写真:東郷 カオル
地図を見る弥陀ヶ原は標高約1600〜2100メートルに位置する南北2Km東西4Kmに広がる高原で、ラムサール条約に登録されている湿原です。夏になると高山植物が控えめな花を咲かせ、秋には紅葉が見事な彩を見せてくれます。
弥陀ヶ原は湿原の上に木道の散策路が整備され、30分程度のコースから気軽に楽しむことができます。
弥陀ヶ原は室堂と美女平を結ぶ立山黒部アルペンルートの室堂寄りにあり、弥陀ヶ原散策の起点となるのが写真の弥陀ヶ原ホテル。バス停もこのホテルのすぐそばにあり、弥陀ヶ原散策には何かと頼れるホテルです。弥陀ヶ原ホテルの宿泊は、トップシーズンともなると予約が困難。スケジュールが決まっていれば早めに予約をすることをおすすめします。
室堂から美女平へのバスで弥陀ヶ原で途中下車する場合は、バスを降りた所にあるバス停のカウンターで帰りのバスの予約が必要ですのでお忘れなく。
※ラムサール条約(特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)
湿原や干潟、湖などの湿地及びそこに生息・生育する動植物の保全を目的とした国際条約のこと
写真:東郷 カオル
地図を見る弥陀ヶ原ホテルを出るとすぐ散策コースが始まります。まず弥陀ヶ原のフロント横のカウンターで散策マップを入手しておきましょう。散策マップには所要時間の違う様々なコースが表示されていますので、時間やお目当ての景色に合わせて選びましょう。
散策路は非常に歩きやすく整備されていて、茂みや木の枝で足元が阻まれることもありません。木道の脇には可憐な高山植物が花を咲かせます。写真のタンポポのような植物は、ワタスゲという高山植物。
弥陀ヶ原ホテルの売店には「わたすげ」をモチーフにしたお菓子が限定販売されています。
写真:東郷 カオル
地図を見る一部、夏でも雪が解けずに残っている場所があり、すぐ近くにミズバショウが群生しています。雪の上を歩くので、足元に気を取られがちですが、少し周囲を観察すれば綺麗な水が流れる場所にミズバショウが清らかに咲いているのを見つけることができるでしょう。
写真のユリのような花はニッコウキスゲ。小さな花を咲かせることの多い高山植物の中では比較的大きな花が特徴。山ガールも撮影に夢中です。
ミズバショウもニッコウキスゲも短い時間のルートで見ることのできる高山植物です。
写真:東郷 カオル
地図を見る出発点でもある弥陀ヶ原ホテルのティーラウンジにはパノラマの景色が楽しめる窓があります。大きな窓からは弥陀ヶ原の湿原と雄大な山々、富山平野まで見渡せ、まさに絶景。弥陀ヶ原の湿原を散策した後の休憩にいかがでしょうか。
このティーラウンジは、注文はセルフサービス。レジでお会計をしたら後は席まで運んでくれます。席を確保してからレジで注文をしましょう。
室堂から美女平へ向かうバスで弥陀ヶ原で途中下車する場合は、室堂のバス乗り場で途中下車用の「2番改札口」に並んでください。繁忙期には美女平までノンストップで行く直行便が運行されることがありますので注意が必要です。改札の係員の方も声をかけてくれていますので間違えることはないかと思いますが、頭の片隅に。
室堂から約15分で弥陀ケ原に到着します。
美女平への帰りのバスは、希望の散策路によって異なりますが、30分程度の散策と弥陀ヶ原ホテルでの休憩というスケジュールなら、1時間強〜1時間半後のバスを予約しておけばちょうど良いでしょう。
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(2024/3/29更新)
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