魅惑のイスタンブール・ベリーダンスショー〜舞姫たちの妖艶さにくらくら!

魅惑のイスタンブール・ベリーダンスショー〜舞姫たちの妖艶さにくらくら!

更新日:2018/10/26 11:00

万葉 りえのプロフィール写真 万葉 りえ レトロ建築探訪家、地域の魅力伝え人
世界で最も古い踊りといわれているベリーダンス。
官能的なダンスというイメージが強いかもしれませんが、セクシーなだけではありません。ショーでは、キュートだったりコミカルだったり、楽しいパフォーマンスもたっぷり!
きっと、鍛えあげた美体のリズム良い動きが、ベリーダンスの奥深さを教えてくれますよ。

さあ、イスタンブールでの旅の夜は、気軽なのにトルコ気分にたっぷりとひたれるベリーダンスショーへ!

独特のリズムで、ベリーダンスショーの始まり!

独特のリズムで、ベリーダンスショーの始まり!

写真:万葉 りえ

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イスタンブールやカッパドキアなど観光客が多いところには、ディナーやドリンクがついてベリーダンスのショーが楽しめる店もそろっています。
西から来たローマ帝国の首都になったり、東から来たオスマン帝国の王宮が築かれたり、イスタンブールは西洋と東洋が交わる地。そんな歴史を持ったイスタンブールで、ベリーダンスも歴史の流れに乗ってきました。
ご紹介するのは、イスタンブール、ニシャンタシュにあるイスタンブリン。トルコ料理を味わいながらダンスが楽しめるお店です。

ショーの始まりは伝統楽器を使ったバンドの演奏から。独特のリズムを奏でる曲がトルコ気分を盛り上げてくれます。そして、そのバンドの音楽に合わせて、民族舞踊のダンサーたちの登場です!

ちょっと、ベリーダンスの歴史と国による違いを紹介しましょう

ちょっと、ベリーダンスの歴史と国による違いを紹介しましょう

写真:万葉 りえ

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民族舞踊といっても、広い国土を持つトルコです。地方によって使われる楽器や衣装が異なります。イスタンブリンでは、アナトリア地方の民族舞踊が中心。かわいらしい衣装にも注目してくださいね。

さて、ベリーダンスの起源は、実は古くてはっきりしていないのです。紀元前のシュメール王朝や古代エジプト、古代ペルシアの絵画や彫刻に描かれている踊り子がそうではないかと考えられているのですが、世界最古のダンスということだけは間違いないようです。
踊りに込められた意味についても、「女神信仰」「豊穣」など何を祈ったのかについても諸説あるのです。
ベリーダンスと名付けられたのは1893年、アメリカ・シカゴで開かれた世界博覧会のことだったといいます。それは腹部(英語で「ベリー」)の動きが特徴的だったからでした。

中東といっても範囲は広く民族も様々なので、ベリーダンスのスタイルにも違いがあります。優雅なのはエジプシャンのスタイル。大地を踏みしめ、自然の中で踊るジプシー(ロマ)のスタイル。
そして華やかでスピード感たっぷりなのがターキッシュ(トルコ)のスタイルです。「ジル」と呼ばれるフィンガーシンバルの音と、それに合わせた独立した筋肉の動きには素晴らしいものがあります。

コミカルなショーではたっぷりの笑いを

コミカルなショーではたっぷりの笑いを

写真:万葉 りえ

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ベリーダンスの踊り手は女性だけではありません。
オスマン帝国の時代の若い男性や少年のダンサー達の公演の様子などは、絵画になって残っています。
時代の変遷などもあり、男性の踊り手は一時は活躍の場をなくしてしまっていましたが、現在は地方で踊られていたり、テレビに出演するなど徐々に活動を広げています。

ショーでは、ベリー(お腹)といっても、日本の腹芸を思わせるコミカルなパフォーマンスで観客を楽しませてくれます。大笑いしてしまうこと、うけあい!

料理の味も文句なし!

料理の味も文句なし!

写真:万葉 りえ

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イスタンブリンでは、トルコ料理をコースでいただきながらショーを楽しめます。
メインディッシュは「ウズガラ キョフテ」。牛や羊の肉を小さくまとめてグリルで焼く、トルコのハンバーグです。トルコ料理の中では、ケバブと並ぶ代表料理なんですよ。

ショーを見に来ているのですが、料理の出来も文句なくおいしいのです。

ハレムで洗練され、変化していくベリーダンス

ハレムで洗練され、変化していくベリーダンス

写真:万葉 りえ

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トルコのベリーダンスはオスマン帝国の宮殿にあったハレムと深い関係がありますが、現在のトルコのベリーダンスはジプシーの影響も大きく受けています。

衣装はエジプシャンスタイルに比べるとかなり肌があらわ。おかげで、筋肉がリズムに合わせて激しく動いているさまがよくわかります。膝をついたり、寝転んだり、床を使ったダンスなど、動きも大きくダイナミックになっています。

ショーでは観客をステージに上げて一緒に楽しむ時間もあるので、たっぷり笑ってくださいね。

おわりに

イスタンブールにあるオスマン帝国のトプカプ宮殿のハレムには、各地からたくさんの娘が集められ、料理、裁縫、文字、詩歌、そして歌舞音曲などたくさんの教育を受けました。ベリーダンスも、そうやって受けた教育の一つだったようです。

外からプロの踊子も招かれましたが、ハレムの女性たちはスルタンと踊りを見るだけでなく、その踊り子からもベリーダンスを学んでいたそうです。
激しく競い合うハレムの中では、美しいだけではダメ。スルタンの目に留まるためにも、ベリーダンスは彼女たちにとって大事な武器だったのでしょう。そうするなかで、ベリーダンスはますます洗練され、発展していったのでしょうね。

実は日本人が多く持っているハレムのイメージは、19世紀の西洋の画家たちが作ったものなんです。では、実際のハレムとはどんなところだったのか…。それは、下記MEMOにある「権力と孤独を抱きしめて〜イスタンブール・トプカプ宮殿のハレムに生きた女達」に詳しく記しているので参考にご覧いただければと思います。

旅の夜、トルコの文化を味わいにベリーダンスショーへ行ってみてくださいね。

掲載内容は執筆時点のものです。

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