写真:Hiroko Oji
地図を見るキッツビュール(Kitzbuhel)は、インスブルックとザルツブルグのちょうど真ん中に位置する町で、カラフルな建物に鮮やかな壁絵と色とりどりのお花で飾られた美しい家並みが続きます。その町並みの北外れから出るゴンドラリフト・キッツビューラーホルンバーンを2本乗り継いで、三角のとんがり山キッツビューラーホルン(標高1996メートル)の頂上駅まで上ってみましょう。
山頂からは360度のパノラマの眺め!カイザーゲビルゲをはじめ、ローフェラー、ホーエ・タウエルン、レオガンガー・シュタインベルゲ、さらにはオーストリア最高峰のグロースグロックナー(標高3798メートル)、そしてドイツ最高峰のツークシュピッツェ(標高2961メートル)・・・と素晴らしい山並みが見渡せます。
ほんとの山頂は、駅から後10分ほど上って行くのですが、周辺には大人も子どもも楽しめる、アスレチックスペースが広がります。自然の岩場に取り付けられた板の梯子や鉄のロープを使って、岩と岩の間を渡ったり、上り下りしたり・・・。結構スリルのある設定です。所々に置かれた、本物そっくりの木彫り彫刻・鷲やマーモットが見守ってくれているようです。
写真:Hiroko Oji
地図を見るキッツビュールのさらに北にあるザンクト・ヨハン(St.Johann)の町から出るゴンドラリフト・ハルシュビヒールバーンを2本乗り継いで頂上駅まで行くと、ここからもハイキングコースがいくつも延びています。そのうちのひとつ、目の前に聳えるキッツビューラーホルンの山頂を目指すコースをご紹介しましょう。
標高1604メートルの頂上駅には山小屋レストラン・ハルシュビヒールヒュッテがあり、テラス席が広がっています。建物の周囲は滑り台やトランポリンなどの遊具が設置され、ヤギや鶏などの小動物やのんびり草を食む牛たちと触れ合えるスペースとなっており、ここでゆっくり過ごすのもお勧めできるところです。
背後には、キッツビューラーホルンの山頂が控え、上に向かって延びる道筋が見てとれます。標識には、いくつものコースが表示されていますので、しっかり行き先を確かめて歩き始めましょう。はじめは歩きやすいなだらかな上り。草を食む牛さんたちを横に見ながら、咲き乱れるお花畑の中を進む楽しいハイキングです。
写真:Hiroko Oji
地図を見るお花畑の中をジグザグに上って行くと、やがて眺めの良い高台にやってきます。ここには木製の大きな登山帽型のベンチが設置されていて、素晴らしい眺めを楽しめるようになっています。少し斜め横から見るような角度のカイザーゲビルゲを眺めながら一休みしたら、さらに上って行きましょう。
だんだん急斜面が続くようになり、やがて頭の上には、写真のような絶壁が見上げられるようになります。ここは、ロッククライミングも楽しめる所。それなりの装備をした人たちが岩を上って行く様子を見上げながら、先へ進みましょう。
写真:Hiroko Oji
地図を見る頭上でロッククライミングをしている人たちの声を聞きながら、急な登りを進んでいくと、眺めはさらによくなります。下の方には、出発地点のハルシュビヒールヒュッテが小さく見え、さらに下方にはザンクト・ヨハンの町が広がり、周囲に続く緑のパッチワーク上の牧草地、そして、カイザーゲビルゲやローフェラーなどの岩山・・・。
途中には、鉄のロープが設置されている所もありますが、用心して進んでいきますと、やがて、突き出した岩山の上の十字架が見えてきます。この十字架まで行き着くと、キッツビューラーホルンバーンの頂上駅のそば。ここがゴールになります。近くには小さな礼拝堂もありますので、前のベンチに腰掛けて一休みしてくださいね。頑張って歩いてきたあとなので、より一層眺めが素晴らしく感じられることでしょう。
写真:Hiroko Oji
地図を見るキッツビューラーホルンバーンの頂上駅から下ること40分ほどのところに、もう一つのゴンドラリフトの頂上駅アルペンハウスがあります。このアルペンハウスへ向かう途中の真ん中あたりにあるのが、アルプス・ブルーメン・ガーデン(Alpen blumen garten)、高山植物園です。
ハイキングの途中で見られるお花が、緩やかな斜面に一堂に集められ、それぞれに名前を記した立札が付けられています。「これは何というお花なんだろう?」と思っていたお花も名前が確認でき、スッキリした気分。あとは、アルペンハウスまで下るのみです。余力があれば、キッツビュールの町までそのまま歩き続けることもできます。
いかがでしたか?キッツビューラーホルンでは、キッツビュールの町外れからでも、ザンクト・ヨハンの町からでも、ゴンドラリフトで簡単に頂上駅へ上り、ハイキングを楽しむことができます。素晴らしい眺めを見ながら素敵なひと時をお過ごしくださいね。
この地域では宿泊者にゲストカードを発行しており、ロープウェイやゴンドラリフトの割引を始めバスにも乗り放題という、観光客にはありがたいシステムがあります。
また、キッツビューラー地区ならびに、一山越えて北側にある谷のヴィルダーカイザー地区にも有効な「サマーカード」というものがあるのを知っていると、お得な楽しみ方ができるのです。ゲストカードを提示するとさらに割引になるので、ぜひこれを利用して思う存分楽しんでくださいね。
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(2024/4/23更新)
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