写真:井伊 たびを
地図を見る立山連峰を源流とする「称名滝(しょうみょうだき)」は、富山県中新川郡立山町にある。弥陀ヶ原台地から一気に流れ落ち、称名川となった後に常願寺川へ注ぎ込んでいます。
富山県道6号・富山立山公園線を立山方面へ走り、立山有料道路との分岐点から、富山県道170号・弘法称名立山停車場線を進む。終点には「称名平駐車場」があり、その駐車場から1.3 km緩やかな勾配を、徒歩約30分で行くことができる。
写真:井伊 たびを
地図を見る登り行く道端に咲く可憐な草花を愛で、小さな昆虫たちを慈しみ、また突如として現れる湧き水の清らかさに手をかざせば、自然との共生を再認識させてくれる。そして、そそり立つ数千メートル級の岩肌を見上げれば、ますます滝の雄姿に期待は膨らむばかり。30分の歩きは、そんな贅沢なプロローグでもある。
写真:井伊 たびを
地図を見るここは、記念撮影のベストポイントだが、狙ったカメラにみるみる「滝のしぶき」がかぶる。高級で大切なカメラは要注意だが、その代わり身体にいいとされる「マイナスイオン」を、存分に浴びていることになる。
ところで、マイナスイオンは、なぜ身体にいいのだろう? それはマイナスイオンは、疲労などで酸化した身体に多く発生するプラスイオンを中和し、さらに呼吸器や肌の表面から体に吸収され、血液や体液を健康な状態である弱アルカリにしてくれるとされている。
そして血液中にマイナスイオンが増えれば新陳代謝も活発になり、体の抵抗力や自律神経の働きに役立つともいわれ、自然治癒力が高まるとされています。
写真:井伊 たびを
地図を見る「称名滝」は、350 mという日本一の落差を誇る四段構成の滝だ。国指定の名勝および天然記念物であり、「日本の滝百選」に選定されている。ところで、名称は、「法然」が滝の轟音を「南無阿弥陀仏」という称名念仏の声と聞いたことに由来すると伝えられています。
雪解け水が多く流れ込む春などには、「称名滝」の右側に「ハンノキ滝」が現れて、2つの滝が流れ落ちる。さらに、特に流量を増した場合には、「ハンノキ滝」の右側に「ソーメン滝」も現れて、3つの滝が並んだ光景を、幸運にも見ることができるのだ。
ところで、その「ハンノキ滝」の落差は、497 m(一般には500 mとされる)で、350 mの「称名滝」よりも大きい。しかしいつも存在している滝ではないので、残念ながら<日本一の落差の滝>として認められていない。
写真:井伊 たびを
地図を見る主峰「雄山」を源に地獄谷、弥陀ヶ原(みだがはら)高原、大日岳の清水を集めた称名峡谷から4段となって一気に流れ落ちる水柱は豪快そのものだ!
ところで、4段に折れている滝は、それぞれ第1段目が70m、2段目が58m、3段目が96m、滝壺へ注ぐ最後が126mある。そして、滝壷の直径は60m、水深6mある。
最も迫力のある季節は、水量が多い初夏の頃だ!
称名滝探勝の前に、駐車場脇にある「称名滝展示館」に、是非立ち寄っておきたい。こちらの施設では、称名渓谷の歴史・自然、称名滝の成り立ちや全国の滝などを、ビデオ・模型やパネルなどを使って、分かりやすく説明している。
また、シーズン中の日曜・祝日には、ナチュラリスト(自然解説員)が周辺の自然について解説してくれる。もちろん、11月末から4月下旬は、雪のため称名道路が閉鎖されるので、「称名滝」へは訪れることができない。
ところで、この「称名滝」へ行き帰りする県道6号沿いには、「立山博物館」や「まんだら遊苑」がある。「立山曼茶羅」を通して、霊峰「立山」のことが詳しく学べる両施設は、オススメの施設だ。是非、観光コースに加えることを、ご検討されてはいかがだろう?
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(2024/4/20更新)
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