写真:きんぎょ 美歩
地図を見る法師温泉があるのは群馬県の水上町、谷川岳の傍。首都圏からスキー等で苗場を訪れる方にとってはお馴染みの、苗場プリンスの近くです。東京方面からは、関越自動車道・月夜野ICから17号線を北上します。新潟方面からは、苗場プリンスの前を、そのまま国道17号線を南下します。
法師温泉は、法師川の最上流、旧三国街道沿いにある一軒宿。明治8年創業の老舗旅館で、川底から湧き出す温泉を湯船にし、その上に丸太を組み、屋根は杉皮葺きという、超レトロな、風情溢れる温泉が自慢の宿です。
長寿館の廊下には、開業時に湯客が籠にのって訪れる写真が飾られています。与謝野鉄幹、晶子、川端康成などの文人も訪れたことで知られ、また旧国鉄時代のフルムーン旅行のポスターが撮影された宿、最近ではテルマエ・ロマエのロケ地として、度々TVでも取り上げられるようになりました。
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る法師温泉に着いたら、まず注目はその建物です。レトロ感で溢れる建物への誘いは絶好のシャッターポイント!長寿館の玄関がある本館は、明治8年の建物です。ちなみに別館は昭和15年の建物で、法師乃湯とともに、いずれも国の登録有形文化財となっています。
本館も別館も宿泊することができるのが嬉しいですね。本館もいいですが、法師川を挟んで、風情ある「法師乃湯」の建物を眺められる別館がオススメです。
趣きある玄関を入ると飾られている「法師温泉」「長寿館」と書かれた額は、俳人・川東壁梧桐の書です。
法師温泉には国の有形文化財の湯殿、混浴の「法師乃湯」、総檜造りの内湯と露天風呂の「玉城乃湯」、檜とヒバ張造りの「長寿乃湯」という3つのお風呂があります。「法師乃湯」と「長寿乃湯」は足元湯湧温泉です。
伝統ある混浴の大浴場「法師乃湯」は明治28年の建築。高い天井やアーチ型の窓など、大きな浴場の中も、見ごたえのある木造建築です。お湯は無色透明、深さがあるにもかかわらず、足元まですっきり見えます。丸太で仕切られた湯壺の底には、大きな玉砂利や石がゴロゴロ。その石の間から、お湯が沸き出てきます。小さい泡の湯玉(気泡)が気持ちよく感じられます。湯船の丸太に捕まりながら、湧泡を探しての湯渡りも楽しいですよ。
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る「法師乃湯」は日帰りの時間帯はすべて混浴で、夜2時間だけ女性専用となりますので、女性の宿泊客はその時間がチャンスです!もちろん混浴OKの方はいつでもどうぞ。夜は行燈の照明だけなのでムード満点!誰もいない、朝の早い時間帯もいいですね。
アーチ型の窓でレトロ感溢れる「玉城乃湯」は、午後3時以降からでないと入浴できません。また露天風呂は「玉城乃湯」にしかなく、法師温泉の3つのお風呂に入ることができるのは、宿泊客だけ!こちらの写真は「玉城乃湯」です。「秘湯」を満喫するには、好きな時間に入るお風呂が一番です!
法師川のせせらぎを聞きながらマイナスイオンをたっぷり浴びてリフレッシュしましょう!
出窓から眺める景色は、まさに小説やTVに出てくる「秘湯」の景観そのもので、大満足間違いなし!
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る長寿館は建物も周囲の景色も、もちろん館内もどこもかしこもビュースポットばかり。その中でもここは撮って!とお宿から宿泊客用に、館内外のカメラスポットのお知らせ(写真)が置いてあります。それを参考にながらカメラを片手に、懐かしい下駄ばきで屋外への散歩もオススメです。
朝晩の食事は魚沼産のコシヒカリをはじめ、地元の食材を使って、河ふぐや鯉の刺身、岩魚等々、十分な内容となっています。
長寿館がデザインされたせんべいや発砲入浴剤、葛餅などお土産にぜひどうぞ。
長寿館の周囲は、山間の風情で秘湯のイメージそのものを感じることができます。木造の古い建物と混浴の大浴場には、日本の湯宿の趣きがあります。ワクワク感、ドキドキ感、楽しさも倍増です。
「秘湯の宿」巡りもいいなぁと思える、日本の湯宿と、秘湯の原点を感じることができる法師温泉です。
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(2024/4/20更新)
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