四日市の南西部に位置する貝塚町。見渡す限り農地が広がるこの場所に立っていると、四日市が全国的に有名な工業都市であるということも嘘のように思えるほどだ。
実は四日市は、農業も盛ん。市域の約6割が農業振興地域で、特に茶葉の生産においては、明治以前からの歴史と質の高さで、知る人ぞ知る名産地なのである。近年では、茶葉生産に適した土壌と気候が、ブルーベリーにも良いということからその生産が盛んになりつつある。
さわやかな風が吹きぬけるここは「愛成ベリー」。苺とブルーベリーを専門に育てる、気鋭の農園である。百台は大丈夫という駐車場の向こうには、ログハウス風の事務所兼カフェが、訪れる人たちを迎えてくれる。
適度におしゃれで清潔感もあり、これから迎えるブルーベリータイムに期待が高まるだろう。受付を済ませば、いよいよ食べ放題のはじまりだ。
農園の中に入れば、ご覧の通りのゆったりスペース。ブルーベリーも直接地面に植えるのではなく、ひと苗ごとに大きな鉢に植えられている。
地面を掘り起こす必要が無いので、足元は全面シート張り。天気の良くない時に訪れても汚れることが無いし、脚の弱い方でも、車いすやベビーカーでも大丈夫。みんなが一緒に楽しめるのが、この「愛成ベリー」の素敵な所だ。
「愛成ベリー」のブルーベリー狩りは、何と時間無制限の食べ放題!ゆったりと自分のペースで楽しめるのもここの嬉しい特徴だ。
三十数種あるというブルーベリー。訪れる時期によって、それぞれ一番おいしい種類は変化するので、ワンシーズン中にリピートしても楽しめる。最初はどの株も同じに見えるが、色々食べ比べているうちに、実の色かたちや大きさ、葉の色、枝ぶりなどそれぞれに特徴があって、その豊かな個性を見分けることが出来る様になってくる。もちろん味わいも、酸味の多いもの、甘みが多いもの、みずみずしいもの、濃厚なものなどバリエーション豊か。
ぜひ、あなた好みの味を見つけていただきたい。
いくらベリー好きでも、小さいお子さん方はすぐに飽きてしまうことが多いもの。そんなときのために、ここでは遊び場も充実している。特にブルーベリーは、夏の暑い時が旬なので、クールダウンのためにビニールプールも用意してある。
ここで気分を転換すれば、何度でも食べられる?
子供も喜び、大人も助かる。何時間でも過ごせてしまう農園なのだ。
からだの隅までブルーベリーがいきわたったら、もうひとつトドメを刺しておこう。
ここには「愛成気まぐれカフェ」があり、ドリンクやスイーツなども楽しむことが出来る。
その中でも特におススメなのが、四日市の有名洋菓子店のプロデュースで生まれた「スペシャルプレート」。
ご覧の通りのベリーまみれスイーツで、ブルーベリーのソフトクリームにたっぷりのストロベリージャムがかかったものに冷凍イチゴの練乳掛けとしっとりとした生地のケーキが添えられ、真中にはよりぬきの大粒ブルーベリーが堂々と鎮座したベリー好きにはたまらない仕様になっている。
勘弁してほしい程ブルーベリーを食べた後でも、これはまさに別バラ。さわやかな酸味と甘さに、ついつい完食してしまうこと間違いなし。
名古屋、大阪、奈良、京都にかこまれた四日市。近いところでは「なばなの里」「ナガシマスパーランド」アウトレットの「ジャズドリーム長島」などを控えているが、つい観光地としてはスルーしがち。
しかし温泉、農園、山岳地など豊かな自然と工業、商業都市として多くの顔を持つ場所なので、工夫次第でありきたりじゃない魅力たっぷりの旅にすることが出来るかも。
ちなみに「愛成ベリー」では、6月から8月末までがブルーベリー、12月から5月までがイチゴ狩りを開催している。年中みんなで楽しめる「愛成ベリー」をぜひ訪れて頂きたい。
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(2024/4/26更新)
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