凶がでれば幸運!浅草寺で噂の裏名所「おみくじ」を引く理由

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凶がでれば幸運!浅草寺で噂の裏名所「おみくじ」を引く理由

凶がでれば幸運!浅草寺で噂の裏名所「おみくじ」を引く理由

更新日:2015/10/03 15:58

Naoyuki 金井のプロフィール写真 Naoyuki 金井 武蔵国ナビゲーター、歴史探索ブロガー

神社やお寺にお参りに行くと、必ず引くと云っても過言ではないくらい人気なのが『おみくじ』。様々な占いの中で最もポピュラーな占いの一つで、今や、おみくじを引く姿は全国各地で見られる光景です。
その全国数多あるおみくじの中で、浅草のシンボル“浅草寺”のおみくじが今、ある噂で大注目を浴びています。
今回は、浅草寺のおみくじに語り継がれた噂を解き明かしながら、その注目の理由をご紹介いたします。

実際に「おみくじ」を引いてみよう

写真:Naoyuki 金井

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まずは、実際に浅草寺のおみくじを引いてみましょう。
浅草寺のおみくじは『振りくじ』という方式で、最初に100円を集金箱に入れることから始まります。そして1〜100までの数字が記載されている100本の竹の“みくじ棒”が入っている“おみくじ箱”をシャカシャカと数回振って、箱から飛び出したみくじ棒の数字を確認します。
数字の確認ができたら前に設置された棚から、みくじ棒と同じ数字の引き出しを探して、その棚の中から“みくじ紙”を取り出して運勢を見てみましょう。
一体、どんな運勢に占われているのか、「たかがおみくじ、されどおみくじ」何となく緊張するのは私だけでしょうか。

早速、吉凶を知りたいのは山々ですが、ここは逸る気持ちを抑えて、おみくじについての基本知識を学んでみましょう。

「おみくじ」って本当に知ってます?

写真:Naoyuki 金井

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浅草寺寺誌によれば、日本のおみくじのルーツは中国の“天竺霊籤”で、鎌倉時代に元三大師信仰(厄除け信仰)と結びつき、江戸時代に日本流にアレンジされた『観音百籤(元三大師百籤)』が全国に広まったとあります。
もともと天竺霊籤は、仏の教えや行事の成否を告げるだけでしたが、日本流になって吉凶が創り出されたのです。
そして神社仏閣により多少の内容違いがあるとはいえ、概ね観音百籤で良いとされる順は、大吉/末小吉/小吉/半吉/末吉/吉/凶の7種が基本になっていました。
本来、吉凶を占うのなら比率は50対50のはずですが、当時の観音百籤は69対31で、浅草寺観音籤では、大吉17%/末小吉3%/小吉4%/半吉5%/末吉6%/吉35%/凶30%となっており、吉凶の比率が70対30なので、当時の比率をほぼ踏襲しているのです。

これから考えれば、おみくじというものは、もともと吉が出やすくなっていると云えるのです。

おみくじは吉凶の占いではないのです

写真:Naoyuki 金井

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“吉”が出やすい浅草寺のおみくじを早速見てみましょう。このように“凶”を引いてしまうと、人間誰しも決していい気持ちではありませんね。

吉凶を気にされる方は多いと思いますが、本来、おみくじは決して吉凶を占うのが目的ではありません。
前述した通り、元々の天竺霊籤に吉凶はなく仏の道を教えるためのもので、それをアレンジして吉凶を付けたのは、『吉凶悔吝(きっきょうかいりん)』という思想によるもの。つまり、占いが“吉”であっても油断をすれば“凶”となり、“凶”であっても戒めれば“吉”にかわるという考え方で、吉凶よりも書かれている内容をよく読んで把握することが大事なのです。

“凶”が出るともう一度と思うのが人情ですが、あくまでおみくじは神仏のアドバイスですから、引き直しはそのアドバイスを無視することになるので止めておきましょう。それでも納得できない方は、ここは我慢して後日改めて参拝して引くのが正しい引き方です。

語り継がれた浅草寺みくじの凶の多いワケ

写真:Naoyuki 金井

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筆者自身も“凶”を引いた実体験の中で、「何回引いても凶がでる」とか、「3人引いたら3人とも凶だった」など、浅草寺のおみくじで凶のでる話題は尽きません。

この浅草寺のおみくじの“凶”の出る確率とは、あくまで引いた方の感覚なのでしょうか、それとも何らかの根拠があるのでしょうか。これについて明確な理由はわかりませんが、おぼろげ乍らその根拠らしきものは存在しています。
浅草寺の談話によれば、元々、多くの神社仏閣が70対30の比率で吉凶を配分していたのですが、凶が多いとおみくじが引かれなくなることから、徐々に“吉”の配分を増やしていた各社寺に対して、浅草寺は現代でもその配分を変えていないため、他に比べて“凶”が多いのではないかと考えられています。

凶の少ないおみくじはあくまで大衆サービスの結果であり、日本一“凶”の多い浅草寺のおみくじこそが由緒正しく、江戸時代の伝統を守った文化財並みの価値あるおみくじと云えるのです。

凶が多いのがかえって人気に拍車

写真:Naoyuki 金井

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こうした経緯を「知ってか、知らずか」はともかくとして、このように“凶”が出る確率が高いにも関わらず、浅草寺のおみくじは単に観光名所だからというだけでない人気があるのも現代の不可思議さ。
それは、「凶が出る確率が高い浅草寺で大吉を出したい」というチャレンジ精神や、「本当に凶がでるのか試してみたい」という怖い物見たさによる理由など様々で、ある意味では「凶を引くことが吉」とまで囁かれています。

そして運よく!?“凶”が出たなら、おみくじ紙は鉄の棒に結んでいきましょう。これは「紙を結ぶ」行為が、神社仏閣との『ご縁つなぎ』の意味となるので、是非、指定の場所に結んで欲しいと浅草寺でも勧めています。
たとえ凶が出ても“吉凶悔吝”、占い内容をポジティブに受け止め、自分の指針にすることが運を切り開きます。

浅草寺のおみくじは、“日本屈指の裏名所”ともいわれる観光スポットなのです。

最後に。。。

意外なおみくじの歴史とそのカラクリに驚きませんか。
凶の出やすい浅草寺のおみくじは、噂でも都市伝説でもなく事実と云っても良いような裏付けがあったのです。
配分も昔通りなら、内容も昔のままの由緒ある浅草寺のおみくじで、あなたも“凶”の占いにチャレンジしてはいかがですか。
勿論、幸運にも“凶”を引き当てたら吉凶悔吝で、あなたの人生をより良きものにしてください!

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/08/22 訪問

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