写真:Saito Junso
地図を見る涸沢へのトレッキングの起点は上高地となります。
その上高地へは公共交通機関ですと、各都市からの直通のバスが便利です。電車の場合は松本や高山からバスやタクシーを利用します。
車の場合は環境保護の為、直接上高地への乗り付けはできません。沢渡または平湯駐車場まで行き、そこからシャトルバスかタクシーに乗り換えましょう。
上高地は一大観光地です。
標高1500mの高原は夏でも涼しく過ごせますし、梓川と穂高岳を眺める風景は上高地を代表する景観です。ここの景色を見るだけで、山に来た実感がとても沸きます。
目指す涸沢へは、上高地インフォメーションセンター先にある登山道へと向かいます。
横尾までの6km、約3時間弱の道のりは意外にも起伏はほとんどありません。途中の明神館や徳沢などで休憩することができますので、自分のペースで歩きましょう。
横尾に到着後、涸沢方面へ向かいますが、ようやくここから登山道らしくなります。
写真:Saito Junso
地図を見る涸沢の標高は約2300mほどあり、出発の上高地からは約800mほど登ります。上高地の周辺はまだ緑色の木々が茂っていても、だんだんと標高が上がるにつれて黄色や赤色の美しい紅葉が見られます。
特にナナカマドの赤や朱色、ダケカンバの黄色は山々を美しく彩ってくれます。
北アルプスの中でも比較的手軽に登れる涸沢ですが、それでも登山のための準備は必要です。トレッキングシューズに雨具、ライトに地図、非常食などの必須装備は絶対に忘れないようにしましょう。
写真:Saito Junso
地図を見る涸沢に到着すると、穂高連峰と共に美しい紅葉が迎えてくれます。
天候が良ければ、青い空に岩場、そして紅葉した木々が共演する「涸沢の三段紅葉」も見られるでしょう。秋は比較的天候が安定しますが、天気予報をよく見て晴天の日に出掛けたいですね。
なお、紅葉のシーズンは9月下旬から10月初旬です。
紅葉のピークは毎年変化しますので、ロッジなどのホームページでこまめに確認することをお勧めします。
また涸沢は紅葉の名所としても非常に有名ですので、この時期の土日は全国から紅葉を見るために人が訪れます。週末に計画する人はそれなりの混雑は覚悟しましょう。
写真:Saito Junso
地図を見る早朝に上高地を出発しても、通常の人なら午後過ぎに涸沢へ到着します。涸沢に宿泊するなら、宿泊は2つのロッジとテントが選択できます。ロッジの場合は、「涸沢ヒュッテ」「涸沢小屋」の2つが営業しています。
どちらも1泊2食付で9500円、素泊まりも可能です。空きがあれば予約なしでも宿泊できますが、予定が決まっている人は事前に電話予約を行っておいた方が安心です。
テントの場合はテント場中央にある受付で、1張1000円で幕営することができます。場所は早い者勝ちなので、早く着いたら良い場所を確保しましょう。
涸沢はテント数が多い事でも有名ですので、秋にかかわらず連休中などは無数の綺麗なテントの花が見られるでしょう。
写真:Saito Junso
地図を見る登山用語で朝焼けが雲や山に当たって赤くなることを「モルゲンロート」と言います。
紅葉で美しい涸沢ですが、朝はこのモルゲンロートでも有名です。朝日が穂高連峰の山肌を赤く染める姿は、とても神秘的で必見です。午前5時から6時頃が見ごろなので、天気の良い朝は早起きしてこの美しいモルゲンロートを見ましょう。
なお、この紅葉の時期の朝はとても冷え込みます。氷点下に下がることもしばしば。テント宿泊の方は暖かい寝袋や防寒具もしっかりと準備しましょう。
今回は涸沢の紅葉をご紹介しました。
登山を長くやられている方にはお馴染みの場所ですが、危険個所も少なく比較的簡単に登れる場所として涸沢は本当にお勧めの場所です。
山岳紅葉の中でも必ず名前が上がる涸沢は、何度訪れてもその美しさに感動します。宿泊環境もロッジにテントと非常に整備されているので、山の中でありながら過ごしやすいのも特徴です。
涸沢に到着してから飲む生ビールと、名物のおでんはこれまでの疲れを忘れさせてくれる最高のひと時です。是非、一足お先に美しい紅葉が楽しめる涸沢へ行って見ませんか。
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(2024/4/26更新)
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