子授け・安産の御利益を授かろう!山梨・山中湖の安産まつり

子授け・安産の御利益を授かろう!山梨・山中湖の安産まつり

更新日:2023/07/26 08:45

山梨県の富士五湖の一つ、山中湖では毎年9月に山中明神安産祭りが行われます。このお祭りは安産祈願や子宝・子授けのご利益がある山中諏訪神社の例大祭となっていて、新婚女性や妊婦、出産を無事に終えた女性たちが全国から集まってきます。祭りの最高潮は最後の御神木の周りを3週回るところで、神輿と幣束、祈願者が御神歌を唱えながらグルグルと回る圧巻の光景がみられます。

3日間行われる山中諏訪神社の例大祭

3日間行われる山中諏訪神社の例大祭
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山中諏訪神社は西暦104年に起源があると伝えられている古の時代からある神社です。祭神は諏訪明神とも言われる建御名方命(たけみなかたのかみ)と子孫繁栄のご利益がある豊玉姫命(とよたまびめ)で、特に安産祈願の神社として知られています。

山中明神安産祭りは、山中諏訪神社の例大祭として行われる行事で、毎年9月4日〜6日の3日間行われます。1日目(宵祭り)ではお神輿が神社からお旅所(オタマヤ)まで移動し、2日目(本祭り)でお旅所から神社に戻ってきます。3日目(後祭り)では稚児行列や奉納相撲が行われます。

この記事ではお祭りのメインとなる2日目、本祭りの様子を紹介します。

お旅所から出発する神輿

お旅所から出発する神輿
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2日目。お神輿は前日にお旅所の方に移動してるので、お神輿が出発するまでこちらに参拝客が大勢やってきます。その間に山中明神太鼓や獅子舞、山車舞踊りの披露などが行われお祭りの賑やかさに華を添えます。神社付近には縁日の屋台や模擬店なども軒を連ねます。

行列

行列
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辺りが暗くなった頃、お旅所から山中諏訪神社本殿に向かってお神輿が出発します。神輿と、幣帛と呼ばれる変わった形の担ぐ物の2基が互いに負けじと威勢よく街を練り歩きます。時には煽ったり、時にはダッシュしたりと結構激しいです。

神社前あたりから神輿に参加し始める参拝客

神社前あたりから神輿に参加し始める参拝客
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神社の参道に入る前から子授け・安産祈願に来ていた一般の参拝客が神輿の後ろに連なり始めます。その姿は運動会のムカデ競争のような異色の光景です。

神社の境内に入るといよいよクライマックスです。「諏訪の宮 御影さす 右龍がいにも左龍がいにも もそろげにもそろ」という御神歌を歌いながら、ご神木の周りを右回りに3周します。少しダッシュしては止まりを繰り返します。

神輿は、5日の日のうちに本殿に安置されなければならないという決まりがありますが、この時すでに午後11時を回っている事もあります。

最後の煽りと御霊返し

最後の煽りと御霊返し
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ご神木を回ったあと、本殿前で最後の煽りをします。最後なので最後の力を出しきるまで延々と行われます。これは大変そうです。全てを出し切った所で御霊遷しを行い、神様が本殿にご帰還します。本祭りはこれで終了ですが、この後も参拝客が御霊が遷った神社で参拝をしたり、幣束の担ぎ手たちが煽りをしたりと、興奮冷めやらぬ雰囲気を残しています。

まとめとして

こちらのお祭りに参加した次の年に子どもに恵まれて、お礼参りに来る人も多いのだとか。夜遅くまで行われるお祭りなので、遠方の方は宿泊前提で訪問するのがおすすめです。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2013/09/05 訪問

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