町側からは、道々1115号線を通っていって道々150号線へと合流し、そのまま目的地まで向かいます。

ここへは観光バスが運行されていないため、自家用車かレンタカー、あるいばバイクで訪れる必要があります。阿寒国立公園のエリアにてドライブやツーリングをするのと組み合わせてみると、なおいいでしょう。

ちなみに、冬期だと裏摩周展望台は閉鎖されております。4月下旬から11月上旬の間に観光してください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2013/08/24 訪問

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