都会の雑踏、京都市街を離れ癒しの山里「大原」へ!

都会の雑踏、京都市街を離れ癒しの山里「大原」へ!

更新日:2015/09/11 10:44

多くの観光客でにぎわう京都市街地の雑踏を離れ、バスで北へ1時間ほどの大原へ出かけてみませんか!?
澄んだ川の流れと緑豊かな山里「大原」は、市街地とは一味違った京都の顔を見せてくれます。
壇ノ浦の戦いで一人生き残った建礼門院が余生を送った大原。平家物語悲劇のヒロインに思いを馳せ、せせらぎの音を聞きながら散策してみてはいかがですか?
個性的な名庭園、表情豊かな仏像が、疲れた心を癒してくれますよ♪

三千院参道で、大原土産を探してみてはいかがですか!?

三千院参道で、大原土産を探してみてはいかがですか!?
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仏教音楽「声明(しょうみょう)」発祥の地、大原を流れるせせらぎ、呂川と律川は、「呂律(ろれつ)がまわらない」という言葉で知られている音楽用語「呂(りょ)」と「律(りつ)」に由来しています。

その呂川に沿って三千院に向かって上っていくと、道には土産物屋や茶店が並び賑わっています。赤シソの産地である大原には、名物の「しば漬け」を中心にいろいろな漬物屋が軒を連ね、お土産にピッタリです。「しば漬け」は「千枚漬け」「すぐき」とともに、京都三大漬物としても知られています。その発祥はなんと800年以上も昔と言うことですから驚きです!

三千院があったため、もともと観光地ではありましたが、現在のように人気がでてきたのは大河ドラマ「新平家物語」やヒット曲「おんなひとり」の影響が大きかったそうですよ!

大原の代名詞的門跡寺院“三千院”は必見!!

大原の代名詞的門跡寺院“三千院”は必見!!
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天台宗三門跡(皇族や摂家が出家する特定の寺院)の一つ「三千院」は大原を代表する名刹(名高い寺)で、その起源は8世紀までさかのぼります。

三千院には、下村観山による襖絵のある「宸殿(しんでん)」や金色不動明王など、見どころはたくさんありますが、「往生極楽院」の国宝「阿弥陀三尊像」は、お堂に比べてとても大きくて、その迫力に圧倒されます。納めるために船底型に工夫された天井には、極楽浄土に舞う天女や諸菩薩が極彩色で描かれていますが、現在ではわかり難いため、「円融蔵(えんにゅうぞう)」に復元模写されています。

大きな阿弥陀様ですが、左右の勢至菩薩、観世音菩薩と共に慈悲に満ちた優しいお姿で迎えてくださいますよ。

三千院境内では苔の中から顔を出した“わらべ地蔵”が可愛らしい❤

三千院境内では苔の中から顔を出した“わらべ地蔵”が可愛らしい❤
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真夏でも涼しい杉木立と、苔の大海原が見事な池泉回遊式庭園「有清園」を奥に進むと、苔の中からとっても愛くるしいお地蔵さんたちが顔を出して迎えてくれます。

地蔵作家「杉村孝」作の「わらべ地蔵」です。まるで苔の中で遊んでいるように、あちらこちらでいろんなポーズ!参拝客の誰もが思わず笑顔になってカメラを向けています。
お気に入りのお地蔵さんを探してみてはいかがですか!?

水琴窟の音を聞きつつ額縁庭園を楽しむ“宝泉院”

水琴窟の音を聞きつつ額縁庭園を楽しむ“宝泉院”
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法然の有名な「大原問答」の舞台、勝林院の子院である「宝泉院」は、鶴亀庭園や樹齢700年の五葉松が見事です。

拝観料には抹茶とお菓子が含まれているので、有名な額縁庭園を眺めながらゆっくり頂くのがおすすめです。

また、廊下の天井は伏見城遺構の「血天井」です。関ケ原合戦前、徳川の忠臣「鳥居元忠」以下数百名が豊臣の大軍と戦い、伏見城中で自刃しました。その霊を供養するため、5つの寺院に分けて祀ったのですが、その1つがここ宝泉院です。
天井に残る顔や手足、甲冑の跡が生々しくも、歴史を感じさせます。

不思議な“水琴窟”左右の竹筒からはそれぞれ違った音色が!

不思議な“水琴窟”左右の竹筒からはそれぞれ違った音色が!
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客殿の西からは、柱と柱の空間を額に見立てて観賞する「額縁庭園」が有名ですが、竹林の間からは、大原の里の風情も満喫できます。

縁側には珍しい「水琴窟」が…
2本の竹筒が床板からニョッキリ突き出ています。耳をあてると、左右それぞれから違った音色が聞こえてきますよ♪
心洗われる「水琴窟」の澄んだ音を、楽しんではいかがでしょうか!

リピーターにおススメ!ちょっと違った顔の京都はいかが!?

近年、外国人に人気の観光地第1位の京都ですが、少し足をのばすと、のどかな田園風景や山里の趣ある寺院を訪ねて、心癒される時間を過ごすことができます。

春には「大原女まつり」夏には「赤しそまつり」など、大原ならではの行事にも注目してくださいね!
「里の駅 大原」では毎週日曜に朝市が開かれ、京都ブランドの新鮮な野菜を買うことができ、要チェックです♪

四季折々、豊かな自然に恵まれた「大原」を楽しんではいかがですか!?

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掲載内容は執筆時点のものです。 2015/08/02 訪問

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