天空にそびえる神の社!絶景も堪能できる兵庫県・高御位神社

天空にそびえる神の社!絶景も堪能できる兵庫県・高御位神社

更新日:2015/08/10 17:33

乾口 達司のプロフィール写真 乾口 達司 著述業/日本近代文学会・昭和文学会・日本文学協会会員
昨今、兵庫県では竹田城が天空にそびえるお城として全国的に脚光を浴びています。しかし、竹田城だけが天空にそびえる観光スポットではありません。同じ兵庫県では高御位神社もまた神が住むといわれる山のいただきに位置しており、その抜群の眺望と相俟って、訪れるものを魅力しています。今回は天空にそびえる神の社・高御位神社の魅力をご紹介しましょう。

山の上に巨岩が!高御位山の山頂に鎮座する高御位神社

山の上に巨岩が!高御位山の山頂に鎮座する高御位神社

写真:乾口 達司

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JR山陽本線を大阪・神戸方面から西に向かうと、高砂市付近を通過中、車窓右手に山々の連なりを見ることができるでしょう。この山の連なりが播磨アルプスです。高御位神社(たかみくらじんじゃ)は、その播磨アルプスのなかでもひときわ高い高御位山の山頂に鎮座しています。

写真は高御位山をふもとから撮影した一枚。その山頂に巨大な岩が乗っているのが、おわかりになるでしょうか。高御位神社はまさしく山頂に位置するその巨岩の上に鎮座しているのです。

岩場に鎮座する神さま!高御位神社本殿

写真は山頂の巨岩上に鎮座する高御位神社の本殿。画面の左側に少し見えているのが、一枚目の写真に写っていた巨岩の頂上部です。その神さまの名は高御位大神。創建は古代にまでさかのぼるとのこと。国土開発の神さまである大国主命がこの巨岩の上に降臨したといういい伝えも残されています。どのような神さまであったにせよ、高御位神社がこの巨岩ひいては高御位山自体を御神体とする山岳信仰のメッカであったことが、ここからもわかりますね。

岩場に鎮座する神さま!高御位神社本殿

写真:乾口 達司

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古代人が祭祀をおこなった痕跡!巨岩上に残された「御水址」

写真は参道脇に顔をのぞかせている岩場。これも高御位神社の御神体である巨岩の一部です。画面ではわかりづらいかとは思いますが、その岩の表面には穴があけられています。これは「御水址」(みもひあと)と呼ばれており、古代、祭祀をとりおこなう人たちが神さまにお供えする水を溜めるために刳り貫いたものであるといわれています。こんな何気ないところにも古代の痕跡が見つかるなんて、ロマンを感じませんか?

古代人が祭祀をおこなった痕跡!巨岩上に残された「御水址」

写真:乾口 達司

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御神体から抜群の眺望を楽しもう!四国や小豆島まで見渡せる播磨灘方面

御神体から抜群の眺望を楽しもう!四国や小豆島まで見渡せる播磨灘方面

写真:乾口 達司

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高御位神社が高御位山の山頂に鎮座していることは繰り返しお伝えしたとおりです。いいかえれば、それは高御位神社が抜群の眺望を誇っていることを意味します。高御位神社のもう一つの魅力はまさしくその点にあります。

写真は御神体である巨岩から眺めた播磨灘方面。はるか遠く、海の上に浮かんでいるのは、小豆島。お天気が良ければ四国まで見渡せますよ。高御位神社を参拝するときは、ぜひ、お天気の良い日を選びましょう。

淡路島や明石海峡大橋も!関西方面の眺め

淡路島や明石海峡大橋も!関西方面の眺め

写真:乾口 達司

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こちらは高御位神社から東方を撮影した一枚。画面の手前、左から右に流れているのが加古川。画面の右手、はるか遠くには淡路島も顔をのぞかせています。もちろん、本州と淡路島とを結ぶ明石海峡大橋も望めます。ほかにも、播磨地方の山々が連なる北方の眺望も抜群!360度の大パノラマをご堪能ください。

おわりに

高御位神社が聖地としてだけでなく、景観面でも訪れていただきたい神社であることが、おわかりいただけたでしょうか。山の上に鎮座しているといっても、その標高は300メートルあまり。ハイキング程度の時間と装備で誰でも登ることができます。竹田城を訪れた後は天空にそびえる高御位神社にも参拝してみてください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2015/01/01 訪問

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