こちらは、黄瀬川です。
黄瀬川は、御殿場市の市街地周辺の水源を集めた全長約30kmの川。川は途中、狩野川と合流し日本一深い駿河湾へ流れています。
ここは、JR御殿場線「下土狩駅」の北にある「鮎壷交差点」を左方向へ向かった場所。交差点の国道87号線を横切るように真っ直ぐ歩くと、この黄瀬川が現れます。
見た限りでは、何の変哲もなくどこにでもありそうな川ですが、この川の下流に今回ご紹介する「鮎壷の滝」があります。ご覧のようにマンションなどが建つ街中にあるので「人工的に造られているんじゃないの」と疑ってしまいそうですが、そんなことはありません。
お次は、川の流れに沿ってある遊歩道を歩いて下流に向かってみましょう。
ご覧下さい、先程とは打って変わったこの表情! ゆったりとした川の流れは裂かれ、突如、断崖のように切り立った険しい岩。その岩の間を叩き付けるように豪快に流れ落ちる川。
これが「鮎壷の滝」で、高さ9m・幅65mあります。
駅から、わずか100m程しか離れていなく、手つかずの自然のままの滝が街の中にある全国的に非常に珍しい滝です。
見えている岩肌が、力強い滝の風情を醸し出し体ます。この岩肌は、約1万年前に富士山が噴火した時の溶岩流。溶岩がここまで流れ、ここで止まったので、崖の様な地形ができたのだそう。そんなことを考えると、自然が作り出した奇跡とも言える光景で、まさに神業!
この眺めが、大地の成り立ちを物語っていて、伊豆半島ジオパークの見所の一つのジオサイトになっています。
天気が良ければ、遠くに富士山が見られ絶景であることから別名「富士見の滝」とも呼ばれ、県指定天然記念物に指定されています。
素晴らしい滝を見たら、誰でも写真を撮りたくなってしまうはず。
そんな時は、下流にあるこちらの「鮎壷のかけ橋」がお勧め。この橋は、歩行者専用の橋で、先程の写真はこの橋から写したものです。橋から滝を見ると、滝つぼが藍色のように青く、鮎壷の滝の「鮎壷」は、「藍壷」とも書くそうで、ここから見るとその由来がよく分かります。
橋は、吊り橋になっているので、歩くと揺れてちょっぴりスリルも味わえますよ。
この滝は、横幅が広いのが特徴的で、橋からカメラを向けると、遮るものが何もなく、正面に堂々と迫力ある写真を簡単に撮れてしまいます。なので、記念に是非一枚写してみて下さいね。
鮎壷の滝は、裏からも見ることができます。
その場合、右側の滝つぼ近くにある飛び石を渡ると行くことができますよ。裏から見た滝は、まるでカーテンのような美しい滝が見られ、特に暑い夏は涼し気でお勧めです。
滝の裏へ行く時は、水量が少ない時がお勧めですが、水量が少ない時でも、身の危険を感じたら危ないのでお止め下さい。滝に近づくと、かなりの爆音がするので勇気が必要です。勇気がある方は、是非チャレンジしてみて下さいね!
駅から、約5分程で来れてしまう鮎壷の滝。心が疲れた時は、電車に乗ってぶらり立ち寄って、心を癒してみませんか?
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(2024/4/25更新)
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