写真:ミセス 和子
地図を見る「幸福の黄色いハンカチ」のラストシーンで有名な、ハンカチがなびいていた炭鉱住宅は、今では「幸福の黄色いハンカチ思い出ひろば」と名付けられて観光名所になっています。爽やかな気候の夕張、緑いっぱいのひろばを散策してみましょう。
ドライブ旅行の場合は夕張ICから国道274号線に入ります。新夕張駅から枝分かれしますが、そのまま真っ直ぐに国道38号線に向かって進んでください。約5分〜10分の場所に、右方向に黄色い看板が数カ所に設置されていて「幸福の黄色いハンカチ思い出ひろば」に誘導してくれます。
夕張市は明治時代から続く炭鉱の街でしたが、1990年に炭鉱が閉山になりました。この映画が撮影された頃(1977年)は、木造の炭鉱住宅が立ち並ぶ街。現在は炭鉱住宅の面影はありません。しかし「幸福の黄色いハンカチ思い出ひろば」の一角が、映画のロケ地として大切に保存され、故・高倉健さんのファンが後を絶たない場所になっていますよ。
写真:ミセス 和子
地図を見る写真の一番奥に見える、鯉のぼりの竿に飾られた黄色いハンカチは、今でも高倉健さんのファンに大きな感動を与えてくれています。それはここへ来る健さんファンは、「あの黄色いハンカチは今でも上がっているのだろうか?」と思いながら見覚えのある炭鉱住宅の長屋を見つけ、そしてこの黄色いハンカチを見た時、映画のラストシーンを見た時と同じ喜びがあるのです。
ここで簡単に映画のストーリーを振り返りましょう。主演の島勇作(高倉健さん)と妻、光枝(倍賞千恵子さん)は結婚してから幸せな日々を送っていました。ところが勇作は光枝が流産した事でいら立ち、街で絡まれたチンピラを殺害してしまったのです。そして網走刑務所に拘留中に、妻を思う気持ちから一方的に離婚。
そして事件から4年後、網走刑務所を出る場面からこの映画が始まります。刑務所を出てから勇作は、妻に葉書を書きました。「俺はお前が他の男と再婚して幸せでいる事を望んでいる...俺は夕張に行くが、もしも、もしもだ...お前が今でも独りで暮らしているのなら、庭先の鯉のぼりの竿の先に黄色い布を付けておいてくれ」と。
愛ってなんだろう、幸せってなんだろうと考えさせられる映画でしたね。
写真:ミセス 和子
地図を見る古い木造の炭鉱住宅は荒れ果てた廃墟の様に見えますが、この赤いファミリアが置かれている場所は、炭鉱住宅の長屋のハンカチの竿から見て一番奥の家の中です。炭鉱住宅の長屋はご覧の様に、映画のロケ地として改修されています。長屋は全部一つに繋がっていて、一番奥の家の玄関が出入り口になっているのです。
机の上には黄色いメッセージカードと鉛筆、画びょうが置かれており、来客者がそれぞれにメッセージを記入して画びょうで止めて行きます。天井や壁にびっしり埋め尽くされたメッセージカードには、「感動をありがとう」「此処に来れて良かった」「感謝します」「健さんの御冥福をお祈りします」等のメッセージでいっぱいです。
そしてこの赤い車は、ドライブ旅行で実際に使われた車です。
写真:ミセス 和子
地図を見る長屋の二軒目と三軒目は、映画のビデオが見れて、写真やパネルが展示されているコーナーです。椅子とテレビが準備されていて、スイッチを入れると映画が鑑賞できるのです。ここで見る「幸福の黄色いハンカチ」も味わい深いものがありますよ。
また撮影現場の様子や、映画の名場面の写真やポスター等が展示されており、ここでは、役者さんだけではなく、監督や裏方のスタッフの方々と一心同体で映画が製作されていると言う事が実感できます。
写真:ミセス 和子
地図を見るそして長屋の一番奥の住宅は、映画で実際に勇作夫婦が生活していた家です。石炭ストーブや家具や電化製品、当時の日用品がそのままの状態で保存されています。
高倉健さん、倍賞千恵子さんのそっくり人形が映画のワンシーンを再現しています。炭鉱夫の勇作が帰宅して夕食を食べている風景で、妻が給仕している場面。この頃の時代へタイムスリップした気分になれて、高倉健さんを偲ぶ事ができるのです。
住所:北海道夕張市日吉5番地
電話番号:0123-57-7652(NPO法人ゆうばりファンタ)
営業期間:4月28日〜11月4日
営業時間:
4月28日〜6月30日 9時〜17時
7月1日〜8月31日 9時〜17時30分
9月1日〜9月24日 9時〜17時
9月25日〜11月4日 9時〜16時
2019年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/20更新)
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