写真:津田 泰輔
地図を見る須坂市から米子大瀑布まで車で40分。途中、道路が狭い箇所もあるので注意して運転してください。また、紅葉のシーズンはマイカー規制が行われており、替わりにシャトルバスが運行されます。11月中旬から5月中旬は冬季閉鎖となります。須坂市観光協会などのホームページに案内がありますので、訪れる際は事前に調べてから行った方が良いでしょう。
駐車場から滝を見ることができる場所まで約30分ほどは歩く必要があります。ぐるっと1周回れるハイキングルートがあって、2時間ほどで駐車場に戻ることができます。
せっかくなので大自然を堪能しながら森林ウォークを楽しみたいですよね。
ただし、遊歩道が整備されているとは言え、ここは大自然の真っ只中。海抜1400mほどの高地の山中でもあり、天候も変わりやすいです。
ちゃんとしたトレッキングできる服装で行くことをおすすめします。
写真:津田 泰輔
地図を見るハイキングルートに従って駐車場から歩いていくと、30分ほどでお寺のような場所に出ます。ここは米子不動尊の奥の院にあたる場所で先ほどの二つの滝を背に建っています。
滝に打たれて修行する行者もいたりするようで、かつてはそんな方々が宿泊できるような設備の痕跡も残っていますが、残念ながら今は廃屋になってしまっています。
写真:津田 泰輔
地図を見る米子不動尊の裏を抜けると滝直下にも行くことができます。
こちらは遠望で右側に見えていた不動滝になります。
落差は85m。あまりにも高度がありすぎて、落ちてくる水は霧状になってしまっています。
なんだか、このあたりもギニア高地にある世界一の滝であるエンジェルフォールに似ていますね。スケールは全然小さいですが、これだけの落差でも直下までやってくると大迫力です。大絶壁と滝が迫ってくるようで怖いぐらいです。
この滝に打たれてて修行する人がいるなんて、ちょっと信じられませんよね。
滝の近くは足下も崩れやすく、落石も多いようです。充分安全を確認して訪れるようにしてください。
写真:津田 泰輔
地図を見る今度はもう一つの滝である権現滝。先ほどの不動滝と二つ合わせて米子大瀑布と呼ばれていて、日本百選の滝にも選ばれています。
権現滝も落差75mと不動滝と同じくらい大きな滝なのですが、現在のところ近くまで行くルートはありません。
こうやって木々の間から眺めるのが精一杯。
本当のプロの方なら山を分け入って近くまで行けるようですが、観光で訪れるような方が行けるレベルではありません。
写真:津田 泰輔
地図を見る権現滝から遊歩道どおりに下流へ戻り、ルートどおり川を渡ると急に開けた場所に出ることができます。
ちょうど1枚目の左下に見えていた草原部分にあたり、ここはかつて米子硫黄鉱山の施設があった場所のようです。
戦前は火薬の原料となる硫黄が重宝されたため、ピーク時には月産1200トンを産出し、1500人もの人がここに暮らしていたと言います。
現在はすべて埋め戻されてしまっていて建物の痕跡すら残っていませんが、確かに川の水は少し赤茶けていて、硫黄の匂いがする場所もありました。
ともあれ、ここが先ほど訪れた不動滝と権現滝の両方を同時に見ることのできる一番のビュースポットになっています。
実はこの一帯はかつて火山活動でできたカルデラに当たる部分で、米子大瀑布がかかる大絶壁はそのカルデラの外輪になります。つまりハイキングコースで歩いてきたルートは火口の中ということになり、かつてここにあった米子鉱山は火口の底から硫黄を採掘していたわけです。
それにしても、この大きな山々がかつて一つの火山だったと考えると、とんでもないスケールです。
大自然の生み出した大絶景。
約2時間のお手軽秘境探検、一度体験してみてはいかがでしょうか。
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(2024/4/27更新)
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