透明度100%!青色の奇跡、世界遺産「九寨溝」を個人で巡る

透明度100%!青色の奇跡、世界遺産「九寨溝」を個人で巡る

更新日:2015/08/11 15:24

Saito Junsoのプロフィール写真 Saito Junso 旅ブロガー、トレッカー
中国にはたくさんの世界遺産がありますが、その中でも特に人気の高い世界遺産「九寨溝」。その澄んだ水やエメラルドグリーンの水面は訪れる者を驚かせ、そして魅了し続けています。
今回はその九寨溝の「五花海」や「五彩池」などの必見スポットと共に、個人で旅する場合の案内をお届けしようと思います。
行って後悔なし!奇跡の景勝地「九寨溝」をお楽しみください。

いざ!九寨溝へ

いざ!九寨溝へ

写真:Saito Junso

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九寨溝への起点は四川省の成都になります。
チケットは成都旅游バスセンターなど成都の幾つかのバスターミナルから出発していますが、おおよそ10時間程の長丁場になりますので体調はしっかりと整えておきましょう。

朝出発したバスは昼食などの休憩を何度も経て、夕方過ぎに九寨溝バスターミナルに到着します。現地の中国人がほとんどですので、昼食時などに仲良くなるのもいいでしょう。
2003年には四川九寨黄龍空港も開港しましたので、時間のない方には飛行機での移動もお薦めです。
宿泊施設はバスターミナル周辺にありますので、空きを見つけてチェックインします。

九寨溝のチケットは原則、当日券のみです。
翌朝は7時から入場可能となるので、団体ツアーがやってくる早めの時間から入場しておきましょう。
チケットは220元。これに九寨溝内のバスの乗車料金(90元)が別に必要です。
九寨溝と言ってもその全長は31kmにもおよび、とても徒歩だけでは回りきれません。自然環境にも配慮し、天然ガスを燃料としたバスが巡回しているのです。

もちろんしっかりと清掃の届いた遊歩道も整備されており、バスを利用しつつも自分のペースでゆっくりと見学できます。

(入場料:通常期4/1〜11/15-220元、閑散期11/16〜3/31-80元)

透明度抜群!「五花海」

透明度抜群!「五花海」

写真:Saito Junso

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九寨溝は地図で見ると、英語のYの字のような形をしています。
Yの下の部分から分かれ目までを「樹正溝」、右に伸びる部分を「日則溝」、そして左に伸びる部分を「則渣窪溝」と呼びます。

お薦めは、スタート地点からY字の右方向に伸びる日則溝の「箭竹海」付近まで一気にバスで行きます。そこからバスで来た道を戻るように遊歩道を歩いて見ましょう。「箭竹海」の深い緑の湖面を楽しんだり、パンダが水を飲みに来たと言う「熊猫海瀑布」の滝を見学したりします。

そしてその先にこのエリア一番の人気スポット「五花海」へ到着します。
透き通った水、水に沈んだ木々、美しいエメラルドグリーンの湖面。まさにイメージする九寨溝がここにあります。特に風のない日の水面に映し出された、鏡のような風景には息を呑むほどです。
その先の「珍珠灘瀑布」も非常に美しい滝ですので、是非訪れましょう。

奥ゆかし藍色「老虎海」

奥ゆかし藍色「老虎海」

写真:Saito Junso

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九寨溝とは、もともとチベット族の村が9つあったことから、この名がつけられました。
世界でも希少な美しき水の峡谷で、手つかずの原生林の中に大小108の湖、泉、滝などが分布しており、その自然が織り成すエメラルドグリーンの世界は訪れた誰をも魅了します。水の透明度の高さは、岩に含まれるカルシウムの影響です。

さて、Yの字の交差地点まで戻ってきたら、さらに「樹正溝」方面へ向かう為、九寨溝入り口方面のバスに乗ります。このエリアのお薦めは「老虎海」です。
ここの水の色はこれまでとは違い、滑らかな、そして深い藍色をしています。どのようにしたらこのような色を自然に作り出せるのでしょうか。本当に驚かされます。

また九寨溝内にはチベットの文化が根付いており、チベット様式の寺院や五色の祈祷旗タルチョなどを所々で見る事が出来ます。

輝きを放つ「五彩池」

輝きを放つ「五彩池」

写真:Saito Junso

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「老虎海」を満喫したら再びバスに乗り、Yの字の交差地点まで戻ります。
ここに観光センターがあり、昼食やお土産を買ったりすることができます。自分の観光のペースによって休憩や食事に利用してみましょう。

次はYの字の左に伸びる「則渣窪溝」へ向かいます。
終点には九寨溝最大の大きさを誇る「長海」があります。見学後はこのエリア最大の見どころの「五彩池」へ行ってみましょう。

水の透明度、そして名の通り様々な色合いを見せてくれるこの池は、九寨溝でも1,2を争う場所です。美しい水面からは、何かが放たれているかのような輝きすら感じます。名前に負けぬその美しさは、九寨溝に来たらぜひ見ておきたい場所です。

龍がお見送り「臥龍海」

龍がお見送り「臥龍海」

写真:Saito Junso

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九寨溝は1年中観光できる景勝地です。
ただ岷山山脈からの雪解け水が減る冬期は、雪景色などを楽しめますが水位が低いので景観はやや劣ります。お薦めは春から秋です。春は新緑、夏は豊富な水量、秋は紅葉とどれも九寨溝の魅力を引き立ててくれます。

日則溝そして則渣窪溝を見学してくると、時間的にも体力的にもそろそろ終わりが近づいて来るかと思います。
最後にスタート地点のエリア「樹正溝」のお薦めスポットを紹介します。
それはエリア中心付近にある「臥龍海」。その名の通り龍が横たわっているような湖があります。龍を縁起の良い生き物として考えているこの国ならではですね。龍に見送られて九寨溝見学は終了します。

期待を裏切らない美しさ

今回は中国の世界自然遺産「九寨溝」をご紹介しました。
個人で訪れる方法を主に紹介しましたが、手配や言語に不安を感じる方は日本からのツアー、もう少し安く費用を抑えたい方は現地発のツアーを利用するのがお薦めです。現地発のツアーは成都の旅行代理店から幾つも出ています。

九寨溝は「九寨溝の渓谷の景観と歴史地域」として世界自然遺産に登録されていますが、近くにはこれまた自然が作り出す絶景が見られる「黄龍の景観と歴史地域」もありますので、一緒に訪れてみるのも良いでしょう。
ただしどちらとも標高が高い場所もあるので、高山病には注意が必要です。

中国の国家級風景名勝区としてもその指定を受けている九寨溝は、訪れてもその期待を裏切らない美しさがあります。非日常的な奇跡の水が織りなす風景は、一生の思い出となるに違いありません。
是非一度、九寨溝の水の奇跡を経験してみませんか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2007/05/16 訪問

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