写真:風祭 哲哉
地図を見る今は西予市となっていますが、合併前は旧宇和町にあった卯之町地区。かつて宇和島藩の領地で、街道ぞいの宿場町だったため、当時の古い町並みが今でもところどころに残されていて、伝統的建造物群保存地区に指定されています。
宇和盆地は良質の米を産出する土地でもあったため、江戸時代から5軒の造り酒屋をはじめとして多くの商店が建ち並んていました。また、大洲と宇和島を結ぶ街道上にあることから、様々な物資が集積されると同時に、お遍路さんの宿場としても賑わっていたといいます。
写真:風祭 哲哉
地図を見るまちなかには明治15年に建築された小学校で国の重要文化財となっている開明学校があります。日本の伝統的木造建築を真白に塗りあげ、洋風の窓枠を取り入れたモダンな建物です。館内は教育資料館として明治時代を中心とした教科書などが展示されています。また、明治・大正時代に教科書として使用されていた掛図を使って算術、読み書き、唱歌といった「明治の授業体験」を行っていますので、時間があればぜひ体験してみてください。
旧宇和町小学校は伝統的建造物群保存地区の北西にありますが、JRの卯之町駅から卯之町の町並み、そして旧宇和町小学校までそれぞれ徒歩10分程度ですので、美しい町並みをゆっくりと散策してから行くことをおすすめします。
写真:風祭 哲哉
地図を見る旧宇和町小学校の古い木造校舎は昭和3年に建築されたもので、卯之町の町並みの北西、宇和盆地を見下ろす高台に移築されています。現在は「米どころ宇和」を紹介する「宇和米博物館」という施設となっていて、時代とともに移り変わる農機具などをはじめとして宇和の米づくりの伝統や歴史に関する展示が行われています。
しかしなんといってもここの特徴は日本一長い109mの木造廊下。玄関を入ると、いきなり目の前に現れる一直線の廊下。先端は遠すぎてはっきりとは見えないくらいです。
写真:風祭 哲哉
地図を見る宇和米博物館は有料施設となりますが、ここに入館すると109mの長い木造廊下での雑巾がけが無料で体験できます。しかもタイムトライアル付きなので、完走すればタイムが記された認定証がもらえるのです。
館内の教室にはタイムトライアルで好成績を残した人たちの記録が所狭しと掲示されていて、歴代上位の記録を見ると、男子の1位は18秒17(2015年7月19日現在)。この記録がどれくらい早いのかは体験してみないと実感がわかないのですが、やはり相当早いのでしょう。普段から運動していない人は109mを走るだけでもこれくらいはかかってしまうでしょうからね。ちなみに、最高齢の完走者は88歳で3分56秒、最年少は2歳で4分9秒だそうです。
写真:風祭 哲哉
地図を見る毎年、この日本一長い木造廊下で行われ、雑巾がけのタイムをガチンコで競うレースが「Z-1GRAND PRIX」。木造のサーキットを舞台に県内だけでなく県外からも多くの方が参戦、白熱した戦いが繰り広げられています。競技は、小学生以下、ダブルス、一般女子、マスターズ、一般男子に分かれていて、優勝者には米一俵とチャンピオンの称号が贈られます。
ここでしかできない、とてもユニークな町おこしのイベントですね。我こそは、という方、ぜひ優勝と新記録達成を目指してチャレンジしてみてください!
住所:愛媛県西予市宇和町卯之町2丁目24
電話番号:0894-62-6517
開館時間:9時〜17時
休館日:毎週月曜日(祝日に当たる場合はその翌日)、年末年始
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/4/20更新)
- 広告 -